20年間、福祉現場のリーダーとして活躍してきた女性が、実家のお寺を継ぐために九州に帰る。彼女がこの街を去るということは、この街がひとつの財産を失うということだ。
酒豪の彼女との時間がなくなるのはとても寂しい。誰もがそう思っているようで、1月中旬にはこの街を離れると言っていた彼女が、お寺の最大行事の彼岸ぎりぎりまでここに残っているのは後ろ髪を引っぱる人たちが少なくないということだろう。
高校卒業後、実家を継ぐ自分の運命をさして疑わず、僧侶の資格をとる大学にいったという彼女。ところが、大学で学ぶうちに、世間を知り、社会を知り、結果的に家を出、生まれた街も出た。「つまり、学ぶことによって目覚め、伝統や地域を捨てるということもあるということ」と生ビールのグラスを傾けながら彼女は言う。
学ぶことで、自立心が育ち、選択肢が広がっていく。
「農家の子は農家を継ぐことを考えさせなければ、農家はやがて消え、農業も廃れていく。魅力的な都会の職業情報など与えてはいけないんだ」と、昔、進路指導の先生がつぶやいた言葉が脳裏に甦る。
それでも、人は運命に逆らえないときもある。
今、宗教界の確固たる封建社会の中に入ると決意した彼女は、爽やかな笑顔で語る。「これから、どうなるのか、・・・なるようにしかならない」
酒と煙草を愛し、人には繊細で温かな彼女の大きな決断に、心からのエールを送りたい。
↓こちらのブログもお楽しみください。
酒豪の彼女との時間がなくなるのはとても寂しい。誰もがそう思っているようで、1月中旬にはこの街を離れると言っていた彼女が、お寺の最大行事の彼岸ぎりぎりまでここに残っているのは後ろ髪を引っぱる人たちが少なくないということだろう。
高校卒業後、実家を継ぐ自分の運命をさして疑わず、僧侶の資格をとる大学にいったという彼女。ところが、大学で学ぶうちに、世間を知り、社会を知り、結果的に家を出、生まれた街も出た。「つまり、学ぶことによって目覚め、伝統や地域を捨てるということもあるということ」と生ビールのグラスを傾けながら彼女は言う。
学ぶことで、自立心が育ち、選択肢が広がっていく。
「農家の子は農家を継ぐことを考えさせなければ、農家はやがて消え、農業も廃れていく。魅力的な都会の職業情報など与えてはいけないんだ」と、昔、進路指導の先生がつぶやいた言葉が脳裏に甦る。
それでも、人は運命に逆らえないときもある。
今、宗教界の確固たる封建社会の中に入ると決意した彼女は、爽やかな笑顔で語る。「これから、どうなるのか、・・・なるようにしかならない」
酒と煙草を愛し、人には繊細で温かな彼女の大きな決断に、心からのエールを送りたい。
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第二部になってしまいました。
私には二人の宝人間がいます。
ワインさんと、このお坊さんになる女性です。
二人から「ぶれない心ときれいなでっかい笑い声」を教わりました。大事な宝もんです!!
①&①さま、ワインさん
私も、これからもずっとよろしくお願いします。