
(阪急電車で嵐山に向かう。旅の始まりはいつもドキドキ)
淀川水系は木津川、宇治川(瀬田川)、桂川(保津川)の3つの川が合流して淀川になる。それぞれ上流は急流もあり関西でも人気のポイント。その木津、宇治は合流地点まで漕いできてるのだがまだ保津はいってない。そこで今回保津川下りのゴール嵐山から三川合流までいってみた!

(奥に渡月橋が見える。さあ嵐山を出発だ!)
朝、ゴールの島本町淀川河川公園へ。そこに車をおいて阪急山崎駅から電車にのって嵐山へ行く。電車の中で昔の光秀、秀吉の山崎の戦いを思う。いろんなところをツアーしてその場所場所での歴史に思いをはせる。なんと楽しいことか。
桂駅で乗り換えてさあ嵐山だ。駅を出て公園を抜けるとそこはもう桂川。いつも保津川をくだって車を置くレストラン嵐山さんや市営駐車場が川向こうに見える。実は平成12年にこの公園まで下ってきたことがある。今回の艇はエアーヘッドTK2、相棒はヤマちゃん。さあここから出発だ!

(とにかく堰堤が多い。担いではエスケープの連続。浅いところも・・)
川は普通の穏やかな流れ。所々浅いところもあるものの気持ちよく漕いでいく。しかし・・・昨日の航空写真のチェックではかなり堰堤があるはず。と思うとまず1ヶ目の堰堤。前回の紀ノ川ほどは大きくないもののやはり漕いではいけない。当然担いでエスケープ。なんと名神高速を越えるまでも約12KMほどの間に5つの堰堤。落差が4mぐらいのものもあり危険。しかもかなりわかりにくい。なるほどほとんど誰もいかないわけだ。
まあ5つ目の堰堤をこえると結構ヘロヘロ。でもこういう時はファルトよりダッキーが楽。スピードは遅いものの壊れにくい。

(宇治川と木津川との合流地点の横、ちょっとビックリするぐらいの瀬。)
最後の堰堤を越えるとすぐ鴨川との合流。いつかこの鴨川もいってみたい。でも浅くて漕げないだろうなあ。
この桂川は下ってみるととにかく静か。特に鴨川も合流からしばらくは人家も道路もなく穏やかな景色が続く。そうこうするうちに淀城跡に横を通る。もちろん川からはみえないけどここがあの淀城があったかと思うと感慨深い。以前、有吉さんの「出雲の阿国」で阿国が淀城まで歩いてくるシーンを思い出す。本当に関西は歴史がいっぱいだ。
ところでこの三川合流だが、今は木津川と宇治川が合流してから桂川と合流するが、明治までは先に桂川と宇治川が合流していた。どういった理由で川筋が変わったかも考えているのも楽しい。
さてのんびりといっていた桂川だが前方に思わぬ瀬。ちょうど横が宇治川と木津川の合流の横に大きな瀬があった。右がまっすぐ2~3段ほどに落ち込み、左が一段下って直角に右カーブ。ちょっとファルトだったら破ったかもしれない。ここを越えるともうすぐ。ちょうど水無瀬川が京都府と大阪府の境界線。しかしここから公園はすぐ横だが上げるところがない。まあ道無き道を上げるのはいつものこと。ちょっと上陸ポイントとしてはおすすめできないなあ。ここまで21km、移動平均5.9km/h、全体平均4.9km/h。まあダッキーにしてはまあまあか。とにかくこれで三川合流達成。ヤッタネ。