
京都、大阪の北に位置して千数百年以上の歴史を持つみやこ。その京都のど真ん中を流れる鴨川、かねてより行きたいと思っていたもののなかなかその一歩を踏み出せない。しかし遂に意をけっして鴨川に出撃、今回の相棒は有名なファルト乗りのてっさん、彼は昼から仕事なので午前限定で偵察を兼ねていけるところまで行こうということになった。さて京のみやこは・・・

(賀茂大橋の上から・・右が高野川、左が賀茂川)
鴨川にいままで行かなかった理由の一つにその川底の浅さがある。艇は何を使えばいいのか?今回も初めはファルトも考えていたが結局軽いダッキーに決定。元々静水用のOKAMOTOのレイクⅡ、なんとタンデムで7.8kgだ。
艇にパドルやら装備をもって京阪電車で出町柳駅へ。てっさんからJRが人身事故で神戸線が止まってるとの事、まああせらずきてください。今日はどこまで行こうというのはなく適当に漕いで帰るつもりだし・・・

(賀茂大橋をバックに艇を組む、結構注目される)
先についた私はあたりを探索、まあどこでも出艇はできる。あとは不審尋問(笑)に気をつけよう!
ほどなくてっさんと合流、ポカポカした日差しのなかが気持ちいい。二人して艇を組んでると外人のお兄ちゃんが声をかけてきた。自転車で嵐山までいくそうだ。なんでも自分はタイヤチューブで川を降りたことがある。これで大丈夫か?・・・Ohノープロブレム・・・あと英語ワカリマセーン。でもなんか京都って感じです。そういえばバックパック担いだ若い外人さん多い。カヌー担いでても目立ってないかな??

(とにかく堰堤また堰堤、ほぼ100mおきに堰堤が続く)
組んでいてふと思い出すのは鴨長明の方丈記「行く川のながれは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。」
いい言葉だ。ちょっとその無常観が合わないが鴨川を漕ぐのにピッタリ。
そういえばこの賀茂大橋は賀茂川と高野川の合流ポイントなのだがここまでが賀茂川、ここからが鴨川になっている。何故だろう?誰かご存知ですか?
まあそんなこと考えながらも準備は整いいざ出発。ここからは100m置きに堰堤があり更に浅くて何度も歩かなくてはいけない。でもある意味それも楽しみの一つかな!

(丸太町あたりと思う。府立医科大と思ったけど違うのかなあ)
とにかく気持ちがいい。春休みなので子供づれが多く、みんなが珍しいのか(当たり前か)手を振ってくれる。4-5歳の子供の団体が手を振って川原を走ってくるのは微笑ましい。こういう雰囲気いいなあ。
しかしツアーは全然進まない。担いでは乗り、乗っては担ぎの繰り返し。ようやく丸太町を通過。さてどこまでいけるやら・・・

後半に続く。