オーストラリアに来てから1週間。
え?まだ1週間?という感じだ。初めの2、3日は本当~に寂しかった。
私自信ももちろん寂しかったのだが、子供達や家族の寂しさがヒシヒシと
伝わってきて、初めて事の重大さに気付いたのであった。相変わらず想像力が
乏しいと言うか、何でもやってみなければ判らない性質(たち)のようだ。
この私が全然お腹が空かなかったのだから、相当緊張していたんだと思う。
そんな弱りきった私にJINが容赦ない質問を。“オンマはオーストラリアに来て幸せ???”
(うぅっ…、かなり厳しい質問。)私は言った。“オンマは世界中のどこにいても、
めちゃめちゃビンボーでも、食べるものがなくてもYOOとJINが一緒なら幸せや!!!”
そうだ、そうだ、理解ある家族がいて、子供達がいて、この年で勉強させてもらえるのに、
寂しいなんて言ってたらバチが当たる、頑張るぞ~~~っとこの時思ったのであった。
ちなみにJINは“ふ~ん、JINは食べるものがなかったらイヤや!”と言っていた。( ̄▽ ̄;)
そう思ったらもうまっしぐらだ。
とりあえず子供達を学校に入れなければ私が動けないので、学校に行き、なるべく
早く入れてください!!!と言ったが、教科書が揃い次第お電話くださいと言われた。
“チッ!”すぐに指定の書店に電話して○○小学校のyear2と4の教科書を買いに行きたいので
揃えてくれるように頼んだ。送りましょうか?と言われたが、いえいえ、1日も早く欲しいので
買いに行きます!と言ったものの、その書店はかなり遠く、しかも持って帰ってくるのは
恐ろしく重かった。( ̄▽ ̄;)
帰り道、書店のおばちゃんに教えてもらったバス停でしばらく待っていたが、全くバスが来る様子がない。
そこで、隣で待っていたお姉さんに、ここはcityに行くバス停ですか?
と聞いたら、私もあなたに聞こうと思っていたところなのよ~と言われた。めちゃめちゃ東洋人顔の
この私に道を尋ねようとするのだから、さすがは多民族国家だ。
お姉さんが“タクシーで行きましょう、私が払うから一緒に乗って!”と言うので、
お言葉に甘えて乗せてもらった。いい人だ。彼女は大学でジャーナリズムを学び、今は出版社で
働いているのだそうだ。彼女自身も10歳の時に南アフリカから移住して来たけど、すぐに慣れた
からあなたの子供達もきっと大丈夫よ!と言ってくれた。ますますいい人だ。
ここに来てからというもの、とにかく毎日いろんな所でいろんな人と話しをする。
日本では考えられない事だ。道端で、スーパーで、電車で、バスで、と、とにかく
よく話す。そしてもう2度と会わないのに、see you later!とか言って、わかれる。
シャベリの私にはぴったりの国だ。
話が逸れたが、その書店にはありとあらゆる教材やノートや絵本や文具など、とにかく
いろ~んなモノがあって、私はすごく興奮した。が、子供達があれこれ触って気が気じゃない。
しかもJINは大声で歌い続けている。この土地の広さと気候の良さのせいで開放的になったのか、
JINは所かまわず大声で歌を歌うようになってしまった。ちなみに最近のお気に入りは
“ア~リアリラン♪ス~リスリラン♪”だ。なので、今度ひとりでこっそり来ようと思った。
そんなこんなで、教科書が揃った。そうそう、学童保育の申し込みもしなくては。学童の先生に
電話をすると直接来て申し込みをして欲しいとの事。“了解!”私は早速校長先生に電話して、
明日から学校に行かせてもらいます。と言った。火曜日の事だ。