コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

なんとかならないのか。

2008-11-25 16:36:04 | 
歴史のある一つの会社が、こうやって姿を消してしまう。
これは自然淘汰ではない。

「ムトウハップ(六一〇ハップ)」を生産していた武藤鉦製薬が業務終了へ、すでに工場は操業停止

今年前半に日本各地で相次いだ硫化水素による自殺を受けて、販売自粛要請を受けた入浴剤「ムトウハップ(六一〇ハップ)」を製造していた創業102年の老舗企業、武藤鉦(むとうしょう)製薬が業務を終了することが明らかになりました。

すでに工場は停止しており、会社自体も業務を終了する予定であるとのこと。

業務終了へと至った経緯は以下の通り。


GIGAZINE編集部が武藤鉦製薬に電話で問い合わせたところ、武藤鉦製薬は10月いっぱいで「ムトウハップ」などを製造していた工場を停止したそうです。そしてカスタマーサポートなどのために一定期間業務を続けた上で、会社自体も業務を終了するとのこと。

そしてその背景として、相次ぐ硫化水素による自殺を受けて日本チェーンドラッグストア協会が加盟しているドラッグストアに対して、今年の4月に「ムトウハップ」の販売自粛要請を行ったことが大きく影響しているそうです。

これは「ムトウハップ」の全体の7~8割がドラッグストアで販売されているため、販売自粛による売り上げの大幅な低下や大量の返品に加えて、販売自粛要請が7月いっぱいで解除されたものの、解除されたこと自体がドラッグストアに周知されておらず、ひどい場合は顧客からの問い合わせに対してドラッグストアが「会社が無くなった」などと回答していたことにより、販売の見通しが立たなくなったことが挙げられています。


2008年11月25日 12時00分00秒 in インタビュー, 取材 Posted by darkhorse_loga

何年くらいだろう。
六一〇ハップ”を愛用していた。
寒い時期の風呂に、これはほんとに良い感じで。

ドラッグストアの店頭からなくなったのも知っている。
その原因についても。

それにしても、なんだかやりきれない。
混ぜる相手の便器洗浄剤はなくならないのもなんだかおかしいし。
蒟蒻畑のような擁護派はいなかったんだろうか。


六一〇ハップの“晩年”は本当に受難続きだ。
この騒動の前にニュースに登場したのは偽装温泉問題で、どこかの温泉旅館の倉庫に大量にあったこのボトルの写真を見た憶えがある。

この入浴剤は特別の、本当の温泉を作れる品質だった。
だから業者にも使われ、“目的外使用”もされてしまったわけだ。


蒟蒻畑騒動の時にもさんざん議論されたはずなのだけれど、そのものが悪いのではなく、それを使う人が悪い。

自動車どころか、兵器が全くなくならないのはどういうわけだ?
暴力的なビデオやゲームを愛好する人がみんな性犯罪者になるわけもない。
国旗や国家を強要しても愛国心は育たない。

そうやって、人の心の問題を、表面的な部分で対処することに何の意味があるんだろう。


あまりにも不幸だ。
この会社の人たちは、これからどうするんだろう。
残った製品はどうしたんだろう。

販売自粛要請が7月いっぱいで解除されたものの、解除されたこと自体がドラッグストアに周知されておらず、ひどい場合は顧客からの問い合わせに対してドラッグストアが「会社が無くなった」などと回答していたことにより、販売の見通しが立たなくなった
に至っては、賠償物ではないのか。

なんとかならないのか。

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