Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

ケアウホウ・シネマ <Keauhou Cinemas> #1 ハワイ島ハロウィンの夜に

2007年02月25日 | カイルア・コナ地区

映画好きの私たち夫婦は、ハワイ島滞在中にも、映画館に行きます。
作品によっては、日本で公開される前に、一足早く観ることが出来るし、
日本とは違った雰囲気が味わえるのが楽しくて、滞在中に1、2度は観に行きます。

よく訪れるのは、ケアウホウS.C.の一角にある KEAUHOU CINEMAS、
いわゆるシネマ・コンプレックスです。



日本と同様、窓口で作品名と時間を言って、チケットを購入。
初めての時ビックリしたのは、とにかくチケットが安いこと。
当日券で8ドルくらい。
日本よりも格安で映画が観られるのです。
しかも、さらに驚いたのは、マチネ料金があること。
つまり、夜は通常料金ですが、昼間だとさらに安く6ドルくらいでチケットが買えるのです。 


(’04 1月には、『ロード・オブ・ザ・リング~王の帰還~』を、日本公開より早く、
   しかもわずか$5.50で観ることが出来ました。)

客席は、かなりの段差を設けてあるので、どんなに大きな人が前に座ったとしても、全然気にならないほどです。
もっとも、私たちが観に行った限りにおいて、この劇場が混んでいたことはないのですが・・・。(余裕で、いい座席に座れました。)

そのケアウホウ・シネマに映画を観に行ったある日、私たち夫婦は、
およそハワイらしくない恐怖を体験したのでした。
それは・・・

['04 10/31 の出来事]


日没後、薄暗くなったカイルア・コナの町を、私たち夫婦は駐車場まで歩いていました。
すると、
にぎやかな衣装を身にまとった子供たちが、楽しそうに歩道を歩いているのを見かけました。
男の子は映画のキャラクターらしき格好を、女の子は妖精の格好をしています。
何かの催し物でもあるのかな?と、夫婦ふたりで訝しみながら歩いていると、
前方からは、天使の羽をつけた赤ちゃんを抱えて、お母さんがやって来ました。
その赤ちゃんの、あまりの愛らしさに見とれながらすれ違った瞬間、
ハタと、思い当たりました。
「子供たちの仮装といえば・・・!!」
そう、この日はハロウィーンだったのです。
実は私たち、ハワイ島を訪れる日程が、ハロウィーンと重なっているとは全く気づいていなかったのです。

「なるほどね。こんな風に、子供たちは仮装し家々を回るのか。」と、少しだけハロウィーン・ナイトを実感。
なぜだか私たちも、ウキウキとした気持ちになってきました。

でも、あとであんな体験をすることになるとは、この時はまだ知る由もなかったのです。

車に乗り込むと、ケアウホウS.C.に向かうため Hualalai Rd.から11号線へ上がりました。
でも、ハイウェイにしては道が暗く、
また夜の KamehamehaⅢ Rd. を下るのも少し不安に思えてきたので、
ルート変更することに。
11号線からLAKOに入り、すぐにKupunaへ右折。
Royal Poincianaを通ってAlii Dr.に出て、ケアウホウへ向かうことにしたのです。

このKupuna から Royal Poinciana は、斜面に造成された住宅街を抜ける道です。
夜の住宅街を、スピードを落として慎重に走っていると、やはり仮装した子供たちが沿道を歩いていました。
悪魔やドラキュラ、モンスターなどの格好をした子供たちがゾロゾロと歩いています。なかには、日本のアニメキャラのコスチュームを着ている子供も。
「へぇ~、アメリカでも人気があるんだ。」などと感心しつつも、よそ見をしては危ないと前方に視線をもどすと・・・。

うん???
数十メートル先、街灯に照らされた路上を白い霧のようなものが流れています。

「なんだろう?」と思いつつも近付いていくと、一段と濃くなった大量の白い霧が、不気味に道路の上を流れていきます。
まるでホラー映画のワンシーンを見ているようです。
「ねぇ、どういうこと?」
怖がりの妻が不安げに尋ねます。もちろん、ボクに分かるわけがありません。
「これって、『エルム街の悪夢』みたいだけど、 まさかねぇ・・・。」などと呑気に思っていると、
前方の道がすっかり霧で覆われ、ついになにも見えなくなってしまいました
おいおい、やめてくれよ。」
冗談ではなく視界を遮られてしまったので、さすがにブレーキを踏み、直前で停車。
ヘッドライトに照らし出された霧を、目を凝らしじっと見つめます。
なんなんだ...?! まさか、フレディとか出て来ないよねぇ?
何か潜んでいてもおかしくないくらいの濃い霧に少しおびえつつ、流れてくる左手に視線を向けると・・・、

「えっ?!」
なんと、そこには教会が!!
色とりどりの電飾で飾られた入り口の上には、[HALLOWEEN PARTY]の文字が躍っています。
そして、
その庭先から白い煙がもくもくと立ち昇り、道路へと流れ出して来ていたのです。

どうやらパーティーの雰囲気を盛り上げるために、映画やお芝居で使われるスモークを焚いていたようです。
「な~んだ、人騒がせな。」
少しビビリはじめていただけに、ホッと安堵する一方、
「さすがに、やり過ぎじゃないの?」と、あまりに大げさな演出に呆れながら、風で煙が薄らいだ隙に通り過ぎました。

今にして思えば、このスモークは序の口に過ぎなかったのです。
この後、あんな怖い思いをすることになるとは・・・。

<ケアウホウ・シネマ>#2に続く。

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