新たに生れるとは、人間自身の自覚を「物質人間」の自覚から、「霊なる人間」への自覚へ転換(てんかん)することである。「肉体なる人間」の自覚から「生命なる人間」への自覚に生れ変ることである。出発点が大切である。「肉体」が人間そのものだと感じたならば、「肉体」ばかり可愛(かわい)がる人生が出発する。「肉体」は個々別々の存在であるから、人間を単なる「肉体的存在」だという人生観に立てば個人主義に堕(だ)し、利己主義や快楽主義がそこに生れる。霊を無視(むし)した利己主義、快楽主義の生活は、結局、人間の没落(ぼつらく)であり、人間の堕落(だらく)である。
人間は神の子として、あらゆる善を既に内部に与えられているのである。神は”霊”であって物質ではない。だから神からの賜(たまもの)も”霊”であって物質ではない。物質でないから、兎もすれば肉眼(にくがん)でみえないので、それに感謝を怠(おこた)りがちなのである。しかも”感謝の念”こそ神からの”霊的な賜(たまもの)”を現象界に映し出すために必要な、唯一(ゆいいつ)の”心の波長”であるということを知らねばならない。
谷口雅春先生の【新版女性の365章】
第一項 神と偕(とも)に生きる歌
12ページ 新たに生れるとは より
”感謝の念”こそ神からの”霊的な賜(たまもの)を現象界に映し出すために必要な、唯一(ゆいいつ)の”心の波長”であるということ
これは、知りませんでした。びっくりいたしました。
感謝が重要なんですねぇ。霊的な賜とは、推測するに、健康、調和、豊かさ、美しさなどいろいろあるでしょうが、感謝がないと神様からの善きものが現象界にあらわれないのですなね。
生長の家は、感謝の宗教と言われています。(キリスト教は愛の宗教、仏教は知恵の宗教だそうです)特に感謝を重要視しているのでしょう。
皆さんも年明けに向けて、感謝で心を整えてみてはいかがですか?
お父さんへの感謝、お母さんへの感謝、家族への感謝、知人友人への感謝、ペットへの感謝、今日のお食事への感謝、住んでる家への感謝、新しく年を迎えることに感謝……