心の平和は容貌に見苦しい皺(しわ)をきざまないが、あまり刺戟(しげき)のない単調な生活は、精神が複雑微妙に動かないために、容貌を司(つかさど)る筋肉に対して精神的マッサージが不足して却(かえ)って早く容貌が老いてくるものである。田舎(いなか)で単調な生活を送っている農業人の容貌は割合に速(すみや)かに老いるが、都会の生活をして色々の事物に興味をもって、心を微妙に動かしている都会人の容貌は、農業人にくらべると老いが少ないのである。
一分間でも”不平の心”で過ごしてはならない。”不平の心”を起こすことが度(たび)かさなれば容貌が不平化して、”膨(ふく)れっ面”の表情が習慣化され、みぐるしい皺(しわ)がその顔面にきざまれる。不平感情を起すべき不快な出来事が類をもって集って来ることになるのである。何か不快なことが起って来たら、過去の自分の不快感情が具象化して、それが消えつつあるのであるから、良きものがあらわれてくる準備工作が出来つつあるのだと思うがよい。
「肉体」は主体ではなく、あなたに所有されている「道具」に過ぎないので
ある。
谷口雅春先生の【新版女性の365章】
第五項・あなたが長く若く美しくあるために
159ページ ”不平の心”は皺(しわ)を刻(きざ) より
色々なことに興味をもって、精神を複雑微妙に動かしていると
老いにくいと、書いてあります。
毎日、毎日小さなことでいいので感動を沢山持って過ごしていきたいものです。
雅春先生はこんなことまで教えて下さり、私たちを幸せに導いてくださっています。この御文章を読んで少し感嘆しました。-+