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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

新たなる種芋を

2024年03月26日 05時01分34秒 | 耕作放棄地

ジャガイモの栽培について疑義が生じていたが、悩んでいても仕方が無い。現状を把握すべしと、雨の中農園に向かった。無論、ジャガイモの発育状況を検証しにだ。画像が子狸のジャガイモ畑だが、青々とした発芽苗は皆目見当たらない。昨年の栽培状況も時間列はほぼ同じで、2月末の植え込み、3月末の確認で、20~25センチ程度の茎丈だったのだ。翻って今年の状況は・・・・・・・・・・・・。

確認のため被せていた稲藁をめくってみた。画像がその一端だが、発芽の茎類はほぼ見当たらない。あってもごく僅か、しかも茎丈が数センチと来ている。完全な「発育不能」ないしは「発育不良」だ。率直に言って栽培失敗かと思われる。原因を推測するが、やはり師匠の言葉のように春先の長雨が祟って種芋が腐った模様だ。後、考えられるのが寒暖の差の厳しさ、それにカット面の膜張り不十分等も想定される。総括すると種芋の湿潤かと推測するが。

今年は失敗と認識すれば、次は対策だ。幸いにして時期は3月内、種苗店によっては未だ在庫を持ってるだろう。そう信じて、例の百姓候補生氏が通う某個人種苗店へと向かった。初めての訪問だったが、幸いにして在庫はあった。新たなる種芋を仕入れ、少し話し込んだ。店主の見解では今年の長雨で種芋を腐らせた農家が多いとのこと、やはり気象条件の特異性が原因のようだ。種芋はカットせずにそのまま埋設された方がよろしいかとの意見だった。

種芋はノーカット用に準備したかのような適正サイズだ。しかも大半が発芽している。販売される種芋としては理想的なタイプだ。後は埋設のタイミングだが、当面は雨模様の天気。天候が回復するのは週末以降かと思える。土壌の乾きを待って植え込む予定だ。例年よりは大分遅くになりそうだが、栽培不能に比べれば良しとせざるを得ないだろう。

 

 

 


本日の訪問者

2024年03月25日 05時25分03秒 | 耕作放棄地

農園には屡々訪問者が来訪する。多くは仲間達だが、珍客も少なく無い。害獣・害鳥・害虫、などと呼ばれるが訪問者には相違無い。いわばある意味客筋でもある。おもてなしが必要なわけだが、客によってはありがた迷惑も少なく無いようだ。本日の訪問者は「イソヒヨドリ」。彼もそうした筋で余計なもてなしは不要なタイプだ。そっと見守っててくれれば十分、そんな風情で介入を拒んでいる。訪問は概ね単独行だ。昔、加藤文太郎という孤高のアルピニストがおられたが、何処か面影が似通っているような。

今日も単独のようで、農園を飛び回りながら畑の虫を狙っているようだ。多くは、梢の上からこちらの動きを様子見が多いのだが、本日の客人はそうで無いタイプのようだ。セキレイよろしく耕耘された畑の上を動き回っている。上述のように地中に潜む虫達を捕食する模様だ。ヒヨドリの特徴だが、集団生活を好まぬ野鳥のようだ。少なくとも当地に来訪するヒヨドリや我が家を訪れるヒヨドリも、ほとんどが単独行だ。花の蜜や果樹類の賞味が多いが、とりわけ柿は好物のようで、柿の木に立ち寄ることが多い。

本日は珍しく虫の捕食を狙ったようで、畝の合間をチョコチョコと。弥生3月、山里にも果樹類が無いのだろう。食に困っての畑訪問なのかも。余計な邪魔をしないように、一定の距離を置いて見守ったが、生憎と虫達にも恵まれなかったようだ。程なくして飛び去ってしまった。イソヒヨドリは主に海岸ベリの崖地を好むと聞いたことがる。棚田地帯の山間部にどうしてとの疑問は尽きぬが、大和川~石川、のラインで来訪したのだろうか。

ヒヨドリは留鳥であり渡り鳥でもあるそうな。渡り鳥と言っても、東南アジアからシベリアへ・・・・・といった大移動では無く、国内各地の移動が大半な模様だ。彼らの好物はツバキやサクラの蜜、これからしばらくは安泰だろう。あるいはサクラ前線と共に北上するのかも。

かくしてイソヒヨドリとの暫しの戯れは静かに終わった。最近は訪問者の野鳥も少なく、スズメなど滅多に見掛けぬようになってしまった。住宅環境が激変して、巣作りできる隙間が無くなったのが大きな要因かと推測している。合理的な近代建築も彼らにとっては苦難の代物のようだ。野鳥が生きにくい生活環境は、人間にとっても同様かと。飛び回る野鳥達の姿は、環境条件を図るバロメーターなのかも知れませんね。

 

 

 


ジャガイモ大丈夫か

2024年03月24日 05時38分13秒 | 耕作放棄地

雨模様の日々が続いている。寒暖の差も結構激しい。暖冬とは言え気候変動が際どいようだ。こうなってくると野菜達の成長具合が気になってくる。エンドウ・ソラマメ・タマネギ・春キャベツ・ホウレンソウ・レタス・ニンニク・ジャガイモ等を植え込んでいるが、特に気になるのがジャガイモだ。2月の末に植え込んでかれこれ3週間あまり、本来なら発芽の兆候が見られるはず。ところが未だにその様相は無い。最悪、長雨で種芋が腐ってしまった可能性も捨てきれない。

懸念事項を抱えていると気がかりなもの。そうした中で例の「百姓候補生」氏よりメールが入った。何でも出動した折に師匠と出会って、この問題を相談したそうな。師匠曰く、長雨で種芋が腐って発芽不能の可能性が高い、と。師匠は対策を講じて、新たな種芋を入手したそうな。百姓候補生氏も気になって同じく種芋入手に走ったとか。種苗店によっては、今月中なら種芋の提供で対応可能だとかの話だ。

時間的にも今月中の植え込みなら、十分対処可能だろう。収穫が多少遅れる程度で大きな影響は考えられない。しかしながら種芋が発芽不能では無く、単に発芽遅延であれば新たな種芋入手がムダになってくる。ここらが思案のしどころ、何とも難しい判断だ。どうする子狸、悩みどころだが結論は出さねばならないだろう。結果、残る1週間を観察期間とした。埋設した種芋の観察を続け、発芽困難であれば新たな種芋入手に走ろうかと思う。ギリギリで間に合うはずだ。

何ともややこしい気象条件だが、自然界の世界だ、順応するしか無いだろう。それにしても斯様な事態に置かれたのは初めての経験だ、それだけ気象条件が激変しているのかも知れない。地球の温暖化とかで議論が喧しいが,是非はともかく某かの異変が生じているのは事実かも知れない。

 

 

 

 

 


3月の野草達

2024年03月23日 05時07分54秒 | 耕作放棄地

お彼岸も到来し、徐々にだが暖かく成りつつあるようだ。と言っても当地の最高気温で10度前後、微かな暖かさと言った案配だろうか。しかしながら野草達は春の気配を察知してるようで、彼方此方で小さな花を咲かせている。農園にも些細な花園が出現・・・・・・と言ったら少々オーバーかな。畦道界隈には野草達の楽園が出現したようで、千早の忍者氏では無いが、花々を愛でる楽しみもアリかと。全部が全部名前を知れる訳でも無いが、やはり既知の花々に関心は向かうようだ。当地の畦道花園の主役達をいくつかご紹介してみようかと思う。

まず最初は「ヒメオドリコソウ」、当地の代表的な野草だ。繁殖力が強く、次々と勢力圏を伸ばしている。他の野草達には打ち勝ってるようで、年々生息地が増加してるようだ。畦道を好むようで、耕地にはほぼ見られ無い。茶褐色の花色が特徴的かな。

引き続いて「オオイヌノフグリ」だ。小さくて見落としそうな花だが、その可憐さが魅力的な花だ。薄いブルーが特徴で、どちらかというと夏の野草といった印象を受けるが春先の花である。気を付け無いと踏み込んでしまうのでご注意を。

三番目は「シロツメグサ」、と言うより「クローバー」と言った方がなじみ深いかも。摘み取って花輪を作ったご記憶がおありの方もいらっしゃるかも・・・・・ですね。

お次は頻繁に見掛ける野草だが、名称が不明だ。小さくて1センチあるか無しかの細やかな花を咲かせている。特徴的なのは他の野草がほぼ畦道存在なのに比し、耕地の中にまで入り込んでる点だ。それだけ生命力が強いというか繁殖力が高いのか。何冊かの図鑑にもあたってみたが同定出来なかった。何方かご存じあればご教示の程を。

最後の画像は「ムスカリ」の花、これは栽培花かと思うのだが何時の間にか野生化しているようだ。数量はそう多くは無いのだが、子狸の畑でも数カ所で咲いている。増殖は球根かと思えるのに植えた覚えは皆目無い。青紫の花が特徴で農園でも一際異彩を放っている。お好きな方も多い花ではなかろうか、師匠夫人はわざわざ植え込んでおられるようだ。他にも何種類か見られるが、名称不明で調べるのも難儀な点が多い。造詣の深い方々の参加を期待したいのだが、高望みだろうか。

 

 

 

 


忘れなサクラの開花

2024年03月22日 05時25分07秒 | 耕作放棄地

ワスレナグサとか言う植物があるそうな。あやかったわけでも無いが、農園にも「忘れなサクラ」が存在する。何を忘れないかというと、開花の時期である。正式名称は「ヒガンザクラ」、名前のとおりでお彼岸に咲くサクラだ。決まってお彼岸の中日前後に開花する。今年は3月の20日がお彼岸の中日、注意していたら見事に開花していた。今年は異常気象の模様で、当地では3月初旬にサクラが開花していた事例もある。従ってヒガンザクラも若しかして・・・・・…の懸念を持っていたのだが、杞憂だったようだ。

農園にたった1本存在するヒガンザクラだが、実は手ひどい障害を負っている。数年前だったか、強烈な台風が襲撃して幹半ばで半折れしてしまったのだ。折れた幹は撤去してもらったが、残り半分での開花は相当な負担だろう。以後、注意して眺めているが、やはり弱々しいような開花状況だ。花に勢いが無い。かろうじて咲いている・・・・・と言った印象。人間で言うと重傷を負ったのだから無理も無いのだが。

今年も時期を得てお彼岸に咲いてくれた。やはり時期を忘れてはいなかったようだ。従って「忘れなサクラ」と命名した次第、なあに何時もの子狸流のだじゃれかも・・・・ですね。それにしても体内時計が埋め込まれているのか、数日の狂いも無く決まってお彼岸の時期に咲く。律儀な性分なのかも知れない。

土手の斜面に咲いているので接近は出来ない。多少ズームアップしてみたが、何せ武器はコンデジ、画像の程はご容赦を。サクラは季節のバロメーターだが、今年は暖冬の故か例年より早いようだ。ソメイヨシノが中心かと思うが、大阪の開花時期は3月の25日頃とか何とか。おいおい小学校の入学式はどうするんだ、と言いたくなってくるが、待ってはくれないようだ。

満開のサクラの下で真新しいランドセルを背負って両親と記念撮影・・・・・と言うのがセオリーかと思うのだが。同じ入学式でも小学校のそれは別格だ。家族のぬくもりの中で平穏な生活を楽しんでいた幼子が、始めて集団生活の荒波に揉まれる分岐点なのかも。門出を祝して両親との記念写真は必須のアイテムなのかも知れませんね。サクラよ、例年の開花日をいじらないで欲しいな・・・・・・と、かっての新1年生は願っているのだが。