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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

冬越しの備え

2023年01月16日 05時49分18秒 | 耕作放棄地

ここ数日は暖かくて助かっている。しかしながら基本線は寒冷期、冷え込んで当たり前の季節だ。野菜達にとっても震えこみ耐える時期で、成長はしばらく期しがたい。こうした状況を勘案して「冬越しの備え」を実施している。考慮すべきは、現在成育中の野菜は、「冬野菜」か「冬越しの野菜」、つまり基本的に耐寒能力を持った野菜達。過ぎたるは何とやら・・・・・・との配慮は必要だろう。かくしてほどほどの耐寒環境を、との視点になってくる。

準備した資材は「稲藁」と「籾殻」、どちらも耕地から産出した農園からの贈り物だ。有り難く活用させていただく。冬野菜は現在収穫中で対応は必要ないだろう。専ら「冬越しの野菜」が対象となってくる。根回りを資材で囲ってあげるのが手法だが、留意するのは過保護にしないこと、つまり分厚い囲いを作ってしまうと水分の滞留とも成りかねない。何事も中庸の徳、程々が肝心なのだ。

子狸の場合、対象物はマメ科の野菜、タマネギ、ニンニク、等々がメインかな。画像のように薄めに対処してみた。ここ数日のように最低気温が10度前後だと必要ない作業だが。ここ数日の状況はやはり「異変」だろう。ほぼ降雪の無い当地でも0度付近まで下がって当然の季節なのだ。季節はまもなく「大寒」、1年中で一番寒いシーズンだ。このまま暖かい状況が続くとも思えない。急激な変動は人間同様野菜達にっても危険な状態だろう。やはり冬越しの備えは必要かな。

我が国は「食料輸入国家」、それにも増してお隣の中国は「輸入大国」だ。一般的に農業国家と見られがちだが、食料は輸入に頼って14億の人口を養っている。これが気象異変等で世界の農産物が減産に向かうと、一大攪乱要因となってくる。結果的に我が国への食料輸入が途絶えることにも成りかねず、とばっちりを食らいそうだ。我が国では農業への危機感が極めて薄いようで、80年前のように、着物等を抱えて農家回りを行いイモ類への交換を願うような現象は見たく無いのだが。

 

 

 

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本日は森の作業日

2023年01月15日 05時17分22秒 | 森の果樹園

夜明け前だというのに気温は10度を超えている。かっての冷え込みがウソのようで、戸惑うばかりだ。三寒四温とはいうけれどまだ早いだろう。気象異変としか思えないのだが、どうなんだろう。さて暖かいのは有り難いとして、天気予報は芳しくないようだ。曇り時々雨の予想、仲間たちは大丈夫だろうか。本日は定例の森の作業日なのだが。

子狸が参加困難な状況に陥って1年半余り、レポートが難しいので過去の画像に頼りながら作業風景を想定してみようかと思う。作業内容はほぼパターン化されてるので、そう大きな変化はないはずだ。まずもって取り掛かるのが「焚き火」、これなくして山仕事は始まらないだろう。別に火遊びが好きと言う訳では無い。朝のミーティングと暖機運転を兼ねたものだ。お互いの意思疎通が大事なのはサラリーマン社会のみでは無い。集団生活には必要不可欠なんだ。談笑しながら日程の確認と健康状態の把握を行っていく。みんなが機嫌良くにこやかであればOKだ。

森の作業班の特徴だが、基本的には好みの作業を行うようにしている。個々人によって得手不得手が存在し、何よりも機嫌良く森で過ごすことを重視しているからだ。リーダーは大まかな予測と概要を指示するのみ、それでうまく回っていくのだ。冬場は草刈りはあまり必要ない。雑草の伸びが止まっているし、過去の作業で概ねは解決している。重点項目は支障木の伐採や切断した樹木の片付け或いはシイタケ栽培への準備等であろう。植樹にはまだ少し早いようだ。春先が適当な時期かな。

中には用具類のメンテナンスに拘る者も。とりわけチェーンソーや刈払機は細かな障害が発生しやすい。折々にメンテを行って快適な状態を保つことが必要だろう。森の果樹園もだいぶ維持管理が進行して、支障木の伐採にまで至るケースは少なくなってきた。どちらかというと例年、草刈り業務がメイン作業となってくるのかな。

本日も機嫌良く、事故無く、快適に森で過ごして欲しいものだ。今頃だと収穫物も柑橘類位だろう。八朔やユズなどが待ち構えていてくれるだろうか、一寸つまみながら楽しい時間を堪能してもらえれば有り難いかな。

 

 

 

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面白ダイコンの出現

2023年01月14日 05時30分54秒 | 耕作放棄地

ダイコンを栽培している。一時期、「和歌山ダイコン」にも手を出した事があったが、最近は常に「青首ダイコン」となっている。手頃なサイズで色彩も良く使い勝手に優れているからだ。見栄えは太めのダイコンに負けるが、利便性の良さは一級品かと。概ね歳末の頃が収穫期で、現在は大半の収穫を終え終盤期に入ったかと思う。子狸の畑も残りは小型のダイコンのみとなってきた。例の「百姓候補生」氏など既に収穫しきった模様。私宅ではダイコンの利用が特殊だ。実は子狸がダイコンの煮物等にはほぼ手を出さず、もっぱら大根おろしのみの消費なので用途が限定される。家人はおでんや煮物など、味が染み込んだダイコンが一番美味しいのに・・・・・・とご不満な様子。従って、もっぱら家人専用か近隣のお仲間達への配布がメインとなってくる。

栽培するダイコンだが、上述のように手頃なサイズ感を求めるため、肥料は控えめにしている。太めの見栄え重視より使い勝手を優先しているのだ。元肥以外には、途中1回程度追肥を行うのみ。それでも上段画像のように立派に育ってくれる。有り難い野菜なのだ。いわば冬野菜の王者とも言えるかも知れない。

通常だと何の心配も無く成長を待つだけなのだが、時によりで、とんでもない形態のダイコンが出現する事がある。「面白ダイコン」と呼んでいるが、以下の画像のように二股、三股、四股・・・・・に分かれたダイコンだ。まるで宇宙人みたいで、眺める分には楽しいのだが、知人達に提供する訳にもいかず、利便性も劣るので少々困ることに。最も見た目が悪いだけで、ダイコンの味そのものは変わりないのだ。

「根菜類野菜」の特徴でもあるのだが、直進性があり真っ直ぐに地下へと潜っていく。よく耕耘された耕地だと問題は少ないのだが、途中に土の塊や未分解の肥料等があると避けて直進しようとする。そこで画像のような状況となる次第。いわば畝作りの失敗事例と言えるかも。この冬もそれなりに「面白ダイコン」が出現してしまった。

画像のようなダイコンを見て、どのように活用されるだろうか。無論、人様に提供できるような状態では無い。もっぱら子狸の大根おろし専用品となる次第だ。見栄えは今一でも味そのものは立派な青首ダイコン、廃棄するような無情な真似はしませんぞ。

 

 

 

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着々と課題解決へ進捗中

2023年01月13日 05時16分50秒 | 耕作放棄地

本年最初の課題である「階段改修工事」だが、どうやら着々と進行中の模様だ。ここで活躍するのが例の「百姓候補生」氏、農作業とは異なった活動分野に張りきっているようだ。未知なる領域で、前頭葉の右脳・左脳が刺激されるのだろう。人間は知的な生物、未知なる世界には全身全霊が興奮して震え出すのかも知れない。新たなノコギリも買い込んだみたいで、やる気満々な状態のようだ。活躍を期待したい。本日の作業は、①手すりの設置と。②足がかりの確保だ。

足がかり用の竹の丸太は準備している。手すり用の長めの丸太だが、準備していた物が見当たらない。どうやら誰かが持ち去った模様、これまでは無かった現象でショックを受けている。農村社会は信頼関係、相互の信頼と支援関係で成り立っている。地域社会の根本を覆すような現象は過去には見られ無かった事だ。地域のコミュニティーが崩壊に向かいつつある兆候かもと思うと、悲しくなってくる。

嘆いていても始まらないので新たな資材を切り出す。手すり用だから長めの竹の丸太が必要だ。支柱を打ち込み、丸太を横向きに取り付ける。固定はビニールテープだ。手に傷を負う可能性もあるので釘等は使わない。安全第一の構造なのだ。当初打ち立てた基本方針の如く、作業時間は1回1時間以内と設定している。あくまでも本来の農作業がメインなので、余裕な時間での挑戦に留めている。例の「百姓候補生」氏は後ろ髪を引かれる思いだった模様だが、手すりの設置で本日の作業は時間切れ、農作業へと戻ることにした。

楽しみはじっくりと手間暇を掛けるのも一考かと。最近の業務はオフィスでPCと立ち向かうケースが多い。それはそれで楽しいのかも知れないが、五体と五感を満足させる場面とは言い難い。人間の基本的な本能である「創作意欲」を刺激し満足させるには不本意な場所なのかもと思っている。自然界の中で五体をフル活用して熱中出来る場所が、人間には必要不可欠なのかも・・・・・ですね。農作業と共に発生する課題解決が、人間の基本的な本能を満たしてくれるようで、ある意味感謝している。多分、例の「百姓候補生」氏も同様な想いかと勝手に推測しているのだが。

階段の改修工事はもうしばらく続きそうだ。

 

 

 

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スイセン畑は満開

2023年01月12日 06時05分06秒 | 余話

村の希少な観光資源の一つに「スイセン畑」が存在する。耕作放棄地を活用して沢山の「ニホンスイセン」を植え込んであるのだ。場所はご存じかと思うが、奉建塔の一角、「道の駅」から10分程度南東方向に歩いたところだ。丁度、満開の時期を迎えたようで、連日多くの観光客で賑わっている。無論、越前海岸や淡路島のスイセン畑とは異なり、規模的にはそう大きくは無い。付近に他の観光資源が立ち並ぶ訳でも無いので、失望されるムキも無きにしも非ずかも知れない。しかしながら純粋にスイセンのみを観光するには一見の価値ありかと。

商都大阪市からは電車・バスを乗り継いで1時間余り、決して利便性が良いとは言い難いが、乗り物活用で到達出来るのは有り難いところ。自家用車利用ならば道の駅の駐車場を活用されたら便利だろう。小規模とはいえ数十台の駐車は可能だ。上述したように、道の駅からは徒歩で10分程度、長閑な田舎道が続いている。通行車も少ないので、のんびりと田園風景を堪能されたらとお勧めしたい。村には素敵なレストランや洒落たカフェー等が存在する訳でも無く、華やかさや賑わいを求められる方には不満かも知れないが、静けさと日本昔話的な光景を望まれる方々には打って付けの環境かも。

仲間達も暇を見つけては訪問しているようだ。会話の端々に、行ったか、見たか、等の言葉が入り込むのもスイセンを意識してのこと。やはり開花は気になるようだ。大半の者が車利用なので、訪問自体は簡単な話、要は作業時間の隙間の問題だろう。子狸も毎年必ず訪問するようにしている。と言っても年に数回程度だが。この地はスイセンの他にサクラの名所でもあり、冬場と春先が訪問適期のようだ。

何枚かスイセンを撮影してみた。朝の太陽を受け、元気いっぱいに咲き誇っているようで、何とも清々しい。寒冷期の気候とマッチしているようで、これが夏場であったらさほどの感動も無いのかも知れない。冬場の厳しい環境下で、健気に咲き誇る姿が人々を魅せるのだろうう。小さな山間部の絵本のような村、少々寒くはありますがスイセン観光に出向いてはみませんか。

 

 

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