本日は1月の10日、つまり「えべっさん」である。オオサカジンにとっては正月以上の存在で、どちらかというと「えべっさん」の正大祭が始まってようやく年が明けたような印象だ。厳密には「今宮戎神社」の祭りなんだが、参拝者の数がえげつなくて百万人を超えるとか何とか。商都大阪らしい現象と言えば良いだろうか。過去1回だけ参拝に訪問したことがあるが.余りの人出の多さに辟易して以降の参拝を取りやめてしまった。昨今は例の流行り病の流行もあり、参拝は控えめかと思われるが、多分例年どおりの混雑となるだろうと推測される。オオサカジンにとっては特別な存在なのだ。
当初、「えべっさん」は漁業の神と理解していた。従って何故商都のオオサカジンが漁業の神を崇拝するのかと大いに疑問を持っていたのだが、まさか①漁業の神と②商売繁盛の神と、を兼務しておられるとは存じなかった。この「えべっさん」だが、各地にも似たような存在があるようだ。勧請されたのかどうかは不明だが、「赤阪村」にもえべっさんが存在する。村役場のお隣に鎮座される「藤野森神社」で、「出合戎」とも呼ばれている。当然ながら本日は正大祭となるわけだが、人口規模から見ても神職の不常住から見ても、今宮戎神社のお祭りに比べ小規模となるのは致し方無いであろう。それでも村人にとっては神聖な存在で、近くで「えべっさん」に参拝できる利便性もあってか結構賑やかだ。
神職の不在もあってか、「藤野森戎神社」の正大祭は氏子集団で運営されるようだ。確か福笹や吉兆は無かったように思う。どちらかと言うと子ども中心のお祭りのようで、参拝した子ども達にお菓子の振る舞いを為されていたかのように記憶している。境内の加減もあって駐車場のスペースが無く、多くの参拝者の存在もあって接近しがたく、具体的な兆候を目撃出来なくてあいまいな表現となることをご容赦いただきたい。
「えべっさん」が到来すると村も本格的な新年だ。昨日「成人式」も終わったことだし、新たな若人の力で村起こしのパワーが勃興する事を期待したいのだが。ちなみに18歳の法令もあってか、成人式とは呼ばず「20歳の集い」とか何とかの表現となるようだ。担当される部署の方々も苦心されたのであろうな。