俺の畑は大丈夫だろう・・・・・そんな根拠の無い自信でいたのだが、やはり発想が甘かったようだ。他でもない、「トウモロコシ」畑が夜盗に襲われた模様なのだ。茎がへし折られ、せっかく実ったトウモロコシが食い荒らされている。残ったのは実が無い芯のみのトウモロコシ、全部では無いが大半が同様の状況だ。恐らくだが、実るのをジッと待ち構え、トウモロコシのヒゲが茶色に変わるのを待って一斉に襲撃したのでは、と思っている。状況から見て野鳥ではあるまい、多分害獣の仕業であろう。推測だが、「アライグマ」か「ハクビシン」の一党ではなかろうか。連日30度を超え、梅雨明けも近日といわれる昨今、真夏本番となったものと思われる。連中の得意とする活躍時期なのだ。春先に生まれた子ども等も同様に策謀に加わっているのだろう。
「防鳥ネット」は準備していた。トマト畑にはかぶせて、鳥対策は一定の効果を果たしているはずだ。トウモロコシ用にも防鳥ネットは購入していたが、トウモロコシの縦列がコの字型のため設置が難しく躊躇していたのだ。せめて防鳥ネットなど張っていたら、むざむざと襲われることも無かった・・・・・とも言えないか。木登り名人の害獣達、少々のネット工作など無きに等しい。何処からでも侵入するので、防鳥ネットでは無く正規の害獣用ネット(保有はしてるのだが)でも、結果は同様だったかも知れない。仲間達がトウモロコシ被害に憤慨していた昨年の状況を思い出した。人様の体験はなかなか我が身の実感とは成らないようで、害獣対策へとは繋がらないようだ。
事が発生してしまってからは、後悔先に立たず、でどうしようも無い。襲撃されたトウモロコシの残骸を片付けるしか無いのだが、そんな気力もなかなか湧いて来ない。残った実も時間の問題だろう。今年の夏は久方ぶりにトウモロコシにかぶりつくか、と甘い幻想を抱いていたのだが。やはり幻想に過ぎなかったのか。そういえばトウモロコシ栽培は数年ぶりかと書いたが、従前も獣害に悩まされて断念したのだろう。すっかりと忘れてしまっていたようだ。他の仲間達はどうなのか、気がかりだが、子狸のような無様な負けっぷりでは無いだろうな・・・・・・と信じたいが。