「コンパニオンプランツ」という言葉をご存じだろうか。子狸は存じてはいたが、たいして重要視もせず、単なる知識にしか過ぎなかった。今回改めて再認識したのでご紹介しておこうかと思う。まずもって言葉の定義だが、野菜の共生関係というか共存植物というか、簡単に言うと人間の夫婦関係のように、お互いの足りない部分を相補う関係とでも表現すれば良いだろうか。具体的には複数の野菜を組み合わせ栽培する事で、①病害虫予防、②成長促進、③収量拡大、等々を目指すことである。最も組み合わせ関係は決まっていて、何でもOKという訳では無い。やはり人間同様、「相性」というものがあるようだ。まずもってコンパニオンプランツを再確認したのは、ナスの栽培で困っていたからだ。以前にもご紹介したかと思うが、夏ナスは害虫にやられて事実上諦めていると表現したかと思う。小さな実を付ける頃に害虫に囓られ、傷跡が残ったまま大きくなるので商品価値はゼロ、自家用としても扱いにくい存在だった。
本年のナス栽培を迎え、何とかとして・・・・・の思いで調べる内にコンパニオンプランツの事を思い出した次第。ナス科とネギ類との相性が良いようで、両者の組み合わせで上記の目的を達成出来るとか。半信半疑だったが、物は試しと実践してみた。幸いにして今年は九条ネギの種蒔きをやっていたので、少し大きくなった段階で移植したのだ。ナス、ピーマンの株間にネギを植え込んだ。画像がそうだが、まだまだ貧弱なネギである。しかしながら誠にもって不思議な事に害虫に襲われる事態が格段に減少した。確かに多少は害虫被害があるものの、例年に比べると無きに等しい。効果絶大だった模様だ。おかげで綺麗な夏ナスを頻繁に収穫している。ナスは好物なので非常に有り難く、夏ナスも秋ナスも大きな期待を寄せている。
こんなに効果が上がるのならもっと早くから・・・・・と後悔するのだが、人間の思い込みは強く、そんなバカな・・・と一笑に付していたのだ。ナス科全般とネギ類との組み合わせがOKなようなので、来年はトマトやジャガイモ等にも適用してみようかと思っている。薬剤に頼らずとも防虫効果が期待できるのだ。ついでにと言っては何だが、「防獣・防鳥の効果」を期待できるコンパニオンプランツは無いものだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます