< 書の練習 > 優れたアドバイスに学ぶ!
古典の筆文字を手本として書く
まずはこんなことを念頭に置いて、練習してみてください。(まずはと申しましたが、臨書する上では必須の視点ですので、何十年臨書したとしても、念頭に置き続ける根幹部分です。ちなみに、古典以外の筆文字を手本にする際も、着目ポイントはこれと同じです。)
●筆の入れ方はどんな感じにすればいいだろうか。(始筆に着目)
●線の終わりはどのような形になっているだろうか。(終筆に着目)
●線の太い細いの変化がどのように書かれているだろうか。(抑揚に着目)
●線は右上がりか、水平か、右下がりか。(線の角度の変化に着目)
●線と線の距離感はどのくらいだろうか。(線そのものよりも余白部分に着目)
●どの線が最も長いだろうか。(強調的に書かれている部分に着目)
●文字のシルエットは扁平なひし形だろうか、縦長の長方形だろうか、
平行四辺形だろうか、台形だろうか・・・。
(文字全体の輪郭の形に着目。メリハリのある美しい字形を習得する上で極めて重要。)
なんとなく見ながら書くのではなく、こういった概念を念頭に置いて、
学び取るポイントを明確にして観察しながら書くことで
上達効果が高まります。1画1画手を止めながら、
見えるままそっくりに書くという姿勢で書いてください。