京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪探訪(161):石清水八幡宮の鬼やらい神事(前編)





 2月も後半になりましたが、節分に関係ある話をします。
 節分といえば、やはり「鬼」です。
 またこの時期、京都のあらゆる寺社仏閣で節分関係の行事が行われます。
 そこで、この時期に是非とも京都の節分の光景を、また『京都妖怪探索訪』シリーズにふさわしく、鬼が登場する節分の光景を紹介したいと思いました。

 オフの多忙が続いて、シリーズ前回(161回)から1ヶ月あまり経ってしまいましたが、ここいらで再開します。
 今回は京都と言っても、京都府八幡(やわた)市の「石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)」という神社で行われた「鬼やらい神事」という神事を見てきました。
 この石清水八幡宮という神社は、京都市内、平安京の中にはありませんが、大変に歴史と由緒のある神社です。

 祀られているのは、八幡神(やわたのかみ、はちまんじん)。
 古くから、源氏をはじめとした多くの武士から武神として信仰されてきた神様で、応神天皇とその母・神宮皇后、そして比売神(ひめがみ)という神様の三神とで、「八幡三神」というそうです。
 神仏習合時代には「八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)」とも呼ばれたそうです。
 貞観元(859)年、あの弘法大師・空海の弟子であった僧行教が、宇佐神宮に参詣した折に「われ都近き男山の峯に移座して国家を鎮護せん」との神託を受け、翌860年清和天皇の命によって建立させられたのが創建とされています。
 平安京の南西(裏鬼門)を守護する神様として信仰され、さらに長い歴史で多くの武士に武神・必勝の神として信仰された他、現在に至るまで多くの人々の信仰を集めてきました。

 天皇とその母親が神道の神様になって、それが「大菩薩」とも称され、密教(仏教)のお坊さんに祀られてできた神社。
 こういう言い方をすれば何だか変な感じですが、これも神仏習合の国・日本ならではの、というより大らかな多神教の国・日本ならではの信仰の形なのかもしれません。


 それではまず、いつもの通りアクセスから行きます。
 京阪電車八幡市(やわたし)駅






 八幡市(やわたし)駅から歩いてすぐの場所にある石清水八幡宮・男山参道の入り口。






 普通ならこの参道から男山を登って、頂上の本殿を目指します。
 ただこの時は、家を出た時間が遅く、鬼やらい神事開始の時刻が迫っていたので、ゆっくりと参道を進む余裕が無く、山頂までケーブルで登ります。


 八幡市(やわたし)駅のすぐそばから出ている男山ケーブル。






 今回は急いでいたため、ケーブルで頂上まで登ります。
 頂上の駅から、参道を進みます。











 
 その日(1月29日)は、日曜日で、鬼やらい神事というお祭りがあるためでしょう。
 多くの参拝者で賑わい、その中には小さな子供を連れた家族連れの姿も見られました。

 ところで今回の鬼やらい神事は、毎年節分前の日曜日に行われます。
 2月3日の本節分の日には、湯立て神事という神事が行われます。

 ここで私自身の都合を申しますと、今年の2月3日には仕事が入り、その日の行事は見られないのです。
 それで本節分以外の日に行われる、節分関連・鬼関連の行事に参加したかった。そういう事情もあったのです。



 その途中に建っていた末社「三女神社」。






 祀られているのは「宗像三女神( むなかたさんじょしん )」。
 神話上では、スサノオ神の娘である三人の海の女神であり、美人姉妹としても知られているそうです。
 そしてここで祀られている「八幡三神」のうちの「比売神(ひめがみ)」とは、この「宗像三女神」であると考えられているそうですが、「比売神(ひめがみ)」の正体については他にも「アマテラスである」とか、「卑弥呼である」とか諸説あるそうです。
 ここでは「宗像三女神である」とされている、ということでしょうか。


 さらに参道を進みます。









 ようやく、本殿前に。









 神楽舞も行われていました。





 笛や太鼓の生演奏による本格的な神楽舞です。
 この神楽舞は、神社で破魔矢を買った人に対して行われるサービスのようです。


 ここが本殿です。





 大きく壮麗な、朱塗りの本殿です。
 まずは神様への礼儀として、本殿へお参りします。

 そして、鬼やらい神事が行われるのを待ちます。



 記事がそこそこの長さになりましたので、今回はここまでにします。
 この続き、鬼やらい神事の様子はまた次回、後編にて。

 




石清水八幡宮のHP
http://www.iwashimizu.or.jp/




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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