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どうも、こんにちは。
今年(2020年、令和2年)の『京都・霊場魔所の紅葉』、今回は黒谷・金戒光明寺の紅葉風景をお届けします。
この古刹も単なる紅葉名所ではありません。
浄土宗の開祖・法然上人が、この地に草庵を結んだことから始まり、浄土宗の大本山となった霊場です。
まずはいつもの通りアクセスから。
今回は京都市営バス「岡崎道」停留所から。
住宅地や墓地の間をすり抜けていきますと。
金戒光明寺の敷地内へ。
東側には広大な墓地が、西側には金戒光明寺の伽藍が広がっています。
まずは東側の墓地から。
丘の上の三重塔まで階段が続いて、辺りには紅葉も観られますが、その途中にちょっと変わった仏像が。
ものすごいアフロになっています。
記事タイトルでは「超アフロ大仏」などと呼んでいますが、この仏様には「五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)」という正式な名前があります。
つまりこの仏像は、仏教で、特に浄土宗や浄土真宗で信仰されている阿弥陀如来の像です。
何故、こんな凄いアフロのような頭をしているのか。
「無量寿経(むりょうじゅきょう)」によりますと。
阿弥陀仏(阿弥陀如来)は、元々はお釈迦様こと釈迦如来のようにある国の王族だったのですが、出家し「法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)」となりました。
ちなみに「菩薩」とは、仏教においては悟りを求める衆生を意味します。「如来(にょらい)」は、仏教において「完全に修行を完成した者」「悟りを開き、真理に達した者」を意味し、真の意味で「仏」というのは「如来」のみということになります。
法蔵菩薩は五劫もの間、ひたすら思惟を凝らし、「四十八願」というとてつもなく困難な願を立て、修行をし続けた末に「阿弥陀仏」となったそうです。
五劫の「劫」とは時の長さを示す単位のひとつであり、「四十里立方(約160km)の大岩に天女が三年(百年という説もある)に一度舞い降りて羽衣で撫で、その岩が無くなるまでの長い時間」が「一劫」。その5倍というのですから、とてつもなく長い、というより永い歳月修行し続けてきたことになります。
そのアフロのような髪の毛は。仏の身体的特徴でもある「螺髪(らほつ)」といい、気の遠くなるほど修行を続けてきた結果、髪も伸び螺髪も増え、このようなもの凄いアフロのような頭になったということです。
それにしてもなかなかに強烈なインパクトが。
次回は『京都妖怪探訪』シリーズから一旦離れて、金戒光明寺の山門から伽藍、普段は非公開の「紫雲の庭」などの紅葉風景を巡ります。
なお、五劫思惟阿弥陀仏というれっきとした仏様を、「超アフロ大仏」などと言って、妖怪などと同列に扱った無礼に対しては、平にご容赦を。
今回はここまで。
また次回。
*金戒光明寺へのアクセスはこちら。
*浄土宗大本山・金戒光明寺のHP
https://www.kurodani.jp/
*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/
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