最近何だか、あらゆるアニメがカードゲーム化されているように感じる
今は『ヴァンガード』だっけ?
それが子供達の間では人気を博しているようだ。
実際、私の住んでるマンションのエントラスにもカードゲームに興じてる子供達がいる。
でもカードゲームの発端となったのは・・・多分『遊戯王』であろう。
初代からはじまって・・・今は何代目になるのかな?
実際、私は初代しか知らないが・・・カードは組み合わせによって可能性は無限大でしたからね(笑)
次々『最強』と思われるモンスターが出てくる・・・まさに『これでもか』と言う感じでしたから
けれど、何でもカードゲーム化してしまうのは・・・半分は無駄な気がしてしまうのは私だけだろうか?
ではカードの話はこれくらいにして『ヒイロノカケラ』3-9に
深く愛されてるかのような、幸福なキスをくれたのに・・・・
唇から零れ落ちる乱れた吐息は、少し切なげだった。
唇が離れ、まだ彼の髪が、私の頬に触れるくらいの距離の所で
『・・・・【縛止】』
『!!!』
彼の言霊が私を縛り上げる。
声すら出せない束縛に思わず目を見開いた。
『動けるようになったら、この街から逃げろ』
彼は、ひとりで行くつもりだったのだ。
『妖の結界で隔離されているとはいえ、おまえの力なら抜けられるはずだ』
逃げるつもりなんて、ない――!
首を振って否定したかったが身体は動かないまま。
ただ、熱い涙だけが溢れ頬を伝っていく。
『〇〇。俺は・・・おまえを死なせたくない』
『以前の俺なら、おまえのことを利用こそすれ、守りたいとは思わなかった』
『本当に、皮肉なものだ』
私だって、あなたのことを死なせたくはない
そう声を上げて主張したくても――声も出ない。
そして、彼の両親が殺された話を聞いた時に私は『ひどい』と言ったことに対して
『悼んでくれて、ありがとう』
そう言って、彼は、動けない私を置き去りに部屋から出て行てしまった。
今まで隠していたことを明かしてくれたのに。
今のは、お別れのキス?
最後だから、伝えてくれたの?
そんなのは、絶対に嫌だった。
彼のくれた口付けは、私の想いを確かなものにしていた。
彼を、そして彼の心を守りたいという、私の願いを強くしていた。
絶対に諦めない!
ひとり残された私は、自分の内側に訴えた。
自分の力を信じて、大切な願いを心の中で叫ぶ。
私は・・・・
私は、真の玉依姫になる!
あの人を助けて、天宮さんだって救ってみせる。
悲しい結末にはさせない。
みんなの心も守ってみせる――!
私は、玉依姫なんだから
言霊なんかに封じられない
立ち止まる時間はないのだ・・・動いて私の身体!
そして
『あ・・・・』
身体が動いた。
『――行かなきゃ!』
しびれの残る身体を動かして、私は駆け出す。
『ど、どうしたんだ、〇〇。そんなにあわてて・・・』
ちょうど偵察から戻ってきていた彼らに出くわした。
『今、犬戒先輩がひとりで市役所に向ったの!』
それだけ言うと、私はみんなの反応を待たずに玄関を飛び出した。
マンションから駆け出す私に、彼らは大急ぎで追いかけてきてくれる。
怜君の宥めに、少し落ち着きを取り戻す。
そして、私の脳裏に閃くものがあった。
『あのね、みんなにひとつお願いがあるの――』
夜の路地をみんなが走り抜けていく――。
その足音が遠ざかってから、しばらく経ったとき
『やれやれ・・・・。相変わらず、考えることを知らない奴らだ』
『せいぜい天意の気を引いてくれ。俺はその隙を突かせてもらおう』
彼は他のみんなの陽動を使って忍ぶ込む気だった。
『そして最後、一番危険な戦いに挑むつもりなんですよね?』
『・・・犬戒先輩が、ひとりで』
『どうして、ここにいる?』
姿を見せた私に、犬戒先輩は珍しく動揺をあらわに訊ねてくる。
『予想外だ・・・・。俺の言霊を破ったのか』
『・・・もしかすると犬戒先輩は、忘れてるかもしれませんけど』
『私は未熟なりに一応、玉依姫なんです』
『・・・・そうだったな。それも覚醒を控えた玉依姫だ』
私の力が増しつつあることを、彼は皮肉な口調ながら認めてくれていた。
『では、〇〇。どうして俺がここにいると思った?』
『なんとなくわかたんです。犬戒先輩の考えてること』
そう、ずっと彼を見てきたから・・・・
そして、犬戒先輩はため息をつく。
『俺の手を焼かせる女になったか』
彼は複雑な表情をしていたが
『どうしても行くというなら、今更、止めはしないが・・・・』
彼は真剣な顔をして
『その命、俺に預けるか?』
その問いに、私はよく考えたうえで返答した。
『私の気持ちは変わりません』
『犬戒先輩がそう判断するなら、殺されてもいいと思っています』
その言葉に、彼は少しだけ眉を寄せる。
そんな彼の表情が、私には辛そうに見えた。
『私が足手まどいになったら、すぐに捨ててくれて構いません』
『でも・・・・他のものは絶対捨てないでほしいんです』
『私たちが背負っているのは、この国の未来なんです』
『絶対に負けられません。失えないものがあるから』
『おまえ以外のすべてを背負え、か・・・・』
その呟きに、私は大きく頷いた。
犬戒先輩や音端さんの事も含めて・・・守りきってほしかった。
『そんな大層なもを、俺にもたせるつもりか?』
『・・・おまえの命ひとつのほうが、どれだけ軽いかわからないな』
厳しく言い捨てる彼に、私は微笑んで答える。
『大丈夫です。重たい荷物なら、みんなで持ちましょう』
『未来を救いたいと思っているのは、みんな一緒なんですから』
『言うようななったな』
『おまえひとりの命なら、それこそ俺のすべてを懸けて守ってやるつもりだった』
そんな状況じゃないと、わかっていても・・・
ゆっくり近づいてく彼に、私の胸がドキリと跳ねた。
『だが、すべてを背負うとなれば、俺ひとりが死ぬ気になったところで守りきれないな・・・・』
そして、彼の手が私に向けて伸ばされる。
その指先が、前のようにやさしく頬を撫でる。
『・・・・〇〇』
『あ・・・・』
私は思わず身体を硬直させたが――その時
『あれ、自分が命を懸けて守るのは〇〇先輩だけだってことですよねー』
『うわあ、告白ってことか?響、やるなあ・・・・!』
『み、みんなどうして!?』
『す、すみません。そんなつもりはなかったんですが・・・』
『・・・さっき走っていったのは、孤邑が作った幻影だ』
つまり最初からみんなに見られていたとは・・・・
私は耳まで赤くすることになる。
『正直、犬戒先輩には失望しました。一体どうしてこんなことに・・・!』
他のみんなと対照的に凌さんだけが声を荒げていた。
あのまま、自分たちが黙っていたらキスシーンになりそうだった、と言う怜君のからかいが入るが
『・・・見物したいというなら、俺は別にに構わんが』
『い、犬戒先輩!』
『響でいい』
『!!?』
サラッと告げられた言葉に、私は更に顔を赤くする。
それって、もしかして・・・・
『どうした?呼んでみろ』
『俺の名前を知らないのか?響だ。おまえはそう呼べ』
至近距離でそんなことを囁かれ、頭が働かなくなってしまい、見つめられるだけで・・・どうにかなってしまいそうだった。
しかし、動揺する私の耳にぼそぼそと不満げな呟きが聞こえてきた。
『・・・おい。なんであいつら、2人の世界を作ってんだ?』
『さ、さあ・・・?僕にもよくわかりません』
ものすごく恥ずかしかったが、彼は、私がちゃんと名を呼ぶまで解放する気はないようだった。
私は勇気を振り絞って、彼の名を呼ぼうとするが
そこでまた、怜君と狗谷先輩のからかいが入る。
『狗谷、孤邑。おまえたち、そんなに死にたいか?』
『ダ、ダメです響さん!』
とっさに名を呼んでしまった私を、彼はじっと見つめ――。
そして、意地悪く笑って
『・・・・〇〇。おまえがそう言うなら、こいつらは見逃してやろう』
そんなことを言われ、恥ずかしくて死にそうな気分だった。
3―9はここまでかな?
終盤に近づけば近づくほど、抜かせない台詞が多くて(笑)
まあ私のブログなどゲームの実況中継に過ぎませんからね
どうも私は、まとめることが苦手なもので・・・
そのためにChaoter3がえらく長くなってしまっている
でもあと一息かな?
4・5でどんな展開になるのか・・・何よりも知りたいのは、あの謎の諏訪兄弟のことかな(笑)
今は『ヴァンガード』だっけ?
それが子供達の間では人気を博しているようだ。
実際、私の住んでるマンションのエントラスにもカードゲームに興じてる子供達がいる。
でもカードゲームの発端となったのは・・・多分『遊戯王』であろう。
初代からはじまって・・・今は何代目になるのかな?
実際、私は初代しか知らないが・・・カードは組み合わせによって可能性は無限大でしたからね(笑)
次々『最強』と思われるモンスターが出てくる・・・まさに『これでもか』と言う感じでしたから
けれど、何でもカードゲーム化してしまうのは・・・半分は無駄な気がしてしまうのは私だけだろうか?
ではカードの話はこれくらいにして『ヒイロノカケラ』3-9に
深く愛されてるかのような、幸福なキスをくれたのに・・・・
唇から零れ落ちる乱れた吐息は、少し切なげだった。
唇が離れ、まだ彼の髪が、私の頬に触れるくらいの距離の所で
『・・・・【縛止】』
『!!!』
彼の言霊が私を縛り上げる。
声すら出せない束縛に思わず目を見開いた。
『動けるようになったら、この街から逃げろ』
彼は、ひとりで行くつもりだったのだ。
『妖の結界で隔離されているとはいえ、おまえの力なら抜けられるはずだ』
逃げるつもりなんて、ない――!
首を振って否定したかったが身体は動かないまま。
ただ、熱い涙だけが溢れ頬を伝っていく。
『〇〇。俺は・・・おまえを死なせたくない』
『以前の俺なら、おまえのことを利用こそすれ、守りたいとは思わなかった』
『本当に、皮肉なものだ』
私だって、あなたのことを死なせたくはない
そう声を上げて主張したくても――声も出ない。
そして、彼の両親が殺された話を聞いた時に私は『ひどい』と言ったことに対して
『悼んでくれて、ありがとう』
そう言って、彼は、動けない私を置き去りに部屋から出て行てしまった。
今まで隠していたことを明かしてくれたのに。
今のは、お別れのキス?
最後だから、伝えてくれたの?
そんなのは、絶対に嫌だった。
彼のくれた口付けは、私の想いを確かなものにしていた。
彼を、そして彼の心を守りたいという、私の願いを強くしていた。
絶対に諦めない!
ひとり残された私は、自分の内側に訴えた。
自分の力を信じて、大切な願いを心の中で叫ぶ。
私は・・・・
私は、真の玉依姫になる!
あの人を助けて、天宮さんだって救ってみせる。
悲しい結末にはさせない。
みんなの心も守ってみせる――!
私は、玉依姫なんだから
言霊なんかに封じられない
立ち止まる時間はないのだ・・・動いて私の身体!
そして
『あ・・・・』
身体が動いた。
『――行かなきゃ!』
しびれの残る身体を動かして、私は駆け出す。
『ど、どうしたんだ、〇〇。そんなにあわてて・・・』
ちょうど偵察から戻ってきていた彼らに出くわした。
『今、犬戒先輩がひとりで市役所に向ったの!』
それだけ言うと、私はみんなの反応を待たずに玄関を飛び出した。
マンションから駆け出す私に、彼らは大急ぎで追いかけてきてくれる。
怜君の宥めに、少し落ち着きを取り戻す。
そして、私の脳裏に閃くものがあった。
『あのね、みんなにひとつお願いがあるの――』
夜の路地をみんなが走り抜けていく――。
その足音が遠ざかってから、しばらく経ったとき
『やれやれ・・・・。相変わらず、考えることを知らない奴らだ』
『せいぜい天意の気を引いてくれ。俺はその隙を突かせてもらおう』
彼は他のみんなの陽動を使って忍ぶ込む気だった。
『そして最後、一番危険な戦いに挑むつもりなんですよね?』
『・・・犬戒先輩が、ひとりで』
『どうして、ここにいる?』
姿を見せた私に、犬戒先輩は珍しく動揺をあらわに訊ねてくる。
『予想外だ・・・・。俺の言霊を破ったのか』
『・・・もしかすると犬戒先輩は、忘れてるかもしれませんけど』
『私は未熟なりに一応、玉依姫なんです』
『・・・・そうだったな。それも覚醒を控えた玉依姫だ』
私の力が増しつつあることを、彼は皮肉な口調ながら認めてくれていた。
『では、〇〇。どうして俺がここにいると思った?』
『なんとなくわかたんです。犬戒先輩の考えてること』
そう、ずっと彼を見てきたから・・・・
そして、犬戒先輩はため息をつく。
『俺の手を焼かせる女になったか』
彼は複雑な表情をしていたが
『どうしても行くというなら、今更、止めはしないが・・・・』
彼は真剣な顔をして
『その命、俺に預けるか?』
その問いに、私はよく考えたうえで返答した。
『私の気持ちは変わりません』
『犬戒先輩がそう判断するなら、殺されてもいいと思っています』
その言葉に、彼は少しだけ眉を寄せる。
そんな彼の表情が、私には辛そうに見えた。
『私が足手まどいになったら、すぐに捨ててくれて構いません』
『でも・・・・他のものは絶対捨てないでほしいんです』
『私たちが背負っているのは、この国の未来なんです』
『絶対に負けられません。失えないものがあるから』
『おまえ以外のすべてを背負え、か・・・・』
その呟きに、私は大きく頷いた。
犬戒先輩や音端さんの事も含めて・・・守りきってほしかった。
『そんな大層なもを、俺にもたせるつもりか?』
『・・・おまえの命ひとつのほうが、どれだけ軽いかわからないな』
厳しく言い捨てる彼に、私は微笑んで答える。
『大丈夫です。重たい荷物なら、みんなで持ちましょう』
『未来を救いたいと思っているのは、みんな一緒なんですから』
『言うようななったな』
『おまえひとりの命なら、それこそ俺のすべてを懸けて守ってやるつもりだった』
そんな状況じゃないと、わかっていても・・・
ゆっくり近づいてく彼に、私の胸がドキリと跳ねた。
『だが、すべてを背負うとなれば、俺ひとりが死ぬ気になったところで守りきれないな・・・・』
そして、彼の手が私に向けて伸ばされる。
その指先が、前のようにやさしく頬を撫でる。
『・・・・〇〇』
『あ・・・・』
私は思わず身体を硬直させたが――その時
『あれ、自分が命を懸けて守るのは〇〇先輩だけだってことですよねー』
『うわあ、告白ってことか?響、やるなあ・・・・!』
『み、みんなどうして!?』
『す、すみません。そんなつもりはなかったんですが・・・』
『・・・さっき走っていったのは、孤邑が作った幻影だ』
つまり最初からみんなに見られていたとは・・・・
私は耳まで赤くすることになる。
『正直、犬戒先輩には失望しました。一体どうしてこんなことに・・・!』
他のみんなと対照的に凌さんだけが声を荒げていた。
あのまま、自分たちが黙っていたらキスシーンになりそうだった、と言う怜君のからかいが入るが
『・・・見物したいというなら、俺は別にに構わんが』
『い、犬戒先輩!』
『響でいい』
『!!?』
サラッと告げられた言葉に、私は更に顔を赤くする。
それって、もしかして・・・・
『どうした?呼んでみろ』
『俺の名前を知らないのか?響だ。おまえはそう呼べ』
至近距離でそんなことを囁かれ、頭が働かなくなってしまい、見つめられるだけで・・・どうにかなってしまいそうだった。
しかし、動揺する私の耳にぼそぼそと不満げな呟きが聞こえてきた。
『・・・おい。なんであいつら、2人の世界を作ってんだ?』
『さ、さあ・・・?僕にもよくわかりません』
ものすごく恥ずかしかったが、彼は、私がちゃんと名を呼ぶまで解放する気はないようだった。
私は勇気を振り絞って、彼の名を呼ぼうとするが
そこでまた、怜君と狗谷先輩のからかいが入る。
『狗谷、孤邑。おまえたち、そんなに死にたいか?』
『ダ、ダメです響さん!』
とっさに名を呼んでしまった私を、彼はじっと見つめ――。
そして、意地悪く笑って
『・・・・〇〇。おまえがそう言うなら、こいつらは見逃してやろう』
そんなことを言われ、恥ずかしくて死にそうな気分だった。
3―9はここまでかな?
終盤に近づけば近づくほど、抜かせない台詞が多くて(笑)
まあ私のブログなどゲームの実況中継に過ぎませんからね
どうも私は、まとめることが苦手なもので・・・
そのためにChaoter3がえらく長くなってしまっている
でもあと一息かな?
4・5でどんな展開になるのか・・・何よりも知りたいのは、あの謎の諏訪兄弟のことかな(笑)