ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

コピー屋にやって来た犬

2006-02-11 23:49:00 | Weblog
2006年02月07日
ロシア滞在通算149日目
【今日の写真:駅の中の暖気が外へ出て白くなる。マヤコフスカヤ駅にて。】

今日の主な動き
08:30 出かける
08:38 マヤコフスカヤ駅
  メトロ マヤコフスカヤ(08:43)→バシレオストラフスカヤ(08:50)
08:58 学校
12:20頃 コピー屋
12:38 バシレオストラフスカヤ駅
  メトロ バシレオストラフスカヤ(12:44)→マヤコフスカヤ(12:51)
12:56 マヤコフスカヤ駅前のケンタッキー
13:28 帰宅
18:15 出かける
18:23 マヤコフスカヤ駅
  メトロ ボスタニヤ広場(18:31)→テフノロギーチェスキーインスティトゥット(18:37)
18:57頃 ラヤ先生の家
21:06 テフノロギーチェスキーインスティトゥット駅
  メトロ テフノロギーチェスキーインスティトゥット(21:10)→ボスタニヤ広場(21:15)
21:21頃 モスクワ駅
21:46頃 帰宅

 テレビによると、今朝の気温は-22℃。マヤコフスカヤ駅の中からは、外に向かってもくもくと白い煙のようなものが出ていた(【今日の写真】)。中の暖気が外に出て急冷されるためにこのような現象が見られるわけだが、これだけ見ると中で火災でも起こっているのではないかと勘違いしてしまう。

 授業では昨日に引き続き、運動の動詞を集中的にやった。接頭語を変えることで、微妙な動作の違いを実に豊かに表現できるのがロシア語の動詞なのだが、慣れるまでが大変だ。文法の教科書は前のクラスのと同じだが、今出席しているクラスは前のクラスよりも100ページほど進んでいて、その間は自分で勉強するほかない。

 教科書の穴埋め問題のページをコピーしようと、コピー屋へ行く。この街には私が知る限り日本のコンビニにあるような、自分で操作するコピー機がなく、コピー屋へ行って店員に本なり書類なりを渡してコピーをしてもらう。コイン式で自動化してしまった方が人件費の節約にもなるし、効率的だと思うのだが、どういうわけかそのようなサービスが見あたらない。

 今日もコピー屋で順番を待っていると、小さな犬が店内に入り込んできた。外がこの寒さでは、犬も耐えられなくなったのだろう。震えながら人々に餌を求めているようであった。犬が苦手な私は、誰かが追い払うだろうと思って見ていたが、人々は私の予想外のリアクションをとった。
 私の後ろにいた女性は、その犬が泥の付いた足で彼女のコートに前足をかけてきても嫌がらず、「何も持ってないよ。」と犬に話しかけ、頭をなでていた。周囲にいた女性数名も、哀れみの目でその犬を見て、店員も含めて誰一人邪険に扱う者はいない。「この寒さだから。」と犬に対して同情的である。そのうち一人、髭をはやした男性がやって来て、さすがにこの人は犬を嫌がるかなと思ったが、嫌がるどころか周囲に人に、「これは誰の犬だ?あんたのか?かわいい犬だ。」などと言っている。結局、この場でその犬を良く思っていなかったのは私だけだったようだ。
 ロシア人は動物好きだと聞いたことがあるが、コピー屋でのこの出来事は、そのことを裏付けるような光景だった。

 夜、個人レッスンを受けにラヤ先生のところへ行く。今日は健康についてのアネクドート(滑稽な小話)をいくつか学んだり、医者と患者の役になってアドヴァイスをする練習をしたりした。この他に、前回の宿題だった単語を覚えているかどうか口頭のチェックがあった。プリントに載っていた、健康に関する単語はちゃんと復習して覚えたはずだったが、いざ口頭で一つずつ確認されると、なかなか出てこない。薬物、(目の下の)クマ、腹痛、免疫...どれも覚えたつもりだったが、どうやら完全には覚えていなかったようである。
 いつも単語を覚える際、文章の中で記憶することが多いから、文章の中で出てくれば前後の文脈と相まって意味を理解することは出来る。しかし文の中で意味が分かるだけでは不十分で、その単語だけでも意味が分かったり、自分で使ったりできるようにしなければ単語を習得したことにならない。
 今日のレッスンで、覚えたつもりでも実は完全ではなく、文の中で意味だけ分かるにとどまる単語(いわゆるpassive vocabulary )が自分には多いことを知った。文章の中で覚えたら、次は文章から離れて単語のみを反復する練習も必要だ。

 レッスンからの帰り、ちょっとモスクワ駅に寄ってみる。この時間帯、長距離列車の発車案内は全てモスクワ行きの列車で占められていた。発車案内と到着案内の間にある温度表示は-22℃。朝とほぼ同じ気温。外の電光掲示板のガラスには、一部氷がはっていた。駅の中もそんなに暖かくはなかったので、ちらっと放送を聞いたり、電光掲示板を眺めたりして、早々に家へ帰る。  


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