ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

ロシア語のスラング

2006-03-30 13:56:00 | Weblog
2006年03月28日
ロシア滞在通算198日目
【今日の写真:久々に午後から雨となった。バス停では屋根の下に人々が集まって島になっていた。】

今日の主な動き
09:22 出かける
09:29 マヤコフスカヤ駅 
  メトロ マヤコフスカヤ(09:35)→バシレオストラフスカヤ(09:41)
09:57 学校
13:00頃 バシレオストラフスカヤ駅前の「テレモーク」
13:23 バシレオストラフスカヤ駅
  メトロ バシレオストラフスカヤ(13:34)→ガスティニードヴォル(13:38頃)
13:45 カザン聖堂側の写真屋
13:58 日本センター
15:55 日本センター近くのピーシュキの店
16:12頃 再び日本センター
18:23 ネフスキー通り駅
  メトロ ガスティニードヴォル(18:31)→マヤコフスカヤ(18:34)
18:47頃 帰宅

 前回のレッスンの際、オーリャ先生がロシア語のスラング(俗語)を集めたプリントをくれた。授業や公の場では使われないが、若者の会話や映画などに頻繁に出てくるからスラングも覚えておいた方が良いのだという。一例を紹介すれば、”алкаш(アル中)”、”бабник(女たらし)”、”болван(無能なばか者)”など。俗語と言うほどでもないが、例えば何か探し物が見つからない時などに発する”Блин!”という言葉も載っていた。
 今日日本センターでボーバに会ったので、彼にプリントを見せると笑っていた。「これらの言葉は頻繁に使うのか?」と聞いてみると、確かに使うこともあるが、彼自身はあまり頻繁には使わないとの答えだった。同じロシア語でも、人によって使う語彙には当然のごとく差があるわけだ。

 ところで、週末ヴォログダ州の”Вожега(ボジェガ)”に出かけた際、ホストファミリーの親戚らが教えてくれた言葉に、”материться”という単語がある。「「怒る」に似た単語だが、良くない言葉だから覚えなくて良い。」と彼らに言われたのだが、彼らは面白がってこの言葉を紹介し、しかも連発するのですっかり記憶に焼き付いて離れなくなってしまった。「覚えなくて良い。」なんて言われるものに限って人間覚えたくなるもの。しかし肝心の意味をよく知らず、今日ボーバに「”материться”って何だ?」と聞いてみると、周囲にいたロシア人らが一斉に私を見て微笑んでくる。ボーバも良くない言葉だと言うのだが、なぜ良くない言葉なのに皆笑うのであろうか。辞書を引いてみると、その意味は「卑猥な暴言を吐く」。なるほど、こんな言葉を日本人の私が言ったものだから皆おかしかったのであろう。
 どうしようもない言葉もあるが、スラングも含めて口語表現を覚えるのは有意義だと思う。以前オーリャ先生は、驚いたときの表現として”Ничего себе!”という言葉を教えてくれた。それまでは聞いた覚えがない言葉だったが、この言葉を教わって以来、会話で、街の通行人の声の中で、映画で、とにかくあらゆる場面で驚くほど高い頻度でこの”Ничего себе!”が使われていることに気づいた。おそらく以前も聞いたことはあったのだろうが、意識しないため気づかかったのであろう。”Блин!”も同様に、その言葉を知ってからここ1週間くらいで、ホストファミリーらもよく使っていることに気づいた。
 口語表現を知っているのと知らないとでは、日常会話の理解度にかなり差が出るということを思い知った。スラングも立派なロシア語。自ら使うかどうかはまた別として、一つでも多くの単語、表現を知っておくにこしたことはない。

-今日その他の出来事-
・「領収書は後で」
 50回分のメトロのカードが終わったので、バシレオストラフスカヤ駅で再びチャージ。4月に旅行に行くことも考え、今回は15日間有効の20回分をチャージした。
 料金は188ルーブル。いつものように、記念に領収書をと思って注文すると、「今は発行できないから後でまた来てくれ。」とのこと。そんなのありかなと思いつつ、今日は急ぐので「明日でも良いか?」と聞くと、窓口氏はそれでも大丈夫で、「昨日買った」と自分で申告してくれと言う。領収書の用紙がなかったのだろうが、普通領収書はその場で発行しなければ意味がないばかりか、後で自己申告では悪用されるおそれもある。ちょっと驚きの出来事であった。

・個人レッスン延期の理由:「鍵が見つからない」
 火曜日は個人レッスンの日。13時15分頃にオーリャ先生の家の前に行くと、携帯電話に電話がかかってきた。先生からで、なんと「鍵が見つからないからドアを開けられない」とのこと。
 彼女の部屋の鍵は非常に面白い構造になっている。外側から開けるときだけでなく、内側から開ける際にも鍵が必要なのである。すなわち、もし家の中で鍵をなくした場合、正常に外へ出ることが出来なくなる。彼女はかなり慌てた様子で、電話で「あと1時間後か、明日でも良いか?」と聞かれ、後者を選択。笑い話のような、笑えない話。

・久々の雨
 今日は小雪の後、午後から雨になった。雨の中歩いて帰るのもと思い、日本センターを出た後バスに乗ろうとしたが、ジュコフスキー通りまで行く22番のバスは満員で乗れず。仕方なく一駅だけメトロを利用。ラジオによると、19時現在の気温は0度。雨が降ること自体、春が近づいている徴憑といえよう。

・新しい浴槽の設置完了
 先々週の頭くらいからホームステイ先では水周りの大改修工事が行われていた。このためシャワーなどが使えず、私はモスクワ駅にシャワーを浴びに行っていたのだが、今日ようやく新しい浴槽の設置作業と風呂場の水道工事が完了し、そこで体を洗えるようになった。
 今まで何度も「不便をかけてすまない。」と私に言ってきたホストファミリーは、一番最初に浴槽を使うよう私にすすめてくれた。まだ完全に工事が終わったわけではないが、大きくてきれいな浴槽のうえ、風呂場のタイルも一新されてこれからはもっと快適になりそうだ。


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