2005年09月12日
ロシア滞在12日目
【今日の写真:1枚だけずっこけた標識。まさかこの真下を工事しているわけではあるまい】
今日の主な動き
06:30 起床
08:32 出かける
08:39 マヤコフスカヤ駅
08:55 バシレオストラフスカヤ駅
09:08 学校
12:30 バシレオストラフスカヤ駅
12:35 ガスティニードヴォル駅
12:49 ネフスキー大通りのマクドナルド
13:34 洗濯屋
14:08 ガスティニードヴォル駅
14:12 マヤコフスカヤ駅
14:25頃 帰宅
15:04 出かける
15:11 マヤコフスカヤ駅
15:18 ガスティニードヴォル駅
15:27 日本センター
15:47 洗濯屋
16:25頃 日本センター
18:20頃 帰宅
19:00頃 夕食
朝食の時、「昨日ウォッカを飲んでなんともなかったか?」とナジェーダが心配してくれたので、「Всё нормально.(フショー ナルマーリナ)」と答える。”нормально”とは「正常に」「順調に」「しかるべく」「ちゃんと」という意味の副詞で、日本にいたときは積極的に良い意味ではないと勝手に思っていたが、ロシアの人々は様々な場面で”Всё нормально.”を多用するので私も最近気に入って使っている次第である。「万事順調だ」「大丈夫だ」といったような意味なのだろう。
出かけるとき、ドアの外で喫煙していたセルゲイが、「今日は寒いよ。」と教えてくれた。確かに、今朝は寒かった。いつもの通学路をマヤコフスカヤ駅へ向かい、地下鉄のコインを取り出そうと財布を開いたが、どうやら全部使い果たしてしまったようで、1枚も残りがない。確かめておかなかった自分がいけないのだが、よりによって朝のラッシュの時にコイン切れなんてついてないなあと思いながら窓口の行列に並ぶ。窓口は2つあるのになぜか1つしか営業していない。こんなラッシュ時に1つの窓口だけで処理しようなんて、怠慢な駅員達だなと内心いらだちながら自分の番を待つ。コインの自動販売機ぐらいあっても良さそうだがここにそんなものはなく、全部窓口でのやりとり。
そういえば町であまり自動販売機を目にしたことがない。至る所に露店が出ていて、やはり人がジュースやアイス、パンなどを販売している。ロシアでも自販機ごと窃取していくようなアメリカンな輩がいるからなのだろうか?それともロシア人は人との対話が好きなのだろうか? いずれにしても人件費がかかることだろうなあという余計な心配をしてみたりする。
コイン購入に時間を要したために、文字通り人間の缶詰め状態の地下鉄でバシレオストラフスカヤ駅に到着してエスカレーターに乗った時には学校が始まる時間。遅刻したかと思ったが、学校に着いたときにはまだ先生が到着しておらず、教室の外でみんな待っていた。
授業では、先日読んだ、就職面接に必要な事項についての文章について、それぞれの国ではどうなっているか発表した。面白かったのは、先生の、「ロシアでは面接担当者と受験者が真正面から向き合うことはなく、45度傾けて面接する。真正面だと攻撃的な印象を与えるから」という説明。「少し傾ける」で十分意味が解せられるところ、わざわざしかもロシア語で「45度」と丁寧に説明するあたりが滑稽だった。
授業後、今朝頑張って仕上げた(おそらく間違いだらけの)ロシア語作文を先生に提出し、添削してもらうことにした。
昼食はどこにしようかと考えながらネフスキー大通りを徘徊していると、マクドナルドの前を通りかかったのでチーズバーガーセットを食べようと計画。日本にいたとき、U先生が授業で何かと話題にしていたが、ロシア語でハンバーガーは「ガンブルゲル」。とてもおいしくなさそうな発音だが、こう言わないとわかってもらえないのでやむを得ずチーズ「ガンブルゲル」のセットを注文。マクドナルドの食品の味は世界どこでもほとんど変わらないのだなあと思いながら食べていると、ふとトレーの上の広告紙に目がとまった。マクドナルドの労働者3人の写真と彼らの年齢、そして各人からのメッセージが書かれていた。私が注目したのは彼らの年齢の単位。3人の年齢の数字「46」、「32」、「21」の後に続く、日本語では「歳」に相当する単語が全て異なっているのである。「年」の単位の変化について先日セルゲイに教えてもらったばかりだが、教わったことが思いがけないところで復習できて勉強になった。ロシア人にはどうってことない広告紙なのだろうが、私には良い教材。記念に持ち帰ってきた。
その後例の洗濯屋カフェへ行く。この洗濯屋を利用するのは2回目だが、町の人々が集まって古びた椅子やソファーに腰を下ろし、洗濯が終わるまでしばし語らう雰囲気が好きで結構気に入っている。今日は前回と違う店員だったが英語が上手で、意志疎通に不自由することはなかった。店には英語の説明書きもあり、ここの店員はどうやら英語を話せる人が多いと見た。
家に帰って夕食後、ナジェーダに日記を見てもらう。当たり前といってしまえばそれまでだが、ロシア人は無意識のうちに形容詞、名詞の複雑な格変化を正確にやってのける。ナジェーダがすらすらと添削するのを見て、こんな難しい言語を自由に操れるなんて、ロシア人は優秀だなと感心した。
言語的には優秀なロシア人だが、どっか抜けてるなあと思うところも多数あるのであり、今日の写真に掲載した標識もその一つ。おでんの具のように串刺しになった標識の一番下、工事の標識が右に90度ほど傾いている。この真下を掘っているからここに穴を開けないようにせよという意味かと皮肉ってみたくなる。たまたま工事の標識だから良かったようなものの、その一つ上の一方通行の標識が180度傾いた日には事故が起こること間違いなし。このように損壊されたまま放置されている標識はここだけではない。標識は”Всё нормально.”というわけにはいかないようだ。
ロシア滞在12日目
【今日の写真:1枚だけずっこけた標識。まさかこの真下を工事しているわけではあるまい】
今日の主な動き
06:30 起床
08:32 出かける
08:39 マヤコフスカヤ駅
08:55 バシレオストラフスカヤ駅
09:08 学校
12:30 バシレオストラフスカヤ駅
12:35 ガスティニードヴォル駅
12:49 ネフスキー大通りのマクドナルド
13:34 洗濯屋
14:08 ガスティニードヴォル駅
14:12 マヤコフスカヤ駅
14:25頃 帰宅
15:04 出かける
15:11 マヤコフスカヤ駅
15:18 ガスティニードヴォル駅
15:27 日本センター
15:47 洗濯屋
16:25頃 日本センター
18:20頃 帰宅
19:00頃 夕食
朝食の時、「昨日ウォッカを飲んでなんともなかったか?」とナジェーダが心配してくれたので、「Всё нормально.(フショー ナルマーリナ)」と答える。”нормально”とは「正常に」「順調に」「しかるべく」「ちゃんと」という意味の副詞で、日本にいたときは積極的に良い意味ではないと勝手に思っていたが、ロシアの人々は様々な場面で”Всё нормально.”を多用するので私も最近気に入って使っている次第である。「万事順調だ」「大丈夫だ」といったような意味なのだろう。
出かけるとき、ドアの外で喫煙していたセルゲイが、「今日は寒いよ。」と教えてくれた。確かに、今朝は寒かった。いつもの通学路をマヤコフスカヤ駅へ向かい、地下鉄のコインを取り出そうと財布を開いたが、どうやら全部使い果たしてしまったようで、1枚も残りがない。確かめておかなかった自分がいけないのだが、よりによって朝のラッシュの時にコイン切れなんてついてないなあと思いながら窓口の行列に並ぶ。窓口は2つあるのになぜか1つしか営業していない。こんなラッシュ時に1つの窓口だけで処理しようなんて、怠慢な駅員達だなと内心いらだちながら自分の番を待つ。コインの自動販売機ぐらいあっても良さそうだがここにそんなものはなく、全部窓口でのやりとり。
そういえば町であまり自動販売機を目にしたことがない。至る所に露店が出ていて、やはり人がジュースやアイス、パンなどを販売している。ロシアでも自販機ごと窃取していくようなアメリカンな輩がいるからなのだろうか?それともロシア人は人との対話が好きなのだろうか? いずれにしても人件費がかかることだろうなあという余計な心配をしてみたりする。
コイン購入に時間を要したために、文字通り人間の缶詰め状態の地下鉄でバシレオストラフスカヤ駅に到着してエスカレーターに乗った時には学校が始まる時間。遅刻したかと思ったが、学校に着いたときにはまだ先生が到着しておらず、教室の外でみんな待っていた。
授業では、先日読んだ、就職面接に必要な事項についての文章について、それぞれの国ではどうなっているか発表した。面白かったのは、先生の、「ロシアでは面接担当者と受験者が真正面から向き合うことはなく、45度傾けて面接する。真正面だと攻撃的な印象を与えるから」という説明。「少し傾ける」で十分意味が解せられるところ、わざわざしかもロシア語で「45度」と丁寧に説明するあたりが滑稽だった。
授業後、今朝頑張って仕上げた(おそらく間違いだらけの)ロシア語作文を先生に提出し、添削してもらうことにした。
昼食はどこにしようかと考えながらネフスキー大通りを徘徊していると、マクドナルドの前を通りかかったのでチーズバーガーセットを食べようと計画。日本にいたとき、U先生が授業で何かと話題にしていたが、ロシア語でハンバーガーは「ガンブルゲル」。とてもおいしくなさそうな発音だが、こう言わないとわかってもらえないのでやむを得ずチーズ「ガンブルゲル」のセットを注文。マクドナルドの食品の味は世界どこでもほとんど変わらないのだなあと思いながら食べていると、ふとトレーの上の広告紙に目がとまった。マクドナルドの労働者3人の写真と彼らの年齢、そして各人からのメッセージが書かれていた。私が注目したのは彼らの年齢の単位。3人の年齢の数字「46」、「32」、「21」の後に続く、日本語では「歳」に相当する単語が全て異なっているのである。「年」の単位の変化について先日セルゲイに教えてもらったばかりだが、教わったことが思いがけないところで復習できて勉強になった。ロシア人にはどうってことない広告紙なのだろうが、私には良い教材。記念に持ち帰ってきた。
その後例の洗濯屋カフェへ行く。この洗濯屋を利用するのは2回目だが、町の人々が集まって古びた椅子やソファーに腰を下ろし、洗濯が終わるまでしばし語らう雰囲気が好きで結構気に入っている。今日は前回と違う店員だったが英語が上手で、意志疎通に不自由することはなかった。店には英語の説明書きもあり、ここの店員はどうやら英語を話せる人が多いと見た。
家に帰って夕食後、ナジェーダに日記を見てもらう。当たり前といってしまえばそれまでだが、ロシア人は無意識のうちに形容詞、名詞の複雑な格変化を正確にやってのける。ナジェーダがすらすらと添削するのを見て、こんな難しい言語を自由に操れるなんて、ロシア人は優秀だなと感心した。
言語的には優秀なロシア人だが、どっか抜けてるなあと思うところも多数あるのであり、今日の写真に掲載した標識もその一つ。おでんの具のように串刺しになった標識の一番下、工事の標識が右に90度ほど傾いている。この真下を掘っているからここに穴を開けないようにせよという意味かと皮肉ってみたくなる。たまたま工事の標識だから良かったようなものの、その一つ上の一方通行の標識が180度傾いた日には事故が起こること間違いなし。このように損壊されたまま放置されている標識はここだけではない。標識は”Всё нормально.”というわけにはいかないようだ。
今日無事、筆記試験を終えてきました。応援頂いたおかげで、良い結果が期待できそうです。
ところで、一つお聞きしたいことがあります。毎日分刻みのスケジュールをお書きになられていますが、これは常日頃の習慣なのでしょうか。土屋君が鉄道好きな理由が表れているような気がします。
試験お疲れ様でした。
keimeiさんのことですから十分に力を発揮されたことと思います。良い結果が期待できそうで楽しみですね。無事合格されることをお祈りしております。
私の分刻みスケジュール、日本では旅行した時に限りこのような記録を書く習慣があるのですが、普段は記録しておりません。留学先での記録をできるだけ詳細に残しておきたいためにこのような記録を、実際はもう少し細かくつけております。
メモノートをもって歩くと、気になった言葉や思いついたことをすぐにメモできて便利ですよ。
鉄道のように、正確なものが好きという私の性格も表れているのでしょうね。もっともなご指摘です。
メモノートは素晴らしいですね。私は本当にものぐさなものですから、見習いたいものです。
もう少し細かいとお聞きして、まさか秒単位!?と最初考えてしまいましたが、さすがにそれはないですよね。電車のダイアは秒単位で計算されていますが。
ルーブルのコインは1、2、5…とありますよね。その“ルーブル”もちゃんと曲用して書いてあるので、コインだけでも勉強になります!
うーん、さすがに秒単位で記録することは少ないですが、皆無ではありません。例えば飛行機の離着陸時刻は記念性を重視する為秒単位で記録しています。
尊敬する鉄道のダイヤを見習って、全部秒単位にしようかな(笑)
>おろんさん
こんにちは。コメントありがとうございます。HNだけではどなたか分からなかったのですが、私の知っている方でしょうか?
それは大きな問題ではないとして、おろんさんのブログ、拝読いたしました。ロシア語に興味をお持ちのようで、初心者にも分かりやすく、興味がもてる説明が載っていて大変おもしろかったです。
普段使っているルーブルコイン、今まで良く見たことがなかったので今財布から取り出して見てみました。確かに単位が変化してますね!
これからもよろしくお願いします。