ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

22/07-30/07

2006-08-06 19:03:02 | Weblog
【写真:7月末に出かけたチェレポビェッツの別荘】
06/08/2006
 今日は青空のペテルブルク。今日8月6日は「鉄道の日」で、モスクワ駅には装飾がたくさん。何かお祭りがあるのかどうか、これからモスクワ駅にでも出かけてみようかと思っています。 
 早いもので私のロシア滞在もあと約半月。ここ2週間ほど更新が停滞しておりましたが、その間、7月22日から30日までの出来事を簡単にまとめると...

22/07
 午前、ホストファミリーとヴォログダ州へ向けて出発するもペテルブルクから34km付近でエンジントラブル。数時間立ち往生の末知り合いを呼んで牽引してもらい、ペテルブルクへ引き返す。

23/07
 車の修理が終わった夕方、再出発。数時間後、タイヤがパンクしたため交換。そのわずか2時間半後、交換したタイヤがパンク(既に24日午前1時を過ぎていた)。レニングラード州とヴォログダ州の境界付近を走行中で近くに町はなく、車内で一夜を明かす。

24/07
 朝9時過ぎ、通りかかった車をつかまえてセルゲイが町へ行き、タイヤを調達。12時過ぎ、ようやく交換終了、再出発したものの約1時間20分後、同じタイヤがパンク。高速で走行するとタイヤが加熱するため、交換後は頻繁に停車しながら走る。
 19時近くにようやく目的地、ヴォログダ州チェレポビェッツ市に到着。往路はほぼ3日がかりとなった。郊外にあるセルゲイの親戚の別荘へ行き、川で泳いだり、川で体を洗ったりする。チェレポビェッツ市内からバスで15分ほどの別荘の集落は、夏だけ人が住む別荘だけの町。絵本に出てくるような一軒家がたち並び、今まで見たことがないような世界。

25/07
 ペテルブルクから同行したホストファミリーの友人の息子スラヴァ(16歳)と2人でチェレポビェッツ市内に出かける。

26/07
 25日に引き続きチェレポビェッツ観光。3月にも来たことがある私にとってはとても懐かしい町。当初泳ぐつもりはなかったが、天気が良かったのでスラヴァとともにシェクスナ川に飛び込んで泳ぐ。別荘に戻ると冬にここで会ったホストファミリーの親戚達が来ており、約5ヶ月ぶりに再会。

27/07
 本当はチェレポビェッツ滞在の後ヴォログダ、ボジェガという町へも行く予定だったが、車がしばらく直らないらしい。入れ替わり立ち替わり故障が続き、大変らしい。それもそのはず。セルゲイの車は27歳なのだ。
 そんなわけで、この日はスラヴァとともにチェレポビェッツから114km先のベロゼルスクという町へ。チェレポビェッツのバスターミナルへ行くと「ベロゼルスク、ベロゼルスク」と連呼する男がおり、バスよりも早く車でベロゼルスクへ連れていってくれるというので乗る。いわば「白タク」の長距離バージョン。客は私達2人と女性一人の計3人。停留所なしでノンストップで走るため速く、とても快適だった。
 本当は冬にも訪れたキリル=ベロゼルスク修道院へ行きたかったのだが、それらしき建物が見あたらない。ベロゼルスクのバスターミナル近くの教会で尋ねると、修道院はキリーロフという町にあるという。ここからどれくらいかと聞いたところ、40kmと言われ唖然。結局バスターミナル近くの教会を見てチェレポビェッツへ引き返す。
 チェレポビェッツに到着後、町の店にちょっと寄ったため別荘までの最終バスを逃してしまった。20時までは別荘行きのバスがあると聞いており、19時20分にはバス停に行ったのだが甘かった。どうやらさっさと切り上げてしまったらしい。仕方なくスラヴァと文句を言いながら別荘まで歩き始める。
 すると途中、タイミング良くホストファミリーの親戚の車が通りかかり、一緒に別荘まで送ってくれた。

28/07
 昨日までとは天気が一転、雨がぱらつく寒い一日。川でも泳げなくなってしまった。町へは行かず、別荘付近で散策するなどして過ごす。

29/07
 一足早くペテルブルクへ帰る私は、帰る前にチェレポビェッツから約130kmほど東の州都ヴォログダへ。朝ホストファミリーに町まで送ってもらい、バスターミナルへ行くと今度は「ヴォログダ、ヴォログダ」と連呼する男がいた。話を聞くとバスは160ルーブル、その男の車は200ルーブルだがバスより1時間ほど早く着くという。ヴォログダ滞在はわずか数時間と限られていることもあり、その男の車に乗る。客は私の他に3人。
この長距離版白タク、めちゃくちゃ速いのが特徴。最高時速140kmでまっすぐの道路をぶっとばし、次々に車を追い越していく。対向車とぶつからないかと心配だったが、さすが慣れているだけあって巧みなハンドル操作。
 ちなみに走行中、前の席に座っていてもシートベルトをしないのがここでは普通らしいが、主要な町の出入り口にあるДПС(道路警察)の前を通過するときは運転手と、前に座っている客はシートベルトを締める。(というより、シートベルトをかけるだけといったほうが正しいが)
 長距離版白タクのおかげでチェレポビェッツからわずか1時間半でヴォログダに到着。
ホストファミリーの親戚で、冬にも会った少年イーゴリとここで再会し、町を案内してもらった。1時間半で着いたというと、彼は「いかれてる!」と驚いていた。
 冬にだいたい町は見たが、今回は冬には上らなかった教会の塔に上り、町を見渡す。850年以上の歴史をもつ古い町が静かに時を刻んでいる様子が、とても上品に感じられた。

 19時過ぎ、ヴォログダ始発の夜行列車「白夜号」でヴォログダを離れる。レストラン車両で軽く食事などをとりながら、夕陽に映える広大な大地を眺める。

30/07
 朝8時、ペテルブルク、ラドガ駅に到着。
 帰る途中ネフスキー大通りには海軍の旗、ロシア国旗、ペテルブルク市旗などが飾られていた。今日は海軍記念日ということで、バシレフスキー島のストレルカ(岬の部分)はお祭り騒ぎ。私もそのお祭り騒ぎを見物し、帰り際にペテルブルクの帽子と、大きなロシア国旗を買う。そのロシア国旗を振りかざしながら、ネフスキー大通りを歩いて帰宅。


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3 コメント

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Unknown (i p)
2006-08-06 23:50:37
元気してますか?別荘では楽しめたみたいでなによりです。それにしてもロシアの車はどうなってるのでしょうか?プジョー、やシトロエン、ルノーの方がまだ壊れにくいと思います。ロシア車といえばあのモスクワの川の名前だったっけ?クレムリンに出入りしてた高級車はまだいいけど、町を走る車はぼろぼろでドロドロだったし。

パリージュから帰国してはや1ヶ月。今月はずっとインターンしてます。またね!
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お疲れ様でした! (misato)
2006-08-07 12:11:08
出発時のアクシデントをものともせず、その後は色々と楽しんで来られたのですね。

活動的なkomachiさんには脱帽します。

わずか1年足らずで、一人で、見知らぬ国の中を行き来する度胸の良さと言うか、能力と言うか、立派ですね。羨ましいけれど、凡人には真似出来ませんね。旅行記、楽しかったです。
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Unknown (komachi)
2006-08-07 17:31:53
>i p

お久しぶり!俺は元気Max。ここのところ公電もしばらく空白だったのでちょうどよかった。

別荘への旅行は楽しかったよ!ホストファミリーはおととい車の修理が終わり、昨日ペテルブルクに帰ってきました。ロシアの車は、というより、どこの車でも年数を重ねれば故障が多くなるのだと思うよ。君が列挙した(おそらく)フランスの車でもね。

街を走る車は確かにボロボロもあるけど、金がないので仕方ないor車に金をかけないという考え方もあるのかと。

そうそう、ポーランドのMも一昨日までペテルブルクに来て悠々5日間滞在していきました。もちろん、君と一緒にヴィヴァルグに行った人にも案内してもらったよ。「必修科目」アブサンも飲んでいったし、満足してもらえたようでした。



インターンはどう??暇になったらでいいのでいろいろまた公電で教えてくれ!じゃあね。



>misatoさん

こんにちは。出発時のアクシデント連続にはさすがにまいりましたが、後半は充分に楽しめました。

これもホストファミリーのおかげです。

お褒めいただき恐縮ですが、わたしが自由に行き来できるのはここがほぼ私の国(だと勝手に思い込んでいる)ロシアだからであって、初めての国だったらまず無理でしょう。好きな国だからこそこうしてあちこち行ってみたいと思うし、自然に慣れていくのではないでしょうか。私に特殊な能力があるわけでなく、結局は気持ちの持ちようだと思います。

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