ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

2 出港

2007-07-14 16:31:01 | Weblog

29.06.2007
【写真:出港から5分くらい。伏木港の様子。 52101】
 受付の係員が案内してくれた部屋は4人部屋だったが、イギリス人と私の二人だけだった。彼の名はジャス(ニックネーム)。彼もシベリア鉄道でモスクワへ向かい、その後イギリスへ帰るのだと言う。ロシア語、日本語をほとんど知らないというので、彼との会話は英語。せっかくロシアに来たのにと思ったが、ウラジヴォストークまでの2泊3日をともにする道連れ。言語が何であれいいじゃないかと気を新たにする。

 日本時間の14時、早速ランチが出された。船の料金には全ての食事が含まれている。ジャスと2人でレストランへ行き、食事をしながら話す。ランチのメニューはサラダ、ボルシチ、チキンとライス、それにコンポート(果物のジュース)。ライスは日本風で、粘性がある作り方だった。レストランの女性が、航海中はここがあなた方の席になる旨私たちに伝えた。

 食事を終えても、まだまだ車の積み込みは続いていた。客の呼び出しなどの放送が頻繁に流れ、なんとも慌しい様子。

 15時20分、ジャスと一緒に部屋の上の階へ行き、出国手続。受付の人によると、出国審査は急がなくて良いそうだが、もう早く手続きを終えたいらしいロシア人たちが列をなしていた。私たちもその列に並ぶ。手続きは実に簡単で、パスポートに出国のスタンプが押されて終了。船で出国するなんて、小学6年の冬以来。そのスタンプをよく観察する間もなく、パスポートはそのまま船の係に回収された。

 パスポートコントロールの後、ジャスと一緒に船を散策する。プールのところで、船員のおっちゃんに出会った。彼の名はアレクセイ・ミハイロヴィッチ。プールの中にまで車は積み込まれており、一体何台積むのかとたずねると、300台以上だと教えてくれた。
 船の中にはバーがいくつかあり、いろいろな飲み物が用意されている。日本円、ルーブルともに使えるが、私もジャスも日本円を使った。ビールは日本円で300円、ルーブルだと70ルーブルというから、今のレートでは日本円の方がちょっとお得な感じがする。ジャスとビールを飲んでいると、アメリカ人の中年から初老くらいの男性2人組が声をかけてきた。コロラド出身で、バイクでロシア、モンゴル、中央アジアを経てトルコまで行くのだそうだ。世の中にはすごい人がいるもんだと感心した。
 
 そうこうしているうちに、いつの間にか船は動き出していた。日本時間で17時30分頃。予定時刻より約30分早い出港だ。  

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