人生道場

お互いに悩みや考えを述べ合い、それぞれの人生の糧にしませんか。

子育ての過程で感じたこと

2004-11-13 14:20:06 | Weblog
我が家の娘も、親にとっては何時までも子供であるが、既に大人の
仲間入りをしている。
その娘が高校入学間もなく好きな彼が出来た。自然な流れと黙認
していた。しかし、その交際の仕方に注意すべきと感じ、ある時点
から親として二人の間に係わり始めた。

それは、娘だけでなく、彼についても将来を考えた時、大切な時期
にあると考えるからだった。
何とか、二人が将来を見据えた切磋琢磨するような交際をしてくれ
るよう願ったからでもある。

娘を諭しても、どうしても男に引っ張られてしまう。
そこで彼の親と共に指導しなければ効果はでないと考え話し合いを
もったが、その時大きな考えの違いを感じた。

それは「子供の権利」である。「子供の自由権」である。

私は、どちらかと言うと、何時までも生涯子供に対する親の責任は
消滅しないと考えている。それ故、現在は20歳を成人と定められて
いる以上、20歳までは親の責任であり、子供に対する親としての
権限をもっていると考えている。その権限は、子供の権利を場合に
よっては制限無視できるものと捉えている。子供にも人としての
基本的人権があることは承知し、尊重すべきものとも理解している。

とこらが、彼の親の考えが、私と相容れないところがあった。
それは「子供には基本的人権があるのだからそれを親が無視すること
は許されない、あくまでも子供の考え等を尊重する」という考えだった。
そんな馬鹿なぁ、と思ったが、後で意外とその考えの方が多いのに、
更にビックリした。

私がここで疑問に感じたのは、それでは親とはいったい何なのだと。
子供の成長過程で修正指導すべき点がみられても、子供の権利・自由を
尊重し、子供任せにするということは、親としての役割は何なのか、
それで親の責任を果たしている、と言えるのか。
ただ、子供の人権を掲げて放任し、親の役割を放棄しているのではないのか。
と感じてならなかった。
例えば、それで善しとしたときに、では、親としてイザ、子供を抑え
指導しなければならないとした時に親の言うとおりに子供を導けるれば、
いいと思う。しかし、それは中々難しいのではないだろうか。

子供の人権を唱えて、子供任せにしているとしても親として見守り
何時でも親として子供に誤りがあればそれを匡し、正しい方向へ導けること
こそが大切であり、その時子供を匡すことができず、親の言うことは聞かない
からしょうがない、とするなら、それは単なる放任主義であり親の責任を
放棄しているに過ぎないのではなかろうか。