後藤奇壹の湖國浪漫風土記・淡海鏡

~近江の國は歴史の縮図である~滋賀の知られざる郷土史を後世に伝える渾身の激白?徒然紀行アーカイブス(^o^)

大津市歴史博物館“江若鉄道の思い出 ”展、開催中!

2015年04月01日 12時00分00秒 | 浪漫回廊探訪.

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました

 

今回は県内の博物館の中でも実に個性的な企画を展開する大津歴史博物館で現在開催されている『江若鉄道の思い出』をご紹介致します。

 

江若鉄道(こうじゃくてつどう)とは近江(滋賀)と若狭(福井)を結ぶことを企図して、大正10(1921)年に開業した滋賀を代表する地方鐵道でした。

 

最終目的であった福井への延伸は叶えることが出来ませんでしたが、国鉄湖西線建設を理由として昭和44(1969)年に廃業となる約半世紀の間、県都・大津と湖西地方とを結ぶ重要な交通インフラとして、また戦中までは陸軍・饗庭野(あいばの)演習場への兵器・物資輸送の重要な手段として、そして戦後は琵琶湖・比良山系へのリゾートアクセスライナーとして、激動の昭和を駈け抜けました。

 

廃線から実に46年の歳月が経過しました。半世紀近くも経つと、かつてのよすがは勿論、人々の記憶からもその光景が薄れつつあるのが現状です。

 

平成18(2006)年夏に『ありし日の江若鉄道 -大津・湖西をむすぶ鉄路(みち)-として、江若鉄道を題材とした初の企画展が同館で開催。

 

予想を上回る反響を得たため、前回の企画内容から更に鉄道関係者並びに利用者からの貴重な写真、遺品、証言、さらにかつての駅構内を再現したジオラマも展示。何倍もボリュームアップして9年振りに満を持して還ってきました。


なお今回は図録ではなく、写真集として、企画展と同タイトルの書籍も発刊。書店でも購入は可能ですが、同館では数量限定でかつて江若鉄道で活躍した車輌(キハ5120形)のペーパークラフトが特別付録として購入者に配布されます。

 

江若鉄道に馴染みのある50代後半以降の方も、また40代以前の全く馴染みのない方も、激動の昭和を駈け抜けた一地方鐵道の生き様、息遣いに触れてみては如何でしょうか。

 

なお企画展は4月12日で終了となりますのでお早めにお出掛け下さい。次回は京阪電鉄・大津線の企画展に期待したいですね(^^)

 

大津歴史博物館

・滋賀県大津市園城寺町246
【TEL】 077-521-2100


本家後藤奇壹の湖國浪漫風土記にも是非お越しください



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