後藤奇壹の湖國浪漫風土記・淡海鏡

~近江の國は歴史の縮図である~滋賀の知られざる郷土史を後世に伝える渾身の激白?徒然紀行アーカイブス(^o^)

園城寺余話・番外篇“懐かしさ溢れる菓舗 親玉商店”

2015年02月18日 12時00分00秒 | 浪漫回廊探訪.

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました


仕事の繁忙と体調不良で、またまたお休みしておりました(>_<)

 

前回の“残照・馬場町遊廓”で園城寺余話シリーズは終了なのですが、今回園城寺界隈を歩いてどうしてもあと1つご紹介したいことがありまして、最後の最後まで取っておきました(^^)

 

園城寺から琵琶湖疏水を抜け馬場町遊廓跡へと進む途中に、何やら懐かしさで溢れた佇まいを醸し出している和菓子店を発見!

 

お店の名前は親玉商店

 

京阪電鉄・石山坂本線の三井寺駅より、南へ徒歩10分(約200m)の場所にあります。

 

店構えが昭和30年代の雰囲気を醸し出していてexcellent!最近の小洒落た(笑)イマ風の店舗に馴染めない時代遅れの小生にとっては、絶対に立ち寄るべきお店です(^^)

 

人気のない店頭にソロリソロリと近づくと、店の奥は大量の蒸気で溢れています。どうやらお祝い事用の赤飯の炊き込みを仕込んでおられたようでした。

 

こちらのお店は年配のご夫婦が切り盛りされているのですが、驚くのはショーケースに掲示されたプライスタグ。

 

度重なる光熱費や原材料費の高騰。おまけに消費税の増税と取り巻く環境は決して良いとは言えないにも関わらず、商品の大半が100円台前半という経営努力振りなのです。

 

だからといって、何かケチ臭いワケがあるのかと言えばそうではありません。

 

どのお菓子も魅力的な色形をしており、広い世代に受け入れられるようとても素朴な味わいを提供されています。

 

奥さん曰く、「周囲のお店は代替りや改装をきっかけに値段を大幅に上げはった。うちは昔からのお客さんを大事にしたいし、子供が気軽に買える値段が売り。決して楽や無いけど、元気なうちは頑張りたい」とのこと。

 

こういうお店が次々と消えていく寂しい世となった昨今。願わくは1日も長く頑張って戴いて、和菓子との素敵な出逢いを提供し続けて貰えれば思う今日此頃です。

 

昨秋からスタートした園城寺余話も、何だかんだと年を越してしまいました。長きに渡りご高覧頂きまして、誠に有難う存じました

 

親玉商店

・滋賀県大津市長等3丁目6-14
【TEL】 077-522-6807

 

(園城寺余話、おしまい)