後藤奇壹の湖國浪漫風土記・淡海鏡

~近江の國は歴史の縮図である~滋賀の知られざる郷土史を後世に伝える渾身の激白?徒然紀行アーカイブス(^o^)

梅小路蒸気機関車館 Last Run!

2015年08月26日 12時00分00秒 | 閑話休題

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました

 

日本最大の規模を誇る蒸気機関車(以降、蒸機と略)の殿堂、梅小路蒸気機関車館

 

この国内屈指の蒸機の聖地が、来る8月30日(日)をもって閉館することになりました。

 

開館されたのは昭和47(1972)年10月10日。日本国有鉄道により日本の鉄道開業100周年を記念して整備。

 

それから実に43年もの間、ファンを魅了し続けてきました。

 

開館当初は16輌であった保存機も、現在は20輌の大所帯となりました。

 

今、扇形機関庫に保管されている蒸機は、閉館イベントの一環として前出し展示(一部庫内・屋外展示のものもあります)。

 

ズラリと並んだ蒸機は圧巻ですョ!

 

隣の滋賀という眼と鼻の先に住んでいながら、小生がこの憧れの梅小路に初めて訪問したのは意外にも高校3年生という遅いデビュー。

 

その時のSLスチーム号の牽引機は、今でも忘れぬC56形160号機

 

3歳の頃、おぼろげに記憶に残る北海道で見たD51形の貨物列車以来。実に15年振りの現役蒸機との邂逅でした。


そのC56形も長年の酷使が災いし、2017年(平成29年)を目処に現役を引退する予定。

 

いつかは巡ってくる定めとはいえ、実に寂しい限りです(T_T)

 

C56形の後継として、長年構内運転を続けてきたD51形200号機に白羽の矢が当たりました。

 

現在本線復帰に向けてオーバーホールが行われているため、現在バラバラになっています。

 

ついでに小生の大好きなC61形2号機も、オーバーホール中につきバラバラ。

 

個人的にはこちらも本線復帰して貰いたいものです。

 

閉館に向けてSLスチーム号牽引のトリを務めるのは、大正生まれの古典機・8620形8630号機何と御年101歳の大御所です!

 

JR九州のSL人吉で活躍しているハチロクくん(8620形の愛称、決して某トヨタの自家用車のことではありません)よりも8歳もお兄さんなのです。

 

いまさら閉館理由をここでご紹介するまでもないのですが・・・

 

来年春にオーブンする京都鉄道博物館としての展示ブースエリアとしてリニューアルされることになりました。

 

ただ梅小路という名称は消えてしまいますので、それに伴う閉館(ラストラン)なのです。

 

施設自体は残りますが、雰囲気は大きく変わるでしょうね。

 

最後にコアな情報を2つ。

 

梅小路蒸気機関車館では、先着40,000名限定で硬券切符風の閉館記念入場券を配布しています。

 

これはなかなかのコレクターアイテムですョ!

 

色々な意味で全てがもう残り僅かですが・・・

 

梅小路機関区時代の面影を色濃く残す情景に接することが出来るのは今月限りです。

 

是非その旧き佳き姿を眼に焼き付けにお越しください(^^)/

 

あともう1つは、この過渡期だからこそ見ることが出来る風景。

 

現在着々と京都鉄道博物館の新たなブースの建設工事が進められています。

 

先頃閉館した大阪の交通科学博物館から搬入された車輌たちが、角度によってはチラリと覗き見ることが出来る場所があります。

 

そんなチラリズムやらピーピーングトムやら的スポットを探してみるのも、また一興です(^^♪

 

とはいえ蒸機三昧が愉しいのは、マニアックなおっさん(小生含む)や元気なボーイだけでしょう。そこでお母さんや小さなお子さんに朗報!

 

お隣の京都水族館とのコラボで「京都水族館」×「梅小路蒸気機関車館」 記念共通入館券(大人のみ)を発売中。またJR西日本×京都水族館共同イベント『発車オーライ梅小路!』も開催中。鉄道車輌にそっくりの生き物の展示など、水族館と鉄道のコラボレーションが楽しめます。

 

そこまでハードなイベントはいらん!という方にはコチラ。

 

梅小路公園には昨年3月8日にオープンしたすざくゆめ広場市電ひろばがあります。

 

昭和53(1978)年9月30日に廃止された京都市電を偲ぶメモリアルスペースとして、また市民や観光客の憩いの場として開設されました。

 

広場にはかつて市内を走行していた4輌のチンチン電車を設置。

 

カフェ・グッズショップ・休憩所が設けられています。

 

またGSユアサの全面協力により、リチウムイオンバッテリーを動力源としてレストアされたN電27形が構内走行を実施。

 

土・日・祝日のみの運行(10;00~16;00/20分間隔)ですが、片道150円で300mのゆったりとした小さな旅を満喫出来ます。


蒸機の大きなドラフト音や警笛が苦手な方におススメです。 

 

この夏最後の想い出に、ご家族揃ってパワー(がみなぎる)スポット・梅小路三昧の1日はいかがですか?

 

梅小路蒸気機関車館

・京都市下京区観喜寺町
【TEL】  075-314-2996
【営業時間】   10:00 ~17:30(入館は17:00迄)
【入館料】  大人410円/ 小人100円

 

本家「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」にも是非お越しください



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