大阪府高齢者大学校 2013年度 考古学研究科

2013年度考古学研究科がスタートしました。
この一年を、楽しい学習の場にしていきましょう。

校外学習:大阪府立弥生文化博物館・和泉黄金塚古墳

2013年09月22日 | 日記
平成25年9月5日


大阪府立弥生文化博物館


 弥生文化は船から始まった。モノ、情報、ヒトが運ばれ、新しい文化が広がっていく。謎の多かったこの時期の船も、近年の発掘調査でみえてきた。造船技術に大きな進歩がみられた、大海原を船団が行き来した弥生時代の船はどのようなものだったのか。目的地にたどりつくその航海術は?縄文時代、古墳時代、そして古代モンゴロイドの海洋文化と比較しながら考える。

①準構造船の復原船首(久宝寺遺跡出土船からの復原)
 刳船(丸木船)何枚もの板を組み合わせたものを構造船というが、その進化は長い時間がかかりその間をつなぐのが準構造船である。その出現は弥生時代と考えられています。
②準構造船の船首部材(角江遺跡・静岡県浜松市)
 弥生時代中期、刳船(クリブネ)部分に結び付るための孔が並んでいる。
③アウトリガーカヌー模型(ミクロネシア連邦ヤップ島)
  アウトリガーが片側だけに付くシングル・アウトリガーカヌー)
④海図(ステック・チャート)(マーシャル諸島共和国ミリ環礁)
 タケやタコノキで組んだ格子にタカラガイを島として結びつけた海図。
⑤オーストロネシア語族の分布と太平洋諸島
 広い意味でのアジア人(モンゴロイド)である。オーストロネシア語の起源地は台湾だと考えられる。さらに中国南部にルーツをたどる研究者もおり、「越」と呼ばれる地で弥生文化との共通性に注目集まる場所である。
⑥櫂(青谷上寺地遺跡・鳥取県鳥取市)瓜破北遺跡(大阪市)角江遺跡(静岡県浜松市)
 弥生時代中期時代から古墳時代
⑦船が描かれた銅鐸(井向遺跡・福井県坂井市)
 弥生時代中期、弥生絵画によく見られる多視点の描画方法での船が描かれている。
⑧クラ交易用胸飾(パプア・ニュ―ギニアトロブリアン諸島)
 クラ交易は貝の装飾品を対象とした儀礼的な交換である。


                
            


和泉黄金塚古墳(大阪府和泉市上代町)

・前方後円墳で景初三年銘の画文帯神獣鏡が出土している。
・魏志倭人伝における邪馬台国の卑弥呼が魏の皇帝から銅鏡百枚を贈ったとの記述の関連性が考古学者の一部で指摘されている。(但し発掘者の一人である森浩一教授は否定している。)
・この度の見学は泉北環境整備施設組合の担当者のご厚意により泉北クリーンセンターの屋上から見ることが出来ました。
・泉北クリーンセンターの屋上からは、比叡山、二上山、鷹取山が見られ考古学上でも重要な位置に有ると植田先生より説明を受けました。
 それを見学に立ち会っていただいた、担当者の方も地元の方ですが、参考になりましたと感心されていました。

4班 K・T


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