大阪府高齢者大学校 2013年度 考古学研究科

2013年度考古学研究科がスタートしました。
この一年を、楽しい学習の場にしていきましょう。

遠足・野洲市歴史民族博物館(日本最大の銅鐸の里帰り)を訪ねて

2014年01月11日 | 日記
 
 
 11月14日、晩秋の滋賀県野洲市にある野洲市歴史民族博物館を訪れました。
 ここは日本最大の銅鐸出土地で有名な場所で、別名「銅鐸資料館」ともよばれてます。入場するとすぐ野洲市のマスコット”ドウタク君”が迎えてくれました。

  野洲市の山中でみつかった日本最大の銅鐸(どうたく)が、130年ぶりに出土以来はじめて東京国立博物館より里帰りしている事もあり、館内は結構にぎわっていました。
 
 高さ134.7㎝重さ45.47㎏の日本最大銅鐸から、栗東市の下鈎(しもまがり)遺跡で出土した高さ3.4㎝重さ、重さ5.2gの日本最小のかわいらしい銅鐸まで計13点が展示されていました。
 銅鐸は約2000年前の弥生時代に造られた青銅器で、まつりのカネとして使われていましたが、やがて大型化が進み、鳴らすものから祈りを込めて飾るものへと変化していきました。
 近畿式のものは、【耳あり型】、三遠式のものは【耳なし型】と特徴があります。鋳型鋳造をしていた遺跡は見つからないので、近畿式は近畿地方、三遠式は東海地方のどこかで鋳造して運んできたのではないかと考えられています。共同社会から権力社会に移行するに従い銅鐸の時代も終わりをつげ鏡の時代へと移っていきます。

★最初銅鐸を発見したのは、明治14年14歳と16歳の少年がかわせみの巣穴を探していて偶然みつけたそうです。
★銅鐸は古代のなぞとロマンに満ち満ちていました。

  資料館の周りには、弥生の森歴史公園があり竪穴式住居や高床式倉庫、古代米の水田、古代大賀はす等が見られ古代の人の生活がかいま覗けた気がします。
 又その近くには大岩山古墳群があり、紅葉も見ごろの山に登って野洲川流域の景観を一望しました。甲山古墳、丸山古墳、天王山古墳も見て回り家型石棺などに実際に触って体験学習いたしました。
(3班 N・T)



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