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官房機密費の使途

2010-04-30 | clipping
ゲンダイネット|前官房長官・河村をビビらせた野中広務の告白 2010年04月26日掲載
http://gendai.net/articles/view/syakai/123424


機密費食い逃げ疑惑に新証拠
●新築祝いに3000万円!?
 自民党の河村建夫・前官房長官がビビりまくっているという。河村は政権交代直後の昨年9月に2億5000万円もの官房機密費を引き出したとして、大阪市の市民団体に背任容疑などで東京地検に告発されている。この問題に関連し、思わぬところから新証拠が飛び出した。野中広務元官房長官がテレビで官房機密費の使途を洗いざらいブチまけた一件だ。河村を告発した原告代理人のひとりで弁護士の辻公雄氏はこう言う。
「野中氏の発言で、官房機密費があらためて情報収集に使われていないことが分かりました。野中氏の発言を載せた記事を基に先週、東京地検に証拠資料の請求をしました。河村議員の件が訴訟になれば、野中氏を裁判の証人として呼ぶことも検討したいと思います」
 野中の衝撃告白は、先週放送された「官房機密費の真実」(TBS系)。番組で野中は、官房機密費の使途をバクロした。
「総理の部屋に月1000万円。衆院国対委員長と参院幹事長に月500万円ずつ持って行った」「政界を引退した歴代首相には盆暮れに毎年200万円」「外遊する議員に50万~100万円」「(小渕元首相から)家の新築祝いに3000万円要求された」と次々に明らかにしたのだ。
「これはもう公私混同どころのレベルじゃなく、税金ドロボー、公金横領ともいえる驚愕の実態です。告発されている河村はもちろん、自民党の歴代首相や官房長官はみな泡を食っています」(司法ジャーナリスト)
 野中証言にはもうひとつ注目発言があった。「(政治)評論をしておられる方々に盆暮れにお届け」と明かしたことだ。
「テレビに出ている政治評論家やタレントが数百万円を提示されてマスコミ工作をお願いされたという話もある。この人たちが“毒まんじゅう”を食べていたと仮定すると、官房機密費のニュースに触れない理由が分かります」(民主党関係者)
 鳩山政権が、歴代政権の官房機密費の使途を完全公開すれば、政界と大マスコミは一気にガタガタだ。

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asahi.com|野中広務氏「官房機密費、毎月5千万~7千万円使った」 2010年4月30日21時42分
http://www.asahi.com/politics/update/0430/TKY201004300449.html


 小渕内閣で1998年から99年にかけて官房長官を務めた野中広務氏が30日、当時の官房機密費の取り扱いについて、「毎月5千万~7千万円くらいは使っていた」と暴露した。首相の部屋に月1千万円、野党工作などのため自民党の国会対策委員長に月500万円、参院幹事長にも月500万円程度を渡していたほか、評論家や当時の野党議員らにも配っていたという。都内で記者団に明らかにした。

 野中氏はさらに「前の官房長官から引き継いだノートに、政治評論家も含め、ここにはこれだけ持って行けと書いてあった。持って行って断られたのは、田原総一朗さん1人」と述べた。

 与野党問わず、何かにつけて機密費を無心されたこともあったという。「政治家から評論家になった人が、『家を新築したから3千万円、祝いをくれ』と小渕(恵三)総理に電話してきたこともあった。野党議員に多かったが、『北朝鮮に行くからあいさつに行きたい』というのもあった。やはり(官房機密費を渡して)おかねばという人と、こんな悪い癖がついているのは絶対ダメだと断った人もいる」とも語った。

 いまになってこうした話を明かす理由について、84歳の野中氏は「私ももう年。いつあの世に行くか分からんから。やっぱり国民の税金だから、改めて議論して欲しいと思った」と説明した。

 鳩山政権では、平野博文官房長官が官房機密費の金額を公表しているが、その使途は明らかにしていない。野中氏は「機密費自体をなくした方がいい」と提案した。(蔭西晴子)

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文藝評論家・山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』|田原総一朗はカネを受け取らなかった? 嘘だろう。野中広務からは受け取らなかったかもしれないが、献金名簿に名前が記載されていたということは、別ルートからは、あるいは野中以前の官房長官からは受け取っているということだろう。 2010-05-03
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100503/1272841729


官房機密費からの「年間一千万円お手当て疑惑」の渦中にある政治評論家・三宅久之が、 twitterに登録していたにもかかわらず、疑惑が巻き起こったとたんに、twitter登録を解除し、twitter記録も削除したようだ。これで、疑惑はますます深まったと言っていい。一方で、野中広務に「カネを受け取らなかったただ一人の人・・・」と証言してもらった田原総一朗は、twitter で、得意げに潔白を宣言しているが、それをまともに信じる人はいない。まだ裏があるはずである。


 小渕内閣で1998年から99年にかけて官房長官を務めた野中広務氏が30日、当時の官房機密費の取り扱いについて、「毎月5千万~7千万円くらいは使っていた」と暴露した。首相の部屋に月1千万円、野党工作などのため自民党の国会対策委員長に月500万円、参院幹事長にも月500万円程度を渡していたほか、評論家や当時の野党議員らにも配っていたという。都内で記者団に明らかにした。


この野中広務証言をよく読むと、前官房長官から「引き継いだノート」に、しっかりと「田原総一朗」の名前が記載されていたということは、つまり野中からの現金は受け取るのを「断った」かも知れないが、前官房長官からの現金は受け取っていたということを意味していることは明白である。田原が、野中官房長官以前にも、一銭も受け取らず、その種の多額の現金を受け取ることを断り続けていたとすれば、この「前の官房長官から引き継いだノート」のリストに名前があるはずはなく、すでに「田原総一朗」の名前は削除されていたはずだからだ。フォーカス2000 年5月31日号に掲載された以下の記事「極秘メモ流出!内閣官房機密費をもらった政治評論家の名前」に出てくるリストは、おそらく間違いではないだろう。


『「極秘メモ流出!内閣官房機密費をもらった政治評論家の名前」

(フォーカス2000年5月31日号)

竹村健一 200万円

藤原弘達 200万円

田原総一郎 100万円

俵孝太郎  100万円

細川隆一郎 200万円

早坂茂三 100万円

三宅久之 100万円』


 野中氏はさらに「前の官房長官から引き継いだノートに、政治評論家も含め、ここには これだけ持って行けと書いてあった。持って行って断られたのは、田原総一朗さん1人」と述べた。