アメリカの著名な哲学者レオ・バスカーリア博士が、編集者バーバラ・スラックへ贈った生涯でただ一冊の絵本。
フレディという一枚の葉が春に生まれ、冬に散るという一年を描いています。
春に生まれたフレディの周りには、同じようで同じではない友達がいました。
夏には協力して人間に木陰を作ったり、雨をしのぐ傘の役割をしました。
秋には紅葉を体験しました。
同じようで同じではない友達ですから、様々な色に変化しました。
冬が近づき、次第に引越しをしていく友達や仲間…
葉にとって引越しとは死を意味することを知ったフレディ。
でも死とは辛いことではないことを教えてもらいました。
新しい環境、新しい場所への恐怖や不安は、誰にでもあることを教えてもらいました。
そしてフレディは自分の置かれた状況や立場を理解し、次のステップへと一歩踏み出したのです…
この本は4年生と6年生の3月に読みました。
【いのち】を伝える為に読み聞かせとして選本したワケではないんです。
描かれている言葉の一つひとつが、小学校生活での子ども達と重なる…と感じたんです。
今、どこの小学校でも行なわれているよぅですが、4年生には10歳パーティという行事があります。
20歳は成人式がありますよね。
その半分まで育った・育ててもらった親に感謝の気持ちを伝えよう!という行事です。
そして6年生。
小学校生活を終え、それぞれに巣立っていく子どもたち…
読み聞かせ後に、当番ノートに本の情報や感想を書くのですが、6年生のノートにはこんなことを書きました。
新しい環境や生活にワクワクしている子もいるでしょう。
不安に思う子もいるでしょう。
何とも思ってない子もいるかもしれませんね。
でも、それでいいんです。
どの子の思いも決して間違っていません。
バス・カーリア博士は、こんなメッセージを書いています。
【ぼくは一本の木であり、バーバラはこの十年間、かけがえのない葉っぱでした】
みんなに当てはまりますね♪
【○○小学校は一本の木であり、子どもたちのこの六年間、かけがえのない葉っぱでした】
たくさんの想いを胸に、残りの小学校生活を悔いのないように過ごし
希望や夢をたくさん持って、中学校生活を迎えられたらいいなぁ~という1人の親としての願いですかねぇ~。
4年生には…
多分、まだ比喩が理解出来ないと思うので、こんな本もあるんだなぁ~という気持ちで
残りの小学校生活2年間が、楽しいものであればそれでいい
と思います