月からきたうさぎ

あったかココロでいっぱいになぁ~れ♪

「泣いた赤鬼」と「泣いた赤鬼のつづき」

2011-03-16 | Book

「泣いた赤鬼」



山の中に一人の赤鬼が住んでいました。

赤鬼は村の人間と仲良くしたいと考え、自分の家の前に

「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。
おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます。」

と書いた立て札を立てました。


けれど人間たちは「捕って喰われるかもしれない」と疑って、誰一人遊びには来ません。

赤鬼は悲しみ、悔しがり、腹を立てて立て札を引き抜いて壊してしまいました。


そこへ友達の青鬼が訪ねて来ました。

青鬼はワケを聞いて、赤鬼のためにこんなことを考えました。


「僕が村へ行って大暴れする。そこへ赤鬼くんが出てきて僕をポカポカ殴る。
そうすれば人間達にも、赤鬼くんが優しい鬼だということが分かるよ。


しぶる赤鬼に「後からきっと来るんだよ」と青鬼は出かけて行きました。


お芝居は成功し、村の人間たちは赤鬼のところへ遊びに来るようになりました。


赤鬼は毎日、毎日、人間達に美味しいお菓子とお茶を出し、楽しい日を過ごしました。

しかし日が経つにつれて、訪ねて来なくなった青鬼のことが気になりました。


赤鬼は青鬼の家を訪ねてみましたが、青鬼の家は戸が固く閉まっていました。

戸の脇には貼紙がしてありました。


「赤鬼くん、人間たちと仲良く楽しく暮らしてください。
もし僕が、このまま君と仲良くしていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。

それで僕は旅に出ることにしました。いつまでも君を忘れません。
さようなら、体を大事にしてください。どこまでも君の友達、青鬼。」



赤鬼は黙ってそれを読みました。

何度も何度も読みました。

戸に両手をあてて顔を押し付け、しくしくと涙を流して泣きました。






この「泣いた赤鬼」の続きを創作した方がいます。

検索するとすぐにヒットすると思います。

本として出版されていないのですが「とても良いと思う」という、みんなの意見が合致したので
4年生に分かりやすく言葉を変えたりなど脚色して、新たに台本を作りました。


興味がある方は、検索してみてくださいね。


読み聞かせイベント

2011-03-16 | Book
今日は読み聞かせ最終日。

ばぼんの学年ではイベントを行ないました。



ばぼんが1年生の時。


毎週、各クラスで読み聞かせをしているけれど、最終日は大型絵本などを使って
みんなで楽しいことをしたいね


ということで有志を集い、先生にお願いをして授業の1時限を使用して読み聞かせをしました。



今回は4回目。

子ども達も4年生になり、大型絵本を読む…といっても年齢に見合った絵本はありません。

色々と探して話し合った結果。



最終日の前週までに「泣いた赤鬼」の絵本を各クラスで読み聞かせする

「泣いた赤鬼」のあらすじと、創作された「泣いた赤鬼のつづき」を朗読する

植村花菜さん作詞の「トイレの神様」を朗読し、みんなで歌う



という流れになりました。



「もこもこもこ」

2011-03-03 | Book


中身はこんな感じ





見開きに一言二言しか書いていないのですが、子どもたちには大人気

想像力が働く絵本だと思います。

もちろん、読み手の言葉はいくらか必要になると思いますが…

(年齢が低ければ低い分、この後どぅなるのかなぁ…などの言葉掛けが想像力の膨らみを助けるかと思います。



幼稚園生にはもちろん、小学校低学年の導入本としても使用できますね


「葉っぱのフレディ -いのちの旅-」

2011-02-24 | Book




アメリカの著名な哲学者レオ・バスカーリア博士が、編集者バーバラ・スラックへ贈った生涯でただ一冊の絵本。

フレディという一枚の葉が春に生まれ、冬に散るという一年を描いています。



春に生まれたフレディの周りには、同じようで同じではない友達がいました。

夏には協力して人間に木陰を作ったり、雨をしのぐ傘の役割をしました。


秋には紅葉を体験しました。

同じようで同じではない友達ですから、様々な色に変化しました。


冬が近づき、次第に引越しをしていく友達や仲間…

葉にとって引越しとは死を意味することを知ったフレディ。


でも死とは辛いことではないことを教えてもらいました。

新しい環境、新しい場所への恐怖や不安は、誰にでもあることを教えてもらいました。


そしてフレディは自分の置かれた状況や立場を理解し、次のステップへと一歩踏み出したのです…





この本は4年生と6年生の3月に読みました。


【いのち】を伝える為に読み聞かせとして選本したワケではないんです。

描かれている言葉の一つひとつが、小学校生活での子ども達と重なる…と感じたんです。



今、どこの小学校でも行なわれているよぅですが、4年生には10歳パーティという行事があります。

20歳は成人式がありますよね。

その半分まで育った・育ててもらった親に感謝の気持ちを伝えよう!という行事です。



そして6年生。

小学校生活を終え、それぞれに巣立っていく子どもたち…




読み聞かせ後に、当番ノートに本の情報や感想を書くのですが、6年生のノートにはこんなことを書きました。




新しい環境や生活にワクワクしている子もいるでしょう。

不安に思う子もいるでしょう。

何とも思ってない子もいるかもしれませんね。


でも、それでいいんです。

どの子の思いも決して間違っていません。


バス・カーリア博士は、こんなメッセージを書いています。


【ぼくは一本の木であり、バーバラはこの十年間、かけがえのない葉っぱでした】


みんなに当てはまりますね♪


【○○小学校は一本の木であり、子どもたちのこの六年間、かけがえのない葉っぱでした】




たくさんの想いを胸に、残りの小学校生活を悔いのないように過ごし
希望や夢をたくさん持って、中学校生活を迎えられたらいいなぁ~という1人の親としての願いですかねぇ~。




4年生には…


多分、まだ比喩が理解出来ないと思うので、こんな本もあるんだなぁ~という気持ちで
残りの小学校生活2年間が、楽しいものであればそれでいいと思います





関西弁は難しい

2011-02-22 | Book
3月、ばぼんのクラスで読み聞かせの最終日にイベントをします。

今年はプロジェクターを使用して、挿絵だけを写し、朗読をする形になりました。



そのうちの1つ。

【植村花菜さんの「トイレの神様」を朗読し、CDを流してみんなで歌う】

という企画があります。


朗読は関西出身1人と関東出身2人←胡珀もそのうちの1人

関西出身ママに全部を読んでもらおうと思ったのですが
イベントに参加してくれる人数が多かったので、3人はこの企画になりました。



最初は関西弁を教えてもらって、関西弁で読もうって話をしてたんですけどね。

これがまぁ、スンナリといかなかったんですよねぇ




【家(いえ)】という言葉もイントネーションが、関東では【え】が上がるのですが
関西では【い】が上がるんです。

【毎日(まいにち)】は【に】だけが上がるし
【今日は(きょぉうは)】は【う】ではなく【ぉ】がメインで【う】が聞こえない感じで上がる…



一つひとつを模索するよぅに読めば読めるけど、文章として読もうとすると何語?って感じになっちゃって
関東出身の2人は頭がパニック状態になっちゃったんです(笑)




結局「普通に読もう」ってことで、関西弁は止めました




山形方言だったら、読めたと思うんですけどねぇ

関西弁は難しいですね