~窓をあけよう☆~

~部屋に風をいれよう~

ホキ美術館に行く

2013-07-15 15:51:36 | 一期一絵
まだ夏が本番にはいる前の7月4日(木)にホキ美術館に行って来ました。



ご一緒したのは高校時代の友人2名で前から一度行ってみたいね、と言い合ってました。
友人の一人が近所に住んでいるので、外房線土気駅に到着したら車で美術館に連れてってくれました。楽ちん♪

ホキ美術館は時には駐車場に車が入りきらないほど混雑する日もあるそうですが、この日はすいていて館内もノンビリ見ました。建物がなんだかところてんの入れ物のようにも見えて個性的です。四角いチューブみたいな建物が何層にも重なっていてそしてゆったりとカーブを描いている。このカーブがきっと見る人がリラックスできるように計算されたものなんでしょうね。住宅街の中に何気ない雰囲気で存在してあまり敷居の高い感じはしません。
建物は少し高い所にあって、下に見える道路を隔てた先はこんもりとした木々が見えています。「昭和の森」という広い公園なんだそうです。
白を基調とした館内に入り階段を降りて最初の展示室に入ります。廊下のように細長い展示室で両側に作品が展示されてます。道路側は足元が窓になっていて昭和の森の緑が透けてみえます。そのため部屋の中は明るく、天井には小さな照明が星みたいにたくさん並んでます。ここは所有のコレクションをテーマ季節にあわせて展示するのですが、現在は「光と風を感じて・・・展」というテーマに初夏や夏の風景と静物、人物画を組み合わせて展示されてました。
作品はたしかにすっごく緻密で本物がそこにあるような錯覚をおこしそうなほどの細密描写が多かったです。あちこちで
「すごーい、写真みたい」と感心する声が聞こえました。
画家は写真を目指したのだろうか、写真以上をめざしてるのかも。
なかでもいいなと思ったのは五味文彦氏の作品群で精密で硬質。17世紀オランダの静物画を思い起こす古典的な趣を感じました。
原雅幸氏の描くイギリスの田舎の風景には澄んだ空気を感じどこからかフォークソングが聞こえるようでした。
ときどき主役よりも背景に力が入ってしまっているなと感じる絵もあったり、人物、特に女性の絵は少し美化してないかなとおもったり、いろいろですがどんなに精密な絵も間近で見たら筆の跡がありました。人がとても丁寧に心をこめて描いている。
展示室は一室が終わると少しずつ下に降りて常設の作品などを見ました。

ヌードをリアルに描くとき、体の微妙な部分を描くときはちょっと嬉しいかしら。ええ、きっと嬉しいよね。見る方だってちょっとドキドキするから。
この写実画コレクションを始めた保木将夫氏はリアリストなのかロマンチストなのか。現実のものを描いた絵を愛する人であるけど絵は一見現実そうに見えて理想化した世界を描いているのですよね、どんなにリアルな風景画だってころがっていたはずのゴミ類は描いてない。人物だって画家の好みの女性にさりげなく変化しているのでは。
写実画コレクションを持つきっかっけを作った森本草介氏の美人画が多く並んでました。背中を向けたヌードで横顔を見せる絵が多かったです。絵心を掻き立てるのがこの見返り美人なのでしょうね。

そうそう、常設の部屋で展示してあった絵で女性の肖像を硬質な筆致で描いた絵があったのですが、その向かいに同じ作家の作品で先ほどのモデルの女性の顔写真をビリビリに破いた絵があってびっくりしました。前の絵から4年の月日が経った作品でした。4年間に何があったのだろう(^_^;)
それから学校の黒板と先生が描かれていた絵(石黒健一郎氏の画)で黒板の文字が本当にチョークで書いたみたいに見えてすごいな~と友人と言い合いました。
ロブスターの絵もリアルで、特にはさみの部分は身が詰まってそうでおいしそうでした←おいおい
陶芸の作品もありました。オブジェみたいなものと茶道具と。こちらは写実ではなかったです。茶道具は使いよさそうだなと思いました。

ここの美術館の入館料は1800円と高めですが、これは画家の絵を正当な評価額で買い取ったためであるかなと思いました。緻密であるぶん時間も手間も、そして時間をかけて培われた技術を必要とするから。画家を育ててる矜持も持っているのでしょう。
目いっぱい写実絵画を堪能した時間でした。堪能したので次は写実でないものをみたいな。


絵をひと通り見たあと、友人とレストラン「はなう」でランチしました。窓から作品のように昭和の森の木々が見えて気持ちいい、借景というものですね。そして美味しかったです(^^)v
美術館を出た後、友人と外側をぐるっとみたのですが、無機質な四角い建物に見えました。すぐお向かいが普通の住宅街なんですが、家の窓、それもリビングやベランダ側の窓のすぐそばがこういう無機質な茶色い四角ではなんだか殺風景で味気ないと思いました・・・


追記
高校時代の友人とは手仕事好き仲間でもあります。
最近は私は作らなくなったけど、友人の手作りの小物やアクセサリーを見るのが好きです♪
そして素敵な手作りのお品をありがとう(^^ゞ
一部ですが写真に記録したいと思います♫
まずブレスレットを作ってくださった友人

Cカンを複雑に組み合わせたチェーンと石をメガネ留めで繋げたブレスレットを組み合わせたもの。Cカンチェーンもメガネ留めブレスレットも手作業です。

そして
もう一人の友人は布で洒落た小物入れを作ってくださいました。 

スワロフスキーの飾りが効いている♫
開けてみると

一つはティッシュケース。いつもバッグに入れてます。
もう一つは手帳も入るサイズの小物入れ。私はお数珠を入れて使いたいと思います。

ありがとう!嬉しいよ\(^o^)/











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