(続きです) この本が売れたのは、著者自身が認めるように、“ロジックがしっかりした”市場至上主義に代表される「改革」、何かおかしいんじゃないかとする声が実は相当数あったということだと思われます。 本書のタイトルはいかにもコンパスでいうところの「政治的右派」の拠り所に見えて、内容は経済的な価値観に関する物の見方の示唆が中心になっています(事実、古典派、新古典派に対する批判が出てきます)。前者だけなら . . . 本文を読む
現在、『国家の品格』という本がベストセラーになっています。その著者の藤原正彦氏のインタビュー記事が正月1日、3日のフジサンケイビジネスアイに掲載されていましたので、その中からいくつかご紹介したいと思います。今回のエントリは、ちょっと前のポリティカルコンパスに関するエントリで、「経済左派」(あるいは経済的保守)にプロットされた人のアンテナに引っかかる(であろう)記事として紹介したものです。本書に関す . . . 本文を読む