コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

腰痛をおして出掛けた先は・・・? 良くも悪くも思い出ばなし編

2024年05月31日 | 日記

青天に映える 青梅

 

今年は 漬けようか・・・ いやいや モノは増やすな・・・!

さて 本日 月末 金曜日 

未明からの雨は 昼前に止む・・・? けど夜にまた降る?

但し 北風が吹いて気温上がらず それも20℃ って・・・

どうぞ みなさまにはたのしいことがたくさんありますように!

そして 毎日笑顔がありますように!

凍える気温 緩まずに

見つけましょう

イイことみっつ!

 

さて 変なヤツ ワタシ と 同様

モグラの骨盤展示に 喰い付いた お若い女史

あんまり 気にしてチラ見し過ぎると

 

不審者扱いされちゃいそうだが

自分が楽しいと思った どの展示に喰い付くか

愉しみに 目で追ってしまったが

玄人好みの展示には 必ず喰い付いてた

かつて 自分が諦めた

「将来は偉大な研究者」になる夢など お持ちの様子

影ながら 応援!

さて 在学当時は ひと学年30名 コレが 骨学実習で

一度に 牛と馬の大腿骨のスケッチを描きながら

形態学的違いを 時間制限なしで 「比較」 してゆくワケだが

広くない実習室に 60本のデカい大腿骨が同時に並ぶワケでもあり

ソレを収納している「実習用標本室」も とても広いとは言いがたい・・・

そんなワケで 貴重な標本は別の場所 っても

消防法では設置不可の 「廊下」 に置かれた個人用ロッカーの上に

保管 というか 雑然と置いてあった

置き場がないのと 保管にかける金もなかったから

確か 後頭部が妙に生々しく ソフトボールみたいにツルツルの

小型のアシカ?も居たような・・・

そんな中 どー見ても 「犬」 が 針金で頑丈に固定されていたが

教授に聞けば 

 

「コヨーテ」 

 

だと言う 思えば勿体ないことだが

犬と歯式が同じか とか 形態学的には 犬と比較してどんなだ とか

良く見ておけばヨカッタ・・・

当然 自分の興味が惹かれた難解な展示ばかり ではなく

 

一般にも分かりやすい 

 

けど 見上げないと気付かない?

 

標本もあったり 

 

どこやら水族館で飼育されていた 巨大なセイウチも 居たり・・・

他には ジュゴンとヘラジカだったか

海洋哺乳類と陸上哺乳類の 

同じサイズの実物の肋骨がさわれる状態で置かれていて

どちらが 重いか という 参加型展示もあった

コレは 浮力がある分 重くても大丈夫 ってことで

ジュゴンの肋骨の方が重かった

考えりゃ分かることだが 腰痛治療の運動療法でも 

プールで 「泳ぐ」 のではなく 「歩く」 ってのがあるように

「浮力」を利用し 腰にかかる垂直方向の負重を減らして

足腰を動かす方法論と類似するコト・・・

中央競馬JRAでも 馬用温水プールがあるし

逆に 陸上哺乳類でも被補食者になる動物は

自分が喰われぬよう 跳躍距離を稼ぐため骨の軽量化は必須で

ある時 近所の保育園の 最後のウサギが なくなり 

増えすぎて困ってる他所から貰ってきたが

他所を出る時は なんともなかったが 帰園したら

ダンボール箱の中で歩けなくなってた ってのが連れてこられた時・・・

 

これだけ強靱な大腿骨を含めた後肢の筋力と 

軽量化された薄っぺらな腰椎とでは

ダンボール箱という不自然な閉鎖空間では

自身の跳躍力が腰椎の強度を上回ってしまうので

しばしば 腰椎骨折を起こし 所謂 下半身麻痺となり

残された時間が 動かぬ後肢と 排泄は垂れ流しになり

酷い皮膚炎を併発 悲惨な時間になってしまう ということ・・・

また 購入しカゴに入れ 翌日出勤して帰宅したら

カゴのスキマに挟まったまま 動けなくなっていた という

ショウガラゴ

 

飼い主の話によれば カゴは小鳥用で ショウガラゴが通り抜けるのは

構造的に無理なモノだったらしいが どうしたことか 

材質が小鳥用で脆弱だったか 

ガラゴの 「火事場の馬鹿ぢから」 が勝ったか

拘束から脱出しようとして 挟まってしまい

動けなくなってしまった ということらしい

衰弱が激しく とりあえず点滴を始め レントゲンを撮影したが

四肢の全部 上腕/前腕 大腿/下腿 合計8本(正しくは10本)が

全て何カ所も折れていた

ヒトならDVを疑うような所見 

悲しいことに 妊娠までしてた・・・

年に数回 依頼があった診療だが

この日を限りに 霊長類(サル目)の診療は 止めようと思った・・・

他に思い出したのが かなり上の先輩の勤務先のサファリパークで 

象とキリンが・・・ と連絡があり 急遽 助手が頂戴に向かったが 

農学部所有のボロトラックの積載重量の問題で

象の頭部だけ 乗せて帰って来た

知りたかったことの一つに キリンには「胆嚢」がない

 

とのこと 胆嚢 つまり 胆汁が一時的に溜まる

熊なら「熊の胆(い)」になる部分

 

キリンは 牛のように 複数の胃袋を持つ動物で

右側が キリンの胃の標本 

胃の先 標本の下の方 十二指腸に胆管が開口するのだが

ソコが 標本にはなく 

当時 助手が その場で肉眼で見て 「なかった」 

と言っただけだったことを思い出した

見たか聞いたか の 違いだが 「見た」 いんだよねぇ・・・

最後に 標本と その記録があるものの

はたして 「ナニモノの標本か?」 という

謎の一体・・・

 

特別展開催期間中ながら その氏素性が判明し

3体あるはずの標本のうち 行方不明だった1体の

絶滅種 ニホンオオカミ であるとわかり

急遽 展示されることになった個体

詳細は

 

コチラ

っで だんだん腰が痛くなってきて

動けなくなる前に帰ろうってコトで

本館から出口へ向かうも

スカートの丈から 中学生らしき修学旅行の一団と

出口付近で遭遇

本館のミュージアムショップの 「奥の階段」 を見上げれば

スバラシイ ステンドグラスがあるのだが

なんとなく 暇を持て余している お一人様女子中学生を発見したが

残念なコトに その 「奥の階段」 に

安っぽい会議室用テーブルが 折りたたまれて積み上げられ

この上なく いかがわしい 薄暗い空間になってしまっていて

とても 「コッチおいで」 とは 言えぬ雰囲気

なので 自分だけ・・・

 

どこから来たか知らないけど

買う気の起こらない土産物を見て時間を潰すより

フーコーの振り子と コレを見て欲しかった 変なヤツ ワタシ・・・

やっぱり 自分には 比較解剖学 比較形態学 比較分類学は楽しく

そして 旧来からある科博の常設展示も 建物の美しさも 

すべて かけがえのない対象と・・・

腰痛をおしてでかけたが とても楽しい時間を享受して 帰宅 

展示の最後に 統括責任者?三名のうちの お一方が

「分類学を専門とする者は少なくなったが 

 分類と系統とは 絶対になくならない」 と 

ビデオメッセージで仰っていた

確かに なくならないだろうが

ワタシの旧式中古スマホですら

画像を撮るだけで 品種がわかり学名も教えてくれ

自動翻訳までしてくれる時代 そして

自分には そのセンスがないことを自覚し 

研究者たらんと思えども諦めた 

「研究テーマ」=「興味の対象」=「まだ誰も明らかにしていない真実」 さえも

ChatGPT(生成AI)≒人エ知能 が 

自ら 「研究や実験」 の テーマを決め

スパコン 「富嶽」 で 「結果」 を出した現在では

人間にしか出来ないだろうとされた ノーベル賞級の研究を

AIが 日々行い

遠くない将来

人間には 想像すら出来ない真理を見いだすだろうコトは

既に明らかとなってしまった

「2番じゃ ダメなんですか?」 などと暢気に都矢□事選に出るよりも

2番でイイから ChatGPT(生成AI)≒人エ知能 を

トップに据えた方が 「反白民」 とか 「反政治と力ネ」 なんて

つまんねーコト聞かされるより よほどイイんじゃね・・・?

 

 

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