[自己紹介]
(シルバー剪定のお昼休み)
リタイアまで44年間働いた会社は、東京に本社があり、世間的には一応、有名大企業と称されている。会社人生の前半は総務系と経営企画、その後は会社の情報を発信する広報畑を歩んできた。最後は関連会社に役員として出向していた。
朝、皇居のお堀に近い高層ビルにある本社に入ったら、外出の用がない限り、退社時間までビル内のエレベータで上下する日々だった。
「あんたは鉛筆しか持ったことがない」というのが、亡くなった母親の口癖だった。家具類を持ち上げると体がふらついて危なっかしく、畑仕事はへっぴり腰だからだ。確かにご指摘の通りで、体を使う現場仕事はやったことがなかった。
そういう筆者が、リタイア後に見付けた最初の職は埋蔵文化財の発掘だった。白いヘルメットに作業衣、靴はもちろん革靴ではなく、長靴か履き古しのスニーカー。こうしたスタイルの人たちとは過去、仕事でもプライベートでも会話といえるような会話をしたことがない。大手外資の喫茶店チェーンでも働いた。
今年初め、妻の実家がある日本海に面した町に移り住んでからは、シルバー人材センターに登録、剪定鋏、ノコギリを腰のベルトに差し、軽トラに脚立を乗せ、庭木の剪定の仕事をやり始めたのである。
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