世界の中心で、哀をさけぶ

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江國ワールド

2005-01-12 00:56:11 | Essay
落下する夕方

角川書店

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 昨日、本屋で新刊と勘違いして買った本。
江国香織は好きな作家の一人だが、
この作品はそれほど心惹かれなかった。
いまいちテーマが見えない。
とはいえ、江国香織の文は擬態語・擬声語がきれい。
「ぷちぷち」とか「さわさわ」とか、そんな柔らかい感じの表現が良く出てくる。
女性らしい感性あふれる文を書く人だと思う。
柔らかく、軽い文体。
すごくアウトドア向けだと思っている。
穏やかな天気の日に、屋外のベンチに座って暖かい飲み物といっしょに楽しめるような。

「泣きたくなった」「寂しくなる」という表現が良く出てくるのがほんの少し気になるけど。
男性としてこの部分だけあまり共感出来ない気がする。
だからこそ興味を引かれるんだけれど。




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