落下する夕方角川書店このアイテムの詳細を見る |
昨日、本屋で新刊と勘違いして買った本。
江国香織は好きな作家の一人だが、
この作品はそれほど心惹かれなかった。
いまいちテーマが見えない。
とはいえ、江国香織の文は擬態語・擬声語がきれい。
「ぷちぷち」とか「さわさわ」とか、そんな柔らかい感じの表現が良く出てくる。
女性らしい感性あふれる文を書く人だと思う。
柔らかく、軽い文体。
すごくアウトドア向けだと思っている。
穏やかな天気の日に、屋外のベンチに座って暖かい飲み物といっしょに楽しめるような。
「泣きたくなった」「寂しくなる」という表現が良く出てくるのがほんの少し気になるけど。
男性としてこの部分だけあまり共感出来ない気がする。
だからこそ興味を引かれるんだけれど。