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労災職業病の相談会を開催!

2009年01月22日 | じん肺・腰痛などの職業病と労災認定
 1月20日(火)午後7時30分~相模原市民会館にて労災職業病の相談会を開催しました。

 講師には、神奈川労災職業病センター理事長であり、大和十条通医院の院長の斎藤竜太先生にお願いしました。

 斎藤先生は知る人ぞ知るじん肺アスベスト肺の専門医であり、いわゆる職業病に関しても働く人の立場をとても大切に考えることのできるお医者さんです。

 私たち神奈川建設ユニオンは毎年、集団健康診断を実施しており、その際の胸部レントゲン写真を「じん肺アスベスト肺」の見地から、再び斎藤先生に読影して頂いています。

 今回の職業病相談会では、前半にじん肺に関してのユニオンの全体的な傾向についてお話して頂き、後半に相談者ごとに個別に相談する時間を設けました。

                   


 組合の全体のまとめでは、再読影数526名分に対して、じん肺の所見あり(区分0/1型以上)が176名(33%)、労災給付の認定要件となってくる1型以上が40名(7.6%)でした。

 またアスベスト暴露の証拠である胸膜肥厚班(プラーク)の所見ありが24名(4.6%)いらっしゃいました。

 数字としてはやはり多く、建設現場でいかにアスベストが飛散していたかを裏付ける結果となりました。

 斎藤先生の説明でも、じん肺アスベスト肺の所見がなくとも、病理学的(顕微鏡学的)には18%に所見ありとされ、胸部レントゲン写真上は胸膜肥厚(プラーク)が認められなくとも、亡くなった人の解剖で認められたり、CT上は認められたりするので、1/0型以上の人またはプラーク(疑いも含めて)のある人はCT検査が必要であるとの事でした。

 後半は別室にて、個別に相談を行いました。

 実際の胸部レントゲン写真を借り出し、それを見ながらの説明を致しました。

                   


 いま、神奈川建設ユニオンではアスベスト肺がんにもかかわらず、労災給付が認められなかった方の異議申し立て(審査請求)を行っています。

 現場で働く仲間のために、これからも神奈川建設ユニオンは労災職業病対策を精力的に行っていきますので、ご協力とご理解のほどをどうぞよろしくお願いいたします。

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