Translation Note

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西へ、あるいは約束の地へようこそ

2008年12月18日 04時28分02秒 | ジェイミー
つづけてジェイミーの雑文(http://www.jwz.org/gruntle/)シリーズで。

約束の地 by Jamie Zawinski <jwz@jwz.org>

僕らはちょうど引っ越しが終わったところだ。大陸を横断してきて、生まれた家以外にすむのもはじめてなら、ガールフレンドと住むのも始めてだ。少し前に長旅から帰ってきた友達もいっしょだ。

リビングは箱でいっぱいだけど、トラックは空になった。縦置き型のゲームマシーンは、階段の下の温水器の横で幸せそうに動いている。この大きなマシンを、がたがたする階段の下になんとか設置するときにできた青あざも、そろそろ痛まなくなってきた。

リビングルームのラジカセからは音楽が流れていて、中庭のドアは大きくあいていたので、外にいてもその音楽が聞こえてきた。みんなで風呂にはいっていたが、まさしく日没の時間で、夕陽がゴールデンゲートブリッジの後ろに、真っ赤にそまって沈んでいくのをみていた。しばらくそこにイタリアンソーダを飲みながら座っていて、ほろ酔い加減になってきて、僕のすばらしいともだちがおもしろいことに気づいた。

「なぁ、」友達は言った「今は、あの一月だよな」

ぼくらは、これににはすっかり参ってしまった。すわって、よっぱらいながら、ゆっくり思いにふけった。

しばらくたって友達はこう付け加えた「ピッツバーグなら、事務所かなんかにすわって、マクドナルドにいってなんか食べ物でも調達してきたいなとは思うんだけど、極寒の不毛地帯だから外に出ようなんて考えもしないよ」

僕らは大笑いして、すわって、酔っぱらってた。

しばらくしてから、また口を開いた「2月ですらないんだから、あの2月を覚えてるか?」

ブル、ブル。



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