悠久の時を超える訴訟

　裁判員制度で日本の刑事裁判は崩壊した。
元々、無の共同体である日本の一端を担う司法権の現場が崩壊しただけではあるが
裁判員の氏名は非公開になるので、ますます顔の見えない司法になる。
司法改革など不要だったのだ。
職業裁判官だけで悠久の時を超える訴訟を続けることによって
世間から見る気もされなくなった辺りで、予断を挟まない公平な裁判が実現するのである。
もはや、刑事司法は三流大学の法学部の授業内でしか、存在しえなくなった。