北都留森林組合blog

森林組合の毎日を日記でご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!

北都留森林組合メルマガ第74号発行

2009年08月29日 | Weblog
北都留森林組合ではメルマガを発行しています。
山からの情報発信をしたいとの想いで平成15年から続けている林業界では老舗のメルマガです。
購読無料、多くの方のご購読申込をお待ちしています。

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            北都留森林組合メールマガジン
 
                ~第74号~
 
              平成21年8月27日号

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秋風?が吹き始めました。もう山の中は秋がそこまで来ています。


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▼提案型による集約化施業のメリット

先日、群馬県藤岡市にある多野東部森林組合に職員全員で研修に行ってきました。
全国森林組合連合会が進めている森林施業プランナー研修のホスト役を務める全国
を代表する森林組合のひとつです。
今回研修させて頂きました内容をいくつか整理してご紹介させて頂きます。

<提案型による集約化施業のメリット>

①一作業箇所あたりの事業量が増加し機械化による効率的な作業が可能となること
②必要な作業路網の設置を効率的、効果的に行なえること等により木材の生産コス
ト削減とロットの確保が図られ、間伐等の安定販売が可能となるなど新たな事業機
会の創出が可能となる

提案型施業とは、森林所有者から施業を依頼されるのを待つのではなく、森林組合
から現況を示した写真などにより具体的に施業の必要性を喚起し、施業に必要な経
費、木材を販売した場合の販売額、施業の方針などを示し実行していくことである。

森林組合の使命、やるべき目標は見えてきました。問題は、それを実行し、継続し
ていけるか、そこが肝心です。
利用間伐は主伐時に行われる皆伐に比べて手間がかかるので搬出コストは当然高く
なりますが、木材自体の価値は、間伐であろうと皆伐であろうと違いはありません。
木材としての価値が同じあれば、間伐材は搬出するのに大変なのでより高く買いま
すという買主さんはいません。そこで、伐採搬出コスト、販売価格、所有者への還
元額、補助金等々を計算し精度の高いプランを提案して仕事にしていくのが森林施
業プランナーの仕事となります。
今こそ、この森林施業プランナーの育成が急がれています。森林所有者が集まり設
立された森林組合が、組合員の山、個人個人の森林経営を安心して任せられる組織
へ成長していかなればならないと考えています。
これまで全国ほとんどの森林組合が保育事業(植えて育てる)中心に事業を展開し
てきました。そうした山々もいよいよ収穫できる林齢まで育ってきた訳であり、何
とか間伐材を切り捨てせずに利用していきたいものです。
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▼甲斐東部材原木市場職員採用決定のお知らせ

北都留森林組合、南都留森林組合、大月市森林組合で協同経営しています甲斐東部
材原木市場では、長田理事長、3森林組合長、3森林組合参事、望月販売課長の8
名による厳正なる面接と審査の結果、4名の新規採用者を決定しました。
面接会場までご足労頂きました多数の皆様、大変ありがとうございました。
山梨県東部唯一の甲斐東部材原木市場は、望月販売課長を筆頭に新しい原木市場へ
生まれ変わります。
これからの原木市場の活躍にご期待下さい。

甲斐東部材原木市場HP(これから充実していきますのでお楽しみに)
http://www18.ocn.ne.jp/~kaiitiba/

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▼山梨県木材協会設立のご案内

南アルプス市にある木の国サイトに新たに山梨県産材アンテナショップきのくにや
が10月10日にオープンします!(山梨県木材協会運営)

木製品の紹介や販売、セミナーや木工教室の開催、建築士による住宅相談窓口も開
設します。ぜひ遊びにいらしてください!

北都留森林組合では山梨県産材認証システム「甲斐の木」の認証を取得しました!
山梨県産材認証センターが管理する「県産材管理票」により、生産・流通・加工・
最終使用者のどの位置からでも対象となる木材の生産地が判るシステムです。
トレーサビリティ・ウッド、顔の見える木の販売に積極的に取り組んでいきますので
どうぞよろしくお願いいたします。
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▼第1回多摩川源流トレイルラン開催のお知らせ

トレイルランをご存知ですか?
ランニング登山といえばイメージが沸くでしょうか?
登山ブームといわれる今、さらに山の中を駆け巡るトレイルランニングが密かなブー
ムとなっています。
今回、多摩川源流である小菅村で第1回のトレイルランが開催されます。このコース
を一周してもらうと小菅村の魅力が1日でわかるお得なコース設定です。初秋の気持
ちよい森の中をあなたも走ってみませんか?

日時:2009年9月27日(日)
場所:山梨県北都留郡小菅村
主催:多摩川源流トレイルラン大会実行委員会
後援:小菅村、西東京市役所トレイルランニングクラブ、日本スポーツ&ボディ・マ
イスター協会(JSBM)
申込締切:2009年9月10日(木)
申込先:スポーツエントリーHP
http://www.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=19505
参加費:6000円
コース:【スタート】東部森林公園キャンプ場(標高650m)【Star】→オマキ平
→鶴峠【第1関門】→奈良倉山(標高1349m) →松姫峠【第2関門】→鶴寝山
(標高1368m)→→山沢入りのヌタ→栃の巨木→小菅の湯【第3関門】→三ツ子
山→東部森林後援キャンプ場【ゴール】                    
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▼FSCの森の音楽祭・上映会「木の来た道」開催のお知らせ

山梨県北杜市清里にある清里の森でイベントが開催されます。
「木の来た道」は今日の森林、木材流通の関係性を特に日本からの視点で捉えたドキ
ュメンタリー映像です。木材のフェアトレードを目指す「フェアウッドトレード・キ
ャンペーン」の一環として森林や木材産業が抱える問題を多くの人に知ってもらい、
共に考え話し合うきっかけを作る趣旨で製作されました。ぜひ私たちと一緒に映画を
見ながら森林・林業関係者と1日ご一緒しませんか?
国の特別天然記念物であるニホンカモシカより生息数の少ない希少な生き物(林業従
事者)に会うチャンスです。この機会をお見逃しなく!(笑)
山梨県と下流域(神奈川、東京)の皆様とをつなぐ流域交流の場にしたいと考えてい
ます。参加費は無料、多くの方のご参加をお待ちしております。

開催日時:2009年10月3日(土)10時~18時
開催場所:清里の森「音楽堂」&「芝生広場」http://www.kiyosatonomori.co.jp/
主催:森の音楽祭&「木の来た道」上映会実行委員会
後援:山梨県県有林課他
協力:森想人、Fairwood Partners、チームKUMIKO他
内容:ライブコンサート、「木の来た道」上映会、座談会

※ご協力・ご協賛のお願い
有志による活動のため応援して頂ける方を募集しています。
ご協賛金、協力金にご協力頂ける方がいらっしゃいましたら
ご支援をお願いいたします。
詳しくはこちらへお問合せ下さい。
<FSCの森の音楽祭&上映会実行委員会>
委員長 鈴木直子 電話0467-73-7033 http://www3.atword.jp/mori/
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■北都留から一言

間伐材=安い、悪い木というイメージがどうも世間では定着しはじめているようで少
し危惧しています。20年生でも100年生でも間伐して山から出てきた材は間伐材
です。曲がりもあれば直の良い材もあります。これから日本国内で流通するほとんど
の木材が間伐材となっていくのではないでしょうか。そうした中、間伐材という言葉
の役割は終わり、次には森林認証材(産地証明付)、ウッドマイレージ制度などが普
及していくことにより国産材の利用促進がはかられていくのではないでしょうか。北
都留森林組合では、『流域材』というキーワードを普及したいと考えています。行政
単位でものを考える「県産材」では限界がありますし、不自然な流通が生じる場合が
あります。日本では、必ず源流から河口までひとつの河川が流域を形成しています。
下流に住む人々(都市住民)が自分たちの飲み水を育む源流の森の木を使うことが森
を守ることにつながる、そんな物語を広めていきたいと願っています。川の水の流れ
のように流域の山の木々も上流から下流に流れる仕組みづくりが急がれています。よ
り多くの方々とつながることにより実現できると日々活動してます。このメルマガを
読んで頂いたひとりひとりの方々が、私たちの活動に賛同頂き一緒にご参加頂けば幸
いです。私たち森林組合は、けしてあきらめず、一歩一歩前に進んでいきます。

■ご意見をお待ちしております
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当メールマガジンでは、皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
宛先は kitaturu@aria.ocn.ne.jp までお願いいたします。

■メールマガジンの転送について
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このメールマガジンの転送はご自由にどうぞ。お知り合いの方へぜひともご紹
介ください!多くの方に読んでいただきたいと思います。

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〒409-0112
山梨県上野原市上野原5273-2
北都留森林組合
【TEL】0554-62-3330
【FAX】0554-62-3474
【e-mail】kitaturu@aria.ocn.ne.jp
【 HP 】http://kitaturu.hp.infoseek.co.jp
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