月乃和熊(ツキノワグマ)のささやき

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九七式戦闘機(キ27)

2016-07-10 05:00:00 | 航空機・船舶(軍艦・機)
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九七式戦闘機(キ27)  

九七式戦闘機、通称九七戦は陸軍の戦闘機で、中島飛行機が造った傑作機の一つで、一式戦闘機「隼」が登場するまでの陸軍の主力戦闘機だ。

<九七戦スペック>
エンジン:ハ1乙(中島)空冷9気筒 710馬力
全幅:11.31m
全長:7.53m
全高:3.25m
自重:1,110kg
全備重量:1,547kg
最大速度:468km/h
最大行動半径:600km
武装:胴体内7.7mm機関銃 × 2
(携行弾数各500発)
生産数 3,382機

昭和10年(1935)12月、陸軍は三菱の開発した九試単座戦闘機、のちの九六式艦上戦闘機の成功に刺激され、中島、川崎、三菱の三社に低翼単葉で格闘戦に強い戦闘機の競争試作を命じたが、実質的には中島と川崎の一騎打ちとなった。

中島は格闘戦に優れた機体を、川崎は液冷エンジンで速度に優れた機体を開発したが、格闘戦に優れた中島に軍配が上がり、昭和12年(1937)9月、九七戦闘機(キ27)として正式化された。

格闘戦を重視したといっても、海軍の九六式艦上戦闘機の最高速度405Km/hより60km/hも速い。

昭和14年(1939)5月から9月にかけて、ソビエト連邦(ソ連)と関東軍が衝突したノモンハン事件では、当初複葉機のI-15を格闘戦に優れた九七戦が圧倒した。
しかし物量に勝るソ連軍は、低翼単葉、引込脚を備えた全金属製の新鋭機I-16を投入。

6月中旬には日本陸軍第二飛行集団の戦力、九七戦78機に加え、九七軽爆撃機、九七重爆撃機など総計128機に対し、ソ連軍は戦闘機だけでI-15は56機、I-16に至っては95機と合計151機。
攻撃機等を加えると総計318機も揃えた。

しかもソ連軍はI-15を囮に、低高度でI-15に食らいついた九七戦を、I-16は性能を活かし上空から一撃離脱で九七戦に襲いかかった。

7月下旬。
第二飛行集団は九七戦91機を含む、攻撃機、偵察機の総計154機まで増強。
ソ連軍は、新鋭のI-16を244機も揃え、I-15を含めると戦闘機だけで376機。
攻撃機等を含めると総計623機を揃えた。
総計数では4倍、戦闘機だけでも2.7倍だ。

第二飛行集団は、じりじりと機数を消耗していき、稼働可能機は140機にまで減少した。
5月から9月のまでのおよそ5か月間で日本軍の損害は、被撃墜74機、被撃破102機、合計176機であったが、ソ連軍を250機も撃墜撃破したのでありました。

<関連>
九七戦(所沢航空発祥記念館) 2016-05-20


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2 コメント

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中島飛行機でしたか (MOTOMMZ)
2016-07-11 07:25:39
月乃和熊さんおはようございます
中島制でしたか、大分昔ですがキ27の事は読んだ事を思追いだしました
昔の中島→富士重工→今度はスバルになるようですが地元群馬の誇りです
記事を読ませて頂きこんなに苦戦していたとは知りませんでした

戦果を挙げて輝かしい事ばかりを記事にしていたものを読んでいましたので
当時の人々もこの様な記事を読んでいたらと思います見ると聞くでは大違いですね
勿論生まれる前の事ではありますが
返信する
Re:中島飛行機でしたか (ツキノワグマ)
2016-07-12 08:41:28
そうなんです。
中島が造ったんですよ!
日本の最優秀機も中島の陸軍機、四式戦と言われて言われているのですよ。
返信する

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