【山口県畜産試験場】最初の視察地は、山口型放牧で全国から注目されている「繁殖肉牛」の放牧である。これは、近年急増している耕作放棄地、荒廃農地の活用手段として、肉用牛放牧に着目し、全国に先駆けて水田を利用した肉用牛の放牧方式を確立した。最近言われる日本型放牧の原型を作り出した。耕作放棄地、荒廃農地の増大は、いうまでもなく日本農業の衰退につながる。それを防止し活用することは、最大の課題である。これまで作り上げられた放牧システムは、農地の保全、農地の有効利用といった農生産領域だけでなく、地域の景観維持、環境保全といったことからも有効な手段として注目されている。【山口発.放牧維新】ー放牧で創る新しい地域農業ー 日本各地に復旧してきた新しい放牧は、「山口型放牧」が強力な推進役となっている。山口県では、全国に先駆けて減反水田に牛を放牧する「水田放牧」が始まっている。さらにそれを軸として「移動放牧」が生まれた。この二つで構成される「山口型放牧」は、低コストの畜産経営を可能にしただけでなく、地域の農業や社会を守る方法としても注目されている。山口型放牧のキャチフレーズは「いつでも、どこでも、だれでも、簡単にできる」妊娠した繁殖牛、電気牧柵、殺ダニ剤の組み合わせによって、転作畑や耕作放棄地など牛が食べる草がある場所なら、自由に放牧できるようになった。牛がいなくてもレンタル牛が利用でき、土地がなくても放牧地を借りることができる。牛が持つ能力と、人間の知恵を融合させたシステマティックな放牧技術が山口型放牧の特徴である。現在全国の耕作放棄地は埼玉県とほぼ同じ広さの38万haある。こうした放棄地などに放牧すれば、耕作放棄地の解消、繁殖牛飼育の省力、低コスト化、地域資源の有効活用、獣害対策などに効果がある。さらに、農村社会の活性化、景観や農村文化の保全、自然保護や環境教育、「食」の安全、癒しや安らぎなど、広範な領域への波及効果も期待できる。「新しい時代」の放牧は、スローライフ、ロハス(健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル)、「もったいない」などといった最新の価値観やライフスタイルを生むことができる。言い換えれば、畜産が日本社会をよみがえらせる主役として登場することになる。【千葉発.畜産環境革命】千葉県の畜産は長い歴史を刻んできた。その象徴が、規模拡大による多頭化であり、当然発生するのが畜産公害であり、その対策に苦慮してきた。視察に同行した「加藤農水部長」は、「千葉県でも繁殖肉牛の「耕作放棄地」への放牧は、現在試験的に取り組んでいる。今後は、山口型式を参考にして改良を加え「千葉型放牧」を、政策的に打ち出し県内各地に、広めたい」。と語り、畜産県千葉を全国にアピールする姿勢を示した。
生物の宝庫と言われる「里山と谷津田」の回復から、希少・貴重生物の保護と環境保全が図られる。
高齢化社会の進む中で暮らす、低年金生活者への健康管理と副収入が得られる「預託牛制度」を歓迎する。
畜産農協等から1頭を預かり、繁殖させた後に1頭の預かりを返す。「預託牛制度」を普及させ豪華客船で世界を旅しよう!!!。牛の独り言です。