伊藤和男 ブログ

千葉県議会議員(香取市選挙区)伊藤和男です。

急げ!温暖化対策

2008年01月29日 03時18分32秒 | Weblog
国会では、ガソリン値下げが争点となり論戦が展開されている。この国の政治家は、自然界が発するシグナルと地球環境の限界を無視しても政権奪取を優先と考えているのだろうか。【衆愚政治】民主政治も、ここまでくると、衆愚政治に進んでいると言わざるを得ない。【京都議定書】先進国に温室効果ガス削減を義務付けた京都議定書の約束が今月一日からスタートした。1997年、京都市での採択から十年。温暖化抑止への関心は高まったが、削減に向けた抜本対策は進まない。議定書の目標達成へ世界が、国.自治体.産業界.市民レベルで思い切った温室効果ガス排出抑制対策を急がなければ、人類の未来は極めて危険だ。【世界の平均気温】世界の気象機関によると、この百年で0.67度、日本は1.10度上昇した。温室効果ガスの二酸化炭素濃度は2006年に過去最高水準に達している。【気温上昇】今世紀末までに最悪の場合、6.4度上昇する恐れもある。気温上昇に伴い北極圏や南極の氷床減少.海面上昇などの環境異変、集中豪雨や干ばつ、酷暑などの異常気象による、深刻な被害が出ている。今後被害は、加速する可能性が高い。【京都の取り決め】2012年までの5年間の平均で、総排出量を1990年レベルから約5%削減することを義務付けた。このために日本6%、欧州連合(EU)8%、米国7%などの削減率を定めた。しかし、世界第四位の排出国になっている日本の06年度の排出量は約13億4100万トン。6%削減どころか、90年度の12億6100万トンから6.4%も増えているのだ。採択されたときは画期的とも評された議定書。その後10年間に温暖化への懸念と削減の気運は高まったが、実現に向けた各国の足並みはそろわず、目標達成が危ぶまれている。今年は、北海道で主要国首脳会議が開催される。温暖化対策は最大のテーマ。「京都議定書元年」に日本で開かれるサミットで、温暖化を最小限に食い止めるための道筋が必要だ。【サミット議長国】日本がリーダーシップを発揮するためにも、温暖化対策の強化が求められる。
【環境省】議定書の目標達成に向け、今国会で地球温暖化対策推進法の改正を目指している。改正の柱は、地方自治体の削減対策充実とオフィスビルなどの温室効果ガス排出規制の強化だ。【千葉県】新年度実施に向けて、2月県議会に県内事業者に排出量の報告を義務付ける条例案を提出する。地球規模の環境問題に対し「一個人の省エネ対策などは焼け石に水」と思わず「電気のスイッチをこまめに切る」、「冷暖房機器の設定温度調節」「化石燃料の消費量抑制」など、小さな取り組みの積み重ねが地球を救う知恵であり手段となる。