打ちにくいケータイメール

　　世の中の人を四種類に分けると…。
１ケータイメールだけを使う人。
２コンピュータのEメールだけを使う人。
３両方を使う人。
４どちらにも無関係な人。
   この四つに分類されるはず。
   私はEメールの便利さはよく知っているつもりだが、ケータイを長い間持たずにきたこともあり、いまだにケータイメールはうまく打てない。ケータイは持っている人が便利なのではなくて、持っている人に連絡を取りたい人が便利なのだと決め付けてきた祟りかも知れないが、とにかく、あの小さなキーで、オ段のために5回も同じキーを打つということに慣れられない。多くの人が片手であんなに早く打てるのが手品のように見える。特別に不器用だという自覚もないのだが、左でケータイを持ち、右手で一つひとつキーを探りながら打つ、なんとも見栄えのしない打ち方しかできない。
    必要な文字を打つという点からいえば、絶対コンピュータのキーボードのほうが楽で早いはず。また、添付ファイルの可能性や、大きなデータのやりとりはコンピュータである。しかし、携帯性とか、即時性という点からいえばケータイに軍配か。掌に収まる大きさで電話もできれば、メールの読み書きも出来る。写真だって撮れるし、近頃は音楽を聞いたり、テレビも見られるらしい。メールアドレスを訪ねると、「ケータイのしかないんだけれど…」と返答する人も多い。
   なんで、あんな使いにくいものを使うんだと思うが、コンピュータに比べると、ケータイってイニシアチブコストが安いんだよね。とりあえず、家でコンピュータをネット環境で使えるようにしようと思うと、10万円くらいはかかってしまうけれど、それに比べてケータイだと写真も音楽もついて、初期投資は実質、タダに近い。ブログの読み書きだって、ケータイ一台でできるもの。
   特に仕事でメールを使う必要のない若い人たちが、コンピュータではなく、ケータイメールになるのは、当然といえば当然だよね。