失恋論

 忘れようと努力しても、出来なかった人に向けて書くブログ。同時に、恋をまだ一度もしたことがないという人に向けて。

失恋論短歌から その4

2006-04-20 14:30:10 | Weblog
  もう君のための時間を未来には使えないから夢ばかりみる (丸山太一)
  http://before-sleeping.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_a20a.html

   なんか「成仏」の一歩手前って感じで好きです。

  ケンカ腰のわたしの声をさえぎった おだやかな声 もう決めたのね(栗原あずさ)
  http://kuriharaazusa.blog23.fc2.com/blog-entry-32.html

   最後の七文字がカッコイイです。

  失恋をするとかしないは後にして君にぶらぶらぶらさがってる(嶋田電気)
  http://blog.livedoor.jp/headbads/archives/50076117.html

   『失恋論』まんまではあります。

  背格好だけ似た人に面影を重ねてぶれた 夢をみていた(秋野道子)
  http://melas.cocolog-nifty.com/melas/2006/04/post_170a_3.html

   よくある話だけど「ぶれた」というところがほんの少し好きです。

  恋しくて霧雨ですら沁みてくる 「心」という字に屋根がないから(宇津つよし)
  http://punk-boom-bang-ex.txt-nifty.com/draft/2006/04/post_d270_6.html

   でも雨が慰撫することってないですか?

  湘南のケータイはデブ大量の電話番号波に乗れない(宇津つよし)
  http://punk-boom-bang-ex.txt-nifty.com/draft/2006/04/post_c521_3.html

   狙いすぎなのかな、でもそれゆえこちらも判断力がなくなって面白いような気もした一瞬がありました。

  失恋もさせてくれないけちな人両手合わせてびゃくだん浴びて(二坂英之)
  http://nisaka-hideyuki.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_03b1.html

 後半の凝りようは僕にはよくわからんけど「失恋もさせてくれないけちな人」という叫びはわかるなあ。『失恋論』は好きになった人が失恋をさせてくれたから出来た本です。

  幸せにさせるつもりの角部屋を子猫ばかりが謳歌している(二坂英之)
  http://nisaka-hideyuki.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_03b1_1.html

   なんかせつない気もするし怖い気もします。

  恋人をなくす五十の方法という本だけが増刷されず(二坂英之)
  http://blog.goo.ne.jp/search/search.php?MT=%BC%BA%CE%F8%CF%C0&tg=all&da=all&st=time&dc=10&fr=11&dp=all&bu=&pg=2&ts=all&status=select

   増刷してほしいです。

  ねえ私 実はあなたのファンだった(funというよりフアンだったけど) (岡本雅哉)
  http://furyu.way-nifty.com/namajikka/2006/04/post_7811.html

   わかります。不安だから「ファンです」と言うんだよね。