2時半に目覚め、テントから顔を出す。辺りは漆黒の闇、星は一粒も発見できず。日の出は無理とまた眠る。次に目覚めたのは3時半。昨日見た天気予報では、本日の12時以降は雨マークがついていた。日の出は無理でも、早出して昼前に戻ってくるべきと起き上がる。
コーヒーだけ飲んで、4時20分ヘッドライトを点けて出発。明かりが点いているテントは一張りのみで、他は就寝中の様子。避難小屋を過ぎ、大戸越行きとの分岐を東へ入る。扇状地を流れる川のように道が縦横無尽にあるようだが暗闇なので定かではない。20分ほど登ると緩やかになり南南東に進路が変わった。立中山との分岐を過ぎると再び東向きとなり急坂になる。
標高を上げ、段原近くになって雲の中に突入した。木々から雫が落ちてくるのでカッパを着込む。そしてやっと辿り着いた段原。本日一番乗りかと思いきや、既に大船山頂を往復したご老人に出会う。大船山から見る朝日を期待して朝駆けしたそうだ。これから平治へ行くのかと尋ねると、天気が悪いのでテン場に戻り、明日平治に登るとのこと。
段原から南へ進むが、徐々に道は細り、道を違えたことに気付く。しかし200mか300m進むと本来の道に降り立つことができた。灌木帯から抜け出すと岩の多い道になる。旬のはずのミヤマキリシマは一分咲きのような状態で、この時点では原因不明。そして登り詰めた山頂はやはり霧雨の中。晴れていれば好展望の山だけに残念だった。
7時に段原に戻り、そのまま北大船へ向かった。こちら方面は霧雨に潤ったピンクの花びらが美しい。すぐに北大船の山頂に着いたが、やはり何も見えず。大戸越を目指して、滑り易い急坂を下っていると左足の小指が痛くなった。8ヶ月ぶりの登山靴に足が馴染んでいないようだ。後ろ向きに下ってみたが脹ら脛の負担が大きくて止める。右足を下側にしてカニさん歩きをするとマシだった。
登山道はいったん緩やかになるが、再び急坂になり、ティッシュの散乱地が現れる。目をつむりたいところを、鼻をつまんで通り過ぎると大戸越だった。大戸越では30人ほどが座り込み、ガスに霞む平治岳を見上げていた。ガスの合間からピンクの花園がちらりちらりと見え、大船山にいた頃に比べると随分と視界が良い。ガスが飛びそうな気配を見せてはいるが、期待しないで平治岳に登り始めた。
もうすぐガスが飛びそう
三俣山が見えた
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