昨日、田舎へ行った。じいさんを診療所へ乗せていくためである。迎えは2時間後でいいと言うので雪割一華を見に行くことにした。雪割一華の写真は、最近の掲示板に出回っているが、実物にご対面したことがなかった。 花の色や形よりも 「雪割一華」 という名前に惹かれていた。華奢でありながら冷たい雪を押しのけて咲く芯の強さを想像させる名前だった。女優でいうならば誰だろうか。花を女性に例えたり、女性を花に例えたり . . . 本文を読む
よっこらしょとザックを背負い、入りきらなかったカメラバックを左腕に抱えた。これから向かう山頂に眼をやると人影が見えた。太陽が当たり、時刻を表示できるようになった時計を見ると、まだ9時である。暗いうちに登山口を出発したのだろうか。見られているのを意識しながら山頂に戻った。話を伺うと高知の越知町の人だった。若くして登山を始めた経験豊富な人だった。30分ほど話し込んだ。山道具についてあれこれとレクチャ . . . 本文を読む
さて、テントを張る場所を探さないといけない。伊予富士山頂にはテント一張り分の平らなスペースがあったが、山頂にペグを打ち込むのははばかられる。東黒森に向かって歩くと、桂谷へ延びる尾根の根本付近にスペースがあった。突風が吹いてテントが転がっても、ひと転がりなら大丈夫である。ふた転がりすれば伊予富士の南面をおむすびのように転がってしまいそうであるが、日没から時間が経ち、さらなる場所探しをするのが面倒だ . . . 本文を読む
金曜日の朝、週末の天気予報をチェックした。金土日と3日間続けて晴れである。3時間ごとの予報を見ると日曜の朝より土曜の朝が晴れる確率が高い。時刻は11時を過ぎていたが、急いでデカザックに荷物を詰め込んで出発した。もったいないと思いつつ、通勤割引の時間外である高速道路を通り、コンビニを経由して寒風茶屋に到着した。寒風茶屋の駐車場には1台だけ車があった。その持ち主がちょうど下山してきたところだった。 . . . 本文を読む