龍吟庵(りょうぎんあん)は東福寺塔頭のひとつ
東福寺第三世住持大明国師(たいみんこくし)の住居跡で墓所だそうです
書院造と寝殿造手法が融合した名建築でわが国現存最古の禅宗方丈建築
単層入母屋造りの柿葺(こけらぶき)です(栞より)
洗玉澗に架けられた偃月橋(えんげつきょう)を渡っていきます
方丈は国宝 中央の扁額「龍吟庵」は足利義満筆
左右の柱間には蔀戸明障子(しどみどあかりしょうじ)が設置されています
方丈の東 西 南に配置されている三つの枯山水庭園は
昭和を代表する作庭家であり芸術家である「重森三玲」の庭です
南庭(方丈正面)扁額「龍吟庵」の前の「無の庭」
一木一草も用いない簡素な白砂敷き
西庭「龍の庭」
「龍吟庵」にちなみ龍が海中から黒雲を得て昇天する姿を石組みによって表現
青石による龍頭を中央に配し白砂は海を黒砂は黒雲 竹垣は稲妻模様を表しているそうです
塀の向こう側の木立は落葉して殺風景ですが秋になり紅葉すると
又違った感覚で見られるでしょうね
今の時期に特別公開されたのは初めてだとお聞きしたのですが・・・
方丈の背後北庭には開山堂 足利義満筆「霊 光」の扁額が掲げられ
堂内には大明国師坐像が安置されています
東庭は方丈と庫裡を結ぶ渡り廊下に面した長方形の庭園「不離の庭」
赤砂を敷いて中央に長い石を臥せその前後に白黒の二つの石 狼に襲撃されそうになった
国師の身を二頭の犬が守ったという 国師幼少の頃の古事に基づいて作庭したそうです
赤い砂は鞍馬石を砕いて敷いているそうで雨が降ると一層赤味がますのだそうです
伏見稲荷大社へお参りした時 冬の東福寺に寄って見ました
紅葉の頃の通天橋の混雑ぶりは嘘のように人影もなく静寂そのものです
先日友達が春になり暖かくなったら庭園を「芸術作品」とらえ
作庭家で芸術家の「重森三玲美術館」へ行こうと話していた処でした
聞くところによると予約が必要だそうです
知らなかったのですが
東福寺方丈の斬新な市松模様の庭も彼の作だそうです
偶然にも今日は龍吟庵で重森三玲の庭を見ることが出来て良かったです
いつも早速にコメントいただきまして有難うございます
2014年11月のブログ改めて拝見致しました
力強いダイナミックな砂紋ですね
お恥ずかしい事ですが作庭師 重森三玲を知ったのは最近なんです
東福寺の方丈庭園を見に行った時も作庭師の名前も気にせず斬新な庭園だなぁ~と思いながら観ていただけでした〔笑〕
茶の湯にも華道にも造形の深いお人だそうですね
吉田神社の近くにある重森三玲庭園美術館に行ってみたいと思っています思っています
静と動のメリハリがある庭園ですね。
龍が黒雲に乗り、海から顔を出し昇天する構図には驚きです。大胆な構図には驚かされます。
一転、白砂だけの静かな庭が対照的でした。
赤砂を用いる点では意表をつかれます。
庭園めぐりは好きですが、真冬は足が冷たいのでじっくり観賞できないのが残念です。
暖房の効いた方丈のなかから、じっくりながめたいと思うのですが、、、、。怒られそうですね(笑)。
本坊庭園も重森三玲作ですが、こちらも大胆かつ緻密な構図は素晴らしいですね。
昨年秋、方丈南庭の砂紋が作庭当時のものに再現され、見に行きました。それまでより、大胆な砂紋に驚きました。