日々好日

今日一日の出来事 趣味 感動した事などの日記です

国宝 曜変天目茶碗

2014-03-30 | 趣味の世界


        大阪市都島区網島町10番32号にある藤田美術館

        開館60周年特別展が催されています

        先日 お茶会があった折 曜変天目茶碗が展観されているので鑑賞してきました

          

        黒釉の表面には大小様々な星紋が散らばり紺瑠璃色 銀色 群青 紺碧等の色彩が散乱

        
        何度も何度も鑑賞しているのですが・・・観る度に美しさの増す天目茶碗です

        この度は学芸員さんの解説も聞き茶碗の外の側面に光を当てて見せて頂きました

        光を当てないと星紋は現れず観ることが出来ませんが初めて目にしました

        曜変とは中国宗代の建窯の天目茶碗の一種 「窯変」からの名だそうです

        陶磁器が焼成中に火焔の性質 その他の原因により 偶然予定しない釉色や

        釉相を呈した物 黒釉の表面に様々な大きさの濃い紺色の斑紋が群をなして散在し

        その周りが複雑な光彩を放つ物を曜変と云う 斑紋を星に見立てて耀変とも書く

        中国にも欧米にも遺品は残っておらずわが国に数点現存するだけだそうです

        その現存する世界に三つの内のひとつが藤田美術館にある国宝大名物曜変天目茶碗です

        他のふたつは東京の静嘉堂美術館と京都大徳寺龍光院に襲蔵されています

    


    
         国宝 大名物 曜変天目茶碗 (もと柳営御物)静嘉堂美術館蔵


        静嘉堂美術館の曜変天目茶碗は時々展示されることもあるそうですが

        龍光院のは門外不出のようで画像も見たことがありません


        藤田美術館は東洋古美術を中心とした美術館で常設展示は行われず

        春と秋に三ヶ月間特別展と云う形で開館しています

        60周年特別展~序章~(3月8日(土)から6月15日(日))は

        曜変天目茶碗の他にも国宝 重要文化財 重要美術品が展示されています

          

        菱川師宣筆 大江山酒呑童子絵巻

        竹内栖鳳筆 大獅子図

        豊干寒山拾得図三幅対  白釉油滴天目鉢 題雪舟山水図詩(了庵桂悟筆)

        継色紙 伝小野道風筆  寸松庵色紙 伝紀貫之筆  小倉色紙 藤原定家筆

        国宝玄弉三蔵絵 第5巻  金銅荘唐組垂飾など展示


        見応えのある東洋美術を鑑賞するのに良い機会です

        蔵を美術館に改造した木材の温もりのある館内は他の美術館と違う雰囲気の

        空間でゆっくりと美術品にかこまれて過ごすことができます 
        

    

        

        

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (京都で定年後生活)
2014-03-31 20:22:07
こんばんは。
さすがに曜変天目茶碗、圧巻ですね。
このような茶碗は、どうしたら出来るのかと考えてしまいます。
井の中の蛙で、藤田美術館はお邪魔したことがありません。私の好きな、竹内栖鳳の大獅子図は藤田美術館所蔵だったのですね。

京都で定年後生活より
返信する
藤田美術館 (日々好日)
2014-04-01 21:17:49
東洋の古美術収集品を中心とした大阪市指定の私立美術館です

美術館蔵の竹内栖鳳の大獅子図は広くない館内に威風堂々と鋭い眼を光らせていて 今まで観た中で一番近距離で観られたので顔の部分特に鼻や口の部分の繊細な筆使いもはっきり見えて素晴らしかったです 小規模な美術館もなかなか良いものですね

絵画 彫刻 墨蹟 陶磁器 茶道具などいろいろ観られて
気軽に足を運べる美術館ですので機会がありましたらお出かけくださいませ

いつも覗いていただきコメント有難うございます

返信する

コメントを投稿