会食は4名までと国民に支持した経産大臣が菅首相をかばうために、「場合にもよるが4名以下が望ましい」と言う趣旨の発言をすると言う不様な言い訳。菅総理本人は「真摯に反省します」だって。しかもその後になったから「会食には顔を出しただけで、すぐに失礼しようと思っていたが、話の内容からついつい伸びてしまって40分ほど・・・」とさらに言い訳を付け加えた。
こんなニュース聞いてる方がアホらしくなってくる。菅内閣の支持率はこの一件で急下降。当然だろう。調査の中には不支持が支持を上回ったものも出てきている。
しかし問題はこれだけではない。菅首相以外にも自民党各会派がわかっていながら各数十名と言う参加者の忘年会を予定していたと言う。菅首相の件で批判されてからは次々にキャンセルになったらしい。本当に全部やめたんだろうか。にわかには信じられない。多分いろんな形でわからないようにやっているところはあるだろう。
昨日、自民党の国会議員が富山の方で漁業関係者の集まる、忘年会とは名乗らなかったが、40名以上のお酒の席に参加している。首相が批判されたのに、これも充分わかっててやっている。まさしく確信犯だ。国レベルだけではない。
地方議会でも同じだ。おそらく巧妙な方法でやってるんだろうが、マスコミにばれたのが愛知県西尾市の市議会の忘年会。おそらく自民会派の議員ばかりだろうが、もちろんこれもコロナだからダメだと言うのをあえて破ってやっているのだ。ところがこの西尾市議会、少し後になって分かったことだが、宴会の場に女性コンパニオン3人を呼んでいたと言う。正しく誰が見てもドンチャン騒ぎの忘年会をやろうとしていたわけだというか、やったのだ。そして宴会の責任者の言い訳がこれまたビックリ。「コンパニオンを呼んだのは、議員同士がお互いに酒をつぎ合うと感染のリスクが高くなる。酒を注いで回るのがコンパニオンの役割なんだ」と言う。つまりコンパニオンは市議会議員を守るために呼んだのだと言うのだ。呆れるを通し通り越したとんでもない言い訳。つまり呼ばれたコンパニオンはコロナにかかろうがどうしようが構わないと言う、この姿勢。こんな愚劣なのが市議会議員として、普段から偉そうに「先生」と呼ばれていい気になっているのだ。
国民には国の方からゴートゥートラベル、ゴートゥーイート等キャンペーンが実施されたが、大方の予想通りこれは完全に失敗で、感染者はこのキャンペーンを通して全国的に大きく増えた。私が住んでいる京都府でも先日1日あたりの感染者が100人を突破し、その後も右肩上がり。隣に大阪や兵庫があるのであまり目立たないが、京都も実は結構多いのだ。そしてどんどん増えているのだ。
国会の先生方も言う。キャンペーンのために感染がなかなか収まらないので、期限を区切って一旦中止する。しかしキャンペーンの間もマスクの着用や三密を避けることを、あるいは大勢の会合はやめてもらいたいと。にもかかわらずこれを率先して破っているのが国会の、そして地方自治体の先生方なのだ。馬鹿馬鹿しくて「御先生方」の言うことなんてあてにならないし、信用もならない。ヨーロッパなどでも似たようなキャンペーンをやっている国があるようだが、日本とは桁違いに感染者死亡者の数が増加中。日本では幸いにして昔から風邪などの防止のためにマスクをする習慣があったと言う文化的な背景もあったんだろうが、これから先飛沫を飛ばさないマスクだけでは収まらないようになってくるだろう。もう既に新型コロナの変異体が出現しているのだ。
そして小池都知事も言った。今年の年末年始は家でおとなしくしていて下さい。なるべく外に出ないでください。・・・・キャンペーンの失敗をこのような形でつぎはぎしていくようなやり方を一体いつまで続けていくのか。ロックダウンにはいろんな意味で大きな傷が伴うだろうが、資金援助なども含めてもう少し違ったやり方があるだろうし、やるときには大胆にやらなければ収まりようがない。今のようにどっちつかずにふらふらやってる限りは、来年1年間でも収まらないだろうし、再来年も続く可能性は充分あるだろう。
トップが頼りない国は一般国民がしっかりして、それを補う。そうなればいいんだが、どうも小泉首相のあたりから少しずつ日本人は精神的に骨抜きにされ、闘争心に欠けるようになり、「お上の言うこと聞いてれば何とかなる」と言うような体たらくに落ち込んでしまった。そりゃそうだ。働き方改革の名のもとに様々な規制を緩めて「非正規雇用」の枠をかなり自由化し、そこには外国からの「技能実習生の受け入れ」と言う名を借りて不足する労働力を、労基法違反の低賃金でやとい、具合が悪くなれば真っ先に切り捨てる。こうして人々を不安に陥れ無抵抗状態にしていった年月だったのだ。
安倍総理の政治はさらにそれに輪をかけた。1部を除き圧倒的多数の無気力な国民が背景にいるので、悪いことしようが嘘つこうが、ごまかそうが適当な言い訳で何でもかんでもごまかしが効いてすり抜けられた。やっとこさ安倍元総理は退任。待ちに待った東京地検特捜部が動き出して、桜を見る会の問題について捜査を開始。でも私から見れば結論は分かっていた。安倍元総理は必ず不起訴になり、部下の誰か多分秘書が起訴されて責任を押し付けられるだろう。果たして予想通りになった。検察曰く、安倍元総理については嫌疑不十分で云々。1番汚い奴が得をする世の中だ。そして少し弱い立場の部下がその責任を背負わされる。虚偽答弁、証拠隠滅の文書改ざんを指示された下級官僚の自殺事件についても、官僚上層部や政権にとってみれば、どこかの誰かが自分で勝手に死んだ、で終わりだ。自殺と言うことから立件不可能と言うことで誰も裁かれる事は無い。こんなの昔からよくあった話で、松本清張の小説にも同じような場面がよく出てくる。
おまけに検事総長の首をすげ替えたご都合主義の出来事。首相に有利だったはずなのにこの新しい検事総長が、なんと賭け麻雀。どいつもこいつもみんな堕落しきって国民のために働くなんてどこにもない。やりたい放題。そして賭け麻雀の元検事総長も不起訴処分。さすがにこれでは示しがつかないので、検察審査会が審査のやり直しを命じたが、仮に立件されてもせいぜい書類送検位ではい終わりだろう。
指導力があるとはとても思えない税金で会食ばっかりやっている菅総理なんていうのは、さっさと辞めてもらい政権そのものをもう少し若い世代にして、老害でしかない者はクビにしてもらいたいと思う。70何歳80何歳がでかいツラしてああだこうだ言って、誰も批判できないなんて言うこと自体が、政治家の世界ではあってはならないことなのだ。もちろん2020年に問題となった様々な件については、政権は新年を迎えてもう終わったことになった、と思うだろうが、追求はしてもらいたい。そして新年には若手の政治家による政権が誕生するべきだ、とおそらく多くの国民は思っているだろうし、私もそう思っている。ただし若手といっても今の与党政権である限りは、保守化右傾化がかなり深刻な状態になっているので、さほど変わらないかもしれない。まだまだ言いたいことあるが、とりあえず今日はここまで。
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